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関連本推薦による 立ち読み支援システム

関連本推薦による 立ち読み支援システム. 北陸先端科学技術大学院大学 中田豊久,金井秀明,國藤進. Retrieval と Browsing. 情報検索の分野では,人の情報取得行動を Retrieval と Browsing に分類する. 本研究では,書店や図書館での本の立ち読みを, Browsing に相当する行為であると定義する.. Retrieval. Browsing. 探したい情報は特定できるが本の名前は特定できない. 探したい本の名前が特定できる. 本研究でいう立ち読み. 本の Browsing.

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関連本推薦による 立ち読み支援システム

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Presentation Transcript


  1. 関連本推薦による立ち読み支援システム 北陸先端科学技術大学院大学 中田豊久,金井秀明,國藤進

  2. Retrieval と Browsing • 情報検索の分野では,人の情報取得行動をRetrievalとBrowsingに分類する. • 本研究では,書店や図書館での本の立ち読みを,Browsingに相当する行為であると定義する. Retrieval Browsing 探したい情報は特定できるが本の名前は特定できない 探したい本の名前が特定できる 本研究でいう立ち読み

  3. 本のBrowsing • Browsingは曖昧な情報の探索であり,その目的は興味ある情報を見つけることと考える. • 購入したい本の名称が決まっているRetrievalではAmazon.comが便利だが,Browsingについては実空間の本屋の方が良い面もある. 実本屋 Browsingには適している Web本屋

  4. 背景と目的 • Amazon.comの情報を実空間へ • 立ち読みを支援することにより,情報への興味の増加を期待することができる. • 情報への興味が増加することは,知的活動を促進することにつながる. 関連本 売り上げランキング

  5. システム概要 スポットライトによる位置の通知 高精度な位置の計測 パーティクルフィルタによる位置情報の統合 隠れた物を探し出す位置の計測 ロボットアームの座標逆変換を利用した照射位置の計算

  6. 立ち読みを支援する2つの機能 • 関連本推薦 • 1つの本を指定し,その本に関連する本をシステムが提示する. • ランキング表示 • 複数の本を指定し,それらの本のランキングを表示する.

  7. 関連本推薦機能 • 関連本ネットワークを予め構築しておく.Amazon.comのWeb Serviceを使用する. • 以下の順に関連本を検索する. • 関連本ネットワーク上の最も近い本(最短パス数). • 推薦の履歴情報.推薦した本をユーザが手にした回数. • 関連本ネットワーク上のPageRank. • Amazon.comでの売り上げランキング.

  8. n3 n4 n5 n2 n1 ランキング表示機能 • 関連本ネットワーク上のPageRankによりランキングを表示する. • ユーザが指定した本の周りの関連本ネットワーク上でのPageRankは,売り上げランキングに比べて,よりユーザに適したランキングを表示可能である.

  9. デモビデオ 1. 話せば分かる 2. セマンティックWeb入門 3. 入門 独立成分分析 入門 独立成分分析 パターン認識と学習の統計学

  10. 評価実験 • 目的 • スポットライトによる位置の通知が有効であるか,本への興味が増加するかを調査し,Web本屋との比較を行う. • 被験者と環境 • 大学院学生15人に13冊の本を用意した立ち読み支援システムを使用してもらう. • スポットライトの有効性と,Web本屋との比較 • システム使用後に,アンケートにより調査した. • 興味の変動 • システム使用前に本を見ながらその本に対する興味を記入してもらい,システム利用後に再度興味を調査した.

  11. 結果:スポットライトと興味の変動 • スポットライトによる位置の通知は有効か? (5.とても有効 4.有効 3.分からない 2.有効でない 1.まったく有効でない) • 平均 4.47 標準偏差 0.64 • 興味の変動 (5.とても興味がある 4.興味がある 3.分からない 2.興味がない 1.全く興味がない) • システム使用前 平均 3.33 標準偏差 0.073 • システム利用後 平均 3.48 標準偏差 0.078 平均値検定 1%水準で有意差あり

  12. 結果:興味を増加させる要因 • システム使用後に興味が増加した本は延べ195冊中に29冊あった. • この29冊とそれ以外の本の違いを調査した. • 調査項目は,対象となる本自体の興味とランキング,およびその対象の本の関連本に対する興味とランキング. • 中距離の興味のみに平均値検定で有意差がでる. 興味 ランキング 興味 ランキング 興味 ランキング 興味 ランキング 興味 ランキング 興味 ランキング 興味 ランキング 興味 ランキング 興味 ランキング 近距離(1-3) 中距離(4-6) 遠距離(7-9) それ以上(10-)

  13. 結果:Web本屋と実本屋 • Web本屋と実本屋での立ち読みの面白さについて (5.とても面白い 4.面白い 3.分からない 2.面白くない 1.とても面白くない) • Web本屋             平均 3.47 標準偏差 0.26 • 実本屋(立ち読み支援なし) 平均 3.47 標準偏差 0.26 • 実本屋(立ち読み支援あり) 平均 4.40 標準偏差 0.16 分散分析 5%水準で有意差あり

  14. 考察 • スポットライトによる本の提示には有効性があると示された.アンケート結果には,「ベテランの店員が本を推薦してくれるようだ」という意見もあった. • 興味の増加に影響を与えている要素は,中距離の関連本に対する興味であった.近距離は既知,遠距離は関連性の不明瞭が原因と考える. • Web本屋に対して面白さで有意差を得た要因として,「Webでは本の中身が見れない」「紙媒体の方が見やすい」などの意見があった.

  15. 関連研究 • Pinhanez, IBM The Everywhere Display Project, 2003 • 可動プロジェクタで店舗での商品探しなどを支援. • Butz, SearchLight – A lightweight Search Function for Pervasive Environments, 2004 • 可動プロジェクタで図書館での本探しを支援. • Reitmayr, Location based applications for mobile augmented reality, 2003 • HMDにより図書館での拡張現実を実現. • Raskar, iLamps: Geometrically Aware and Self-Configuring Projectors, 2003 • プロジェクタを手に持って拡張現実を実現.

  16. まとめ • 実空間での本のブラウジングにあたる「立ち読み」を支援するシステムを構築した. • 評価実験から,立ち読み支援システムによって興味が増加することを確認した. • 立ち読み支援システムを使うことによって,実空間での立ち読みがWebでのブラウジング以上の面白さを得ることを示唆する結果を得た. • 今後も実空間と情報空間(Web)とのリンクを結ぶ機能を付加していきたいと考える.

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