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環境に放出された放射能除去 線量低減化活動支援事業講習会

2011 年 8 月 11 日 田中 俊一 福島県除染アドバイザー. 環境に放出された放射能除去 線量低減化活動支援事業講習会.  住民による放射性セシウムの除染について  除染の経験   1.福島第 1 原発事故により放出された放射能   2.伊達市富成小学校・幼稚園の放射能除染   3.飯舘村長泥地区での放射能除染試験   4.特定避難勧奨地点の放射能除染  放射能に汚染された土壌、瓦礫等の処分(管理型集積処分場)  放射能汚染下での生活と放射線 ABC (住民の疑問・不安). 住民による放射性セシウムの除染 について. 環境を汚染している放射能

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環境に放出された放射能除去 線量低減化活動支援事業講習会

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  1. 2011年8月11日 田中 俊一 福島県除染アドバイザー 環境に放出された放射能除去線量低減化活動支援事業講習会  住民による放射性セシウムの除染について  除染の経験   1.福島第1原発事故により放出された放射能   2.伊達市富成小学校・幼稚園の放射能除染   3.飯舘村長泥地区での放射能除染試験   4.特定避難勧奨地点の放射能除染  放射能に汚染された土壌、瓦礫等の処分(管理型集積処分場)  放射能汚染下での生活と放射線ABC(住民の疑問・不安)

  2. 住民による放射性セシウムの除染について

  3. 環境を汚染している放射能 ・ 3月15日の朝に福島第一原発の2号機の格納容器が水素爆発し、揮発性の放射性ヨウ素(131I)、放射性セシウム(137Cs, 134Cs)、希ガス(133Xe, 85Kr)が環境に放出されました。その後も、3月中は環境への放射能の放出がありましたが、現在、福島県を汚染している放射能の大部分は、3月15日放出されたものです。特に、3月15日の夜半から16日の未明にかけて空気中の放射能は西北方向に流れ、その時に雪や雨が降ったため、空気中の放射能(塵)は雪や雨とともに地上に降り積もり、浪江町、飯舘村方向で高い放射能が測定されています。 ・放射性ヨウ素(131I)は半減期が8日ですので、初めは放射線量の大部分を占めていましたが、現在までに約2万分の1位にまで減っています。一方、放射性セシウム:137Cs、134Csは、それぞれ半減期が30年、2年と長いので、4月半ばからはセシウムによる放射線量がヨウ素より大きくなり、現在の放射線量はこれら2種類の放射性セシウムによるものになっています。なお、希ガスは、空気と同じで降り積もることなく風とともに通りぬけています。 ・放射性セシウムの半減期は長いので、放っておけば、30年経っても放射能は現在の1/4にしかならず、千分の一になるには270年もかかります。また、一旦、土壌等についたセシウムはしっかりと固着しているので、人手を掛けて取り除くしかありません。従って、これから行わなければならない除染は、土壌などに降り積もっている放射性セシウムを除去することです。 放射性セシウムの除去(除染) ・除染は、放射能の汚染をできるだけ広げないように取り除き、ふたたび散らばらないように封じ込めるのが基本です。なお、放射性セシウムは物理的な半減期で減少するだけで、放射性セシウムを消滅させたりする方法はこの世にはありません。セシウムを消滅させるクスリや、セシウムを消すバクテリアなどの噂を聞きますが、これらは全て詐欺ですので決して相手にしないで下さい。 ・除染を始める前に汚染の状態(分布)を調べておきます。線量計を汚染の状態を知りたい場所の表面に近づけて値を読み取り、石灰などで印をつけると同時に、平面図などに記録しておくと能率的な除染ができます。 ・除染の第一の目標は、生活している場所(居間や寝室や主な作業場所や遊び場)の放射線量率を下げることです。そのためには、生活空間に近い放射能を重点的に取り除くことが大事です。 ・セシウムには粘土の粒子に強く吸着される性質がありますので、放射性セシウムは土のごく表面近くに留まっています。したがって、表面から2センチメートルくらいの土を丁寧に剥してやれば、効果的に放射能を取り除くことができます。

  4. (屋根、雨樋等) ・放射性セシウムは、3月15日夜半からの雪とともに屋根にも降り積もり、雪解け水とともに流れ、また、その後に降った雨でも流され、雨樋を通って、庭や敲きのコンクリート、あるいは側溝や下水に流れ落ちましたので、こうした場所は一般に放射線量が高いミニホットスポットになっています。 ・また、屋根や雨樋には土埃や枯葉、コケが溜まっていますので、屋根から流れたセシウムは雨樋の中の土埃や枯れ葉に付着して留まっています。一般に、屋根、特に雨樋には放射能はかなりたくさん溜まっているので、屋根や雨樋を掃除すれば、家の中の放射線量を減らすことができます。 ・従って、まず、雨樋の中の泥や落ち葉を取り除き(放射性の廃棄物として処理するため、厚手のビニール袋や土嚢袋に入れます)、屋根、次に雨樋を高圧洗浄します。ただし、これらの作業は、安全のために高所作業に慣れた建設業者などに協力してもらうことをお勧めします。 (庭土、芝生、叢) ・室内の放射線量を下げるには、家に近い土や芝生の表面を剥ぎ取るのが効果的です。苔や苔の生えている場所は、放射性セシウムがたまっていますので、重点的に剥ぎ取ります。 ・雨樋がなく、屋根から直接雨だれの落ちる場所も要注意です(線量計で確認しながら深めに剥ぎ取る必要があります)。 ・草の生えている場所は、草の根元に放射性セシウムが溜まっていますから、ちょうど芝生を張り替える要領で、地面ごと剥ぎ取ります。(土を振い落さないことが大事です)。草が伸びすぎているときは、根元から1-2cm程度まで予め刈り取り、その後で剥ぎ取るようにしてください。春になって伸びた葉にはセシウムはついていませんので、剥ぎ取った土や草だけを、放射性の廃棄物として処理するため、厚手のビニール袋や土嚢袋に入れておきます。 ・コンクリートやレンガなどで舗装された床は、高圧洗浄で除染しますが、表面の性質によっては効果の出ない場合もあります(特に、レンガのような多孔質の素材ほど落ちにくい)。アスファルトの舗装も、高圧洗浄が効きにくい場所です。そうした場所の除染は、表面を機械的に削り取ることになりますが、これは専門の道具と技術が必要ですので専門業者に任せてください。 (樹木、庭木、花壇) ・3月15日時点で葉のでていた杉や松などの常緑樹の葉には、放射性セシウムが付着していて、雨や放水で洗い落とすことができません。屋敷森のように、住居の近くに杉などの大きな常緑樹があると、その葉に付着した放射性セシウムのせいで、室内の放射線量が高くなります。家に近い部分の枝を払ったり、木そのものを伐採したりすれば、室内の放射線量を下げる効果が期待できます。 ・つげなどの庭木にも放射能がついています。また、花壇や庭石にコケがついている場合は、丁寧に剥ぎ取ってください。 (道路) ・車道の真ん中はあまり放射能は高くありません。その分、舗道や縁石の砂利や土、それに道路脇の雑草に放射能が溜まっていますので、それらを丁寧に除去し、その後で高圧洗浄で土などをきれいに流すことで除染効果があがります。

  5. (側溝等) ・蓋のついてない側溝は、一般に放射能が高く、特にコケがあると特に高い傾向がありますので、高圧洗浄によって側溝内の泥やコケは丁寧に洗い流すことが効果的です。それでも放射線量が下がらない場合は、コンクリートの中に放射能が入り込んでいて除染はむつかしいので、あきらめてください。 (蓋付き側溝:下水道) ・厚いコンクリートの蓋のある側溝の場合には、敢えて蓋を開けて泥を除去することは必要ありません。泥の中にはたくさんのセシウムが含まれていますし、泥水を処理するためには特別の技術が必要になります。また、コンクリート蓋は放射線遮へいの役割も果たしますし、側溝の泥と、舗道の人間は距離も離れますので実際の被ばく線量にはほとんど影響しないはづです。 ・高圧洗浄による除染をすれば、放射能排水は下水道に流れます。これらの水に含まれる放射能を処理するのは非常に難しいので、大雨が降って流れたものと同じだと割り切ることが必要です。多くの放射能は、除去されて袋に入れてありますから、自然に放置して流れるよりははるかに少ないはづです。 (落ち葉など) ・昨年来の落ち葉、その下の腐葉土にはセシウムが溜まっていますので、熊手や草刈鎌などで集めてビニール袋や土嚢袋にまとめて始末することをお勧めします。 (その他の知恵) ・ビニール系についたセシウムは、弱酸性の家庭用洗剤をつかってタワシでごしごし洗うとよく落ちます。中性洗剤や界面活性剤は効果がないようです。 ・仕上げのよいコンクリート(家の周囲や学校の周囲)の場合、高圧洗浄により土埃やコケ(陽のあたらない場所に多い)を剥ぎ取ると除染ができる場合がありますので、試してください。 (廃棄物の措置) ・除染をすれば、必ず放射性セシウムを含む廃棄物がでますので、地域または町内で人のあまり近づかないところにまとめて集積するようにすることが大事です。 ・当面は、最終処分場はありませんので仮置き場ということになります。集めた廃棄物が流れ出さないようにブルーシートで覆うなどの措置をし、線量率を測定してみだりに人が近づかないようにロープを張り、線量率を表示しておいてください。 ・廃棄物の仮置き場を確保する観点からも、地域が連帯して、順序だった除染をすることが大事です。

  6. (除染の目標を決めること) ・除染は、手間も費用もかかる作業です。いったい、どこまで除染するのか目標を立てて実施することが大事です。 ・1年間に受ける放射線の量を1mSvまで下げるよう強く主張する人もいます。1年間に1mSvという値は、放射線の強さが平均で1時間当たり0.1~0.2マイクロ・シーベルトくらいにすることを意味します。室内の放射線の強さが戸外の三分の一くらいであることを考えても、それを一両年で達成するのは大変厳しい目標だと思います。 ・地球上には、自然から受ける放射線の量が、1年間に5mSv以上になる地域が何か所もあり、そうした地域でも人が健康に暮らし続けています。 ・最終目標は1mSvでよいのですが、福島県の多くの地域は、1年間に受ける放射線の量が5~10mSvを下回るようにすることが、現実的に達成できる除染の目標だと思います。この目標は、戸外の放射線量率が1時間に1~1.5μSv/h、室内がその2分の1から3分の1程度になるようにすることを意味します。 ・除染は、正しい遣り方でやれば、掛けた手間に応じた効果があります。当面の目標を達成したら段階を追って目標を下げていくことで、少し時間がかかるものの、無理なく最後の目標に到達できるはずです。急がず弛まずこそが、除染のコツだと思います。 (専門家の支援) ・適切な除染を行うためには、放射能や放射線の専門家の支援を受けることが大事です。除染作業に伴う安全、特に内部被ばくや汚染を防ぎ、除染の効果などを正確に評価する上でも重要です。 ・除染作業の前後には、放射線や放射能に関する疑問や不安も相談することができると思います。仮に、直ぐに納得の行く答えは得られなくても、後日、答えをもらったり、相談の相手になることもできると思います。 ・専門家の支援が必要な場合は、福島県の担当部署に問い合わせてください。    担当課:生活環境部 一般廃棄物課 Tel.024-521-7249 または、コープ福島の除染ボランテイアサイトにアクセスしてください。専門家だけでなく、一般のボランテイアの支援も得られます。 ●コープふくしまのHPの除染ボランテイア登録サイトhttp://www.fukushima.coop/info/important/detail.php?d=7aa4d3067b56f605f2a304

  7. 除染の経験

  8. 1.福島第1原発事故により環境へ放出された放射能1.福島第1原発事故により環境へ放出された放射能

  9. 福島県の放射線量の状況 ○ 緊急時被ばく状況 ICRPは、今回の事故のように大量の放射性物質が環境に放出された場合は、被ばく量が年間20~100mSv/年の範囲に収まるようにする目安(参考レベル)を提案している。 一方、我が国の原子力防災指針では、50mSv以上の被ばくの可能性がある場合は避難、10~50mSvの被ばくの可能性がある場合は、屋内待機とされており、20km圏内の避難、30km圏内の待機はこの指針に基づいている。  また、飯舘村などの計画的避難区域、伊達市の特定避難勧奨地点は、来年3月11日まで現在の地に留まって生活を続けた場合、積算線量が20mSvを越えることになるという予測に基づいて避難の判断がなされている。 ○ 現存被ばく状況 ICRPは、緊急避難区域から外側にありながらも、放射能に汚染された環境で生活する場合には、被ばく量が年間1~20mSv/年の範囲に収まるようにする目安(参考レベル)を提案し、長期的には1mSvを目指すべきとしている。  避難区域以外の福島県の多くは、平常時より高い放射線量が観測されているので、現存被ばく状況にある。 〇計画的被ばく状況 平常時に放射性物質の管理ができている場合で、公衆の被ばく量は1mSv以下にすること。 ICRP:国際放射線防護委員会

  10. 計画的避難区域等を解除するための除染 国は年間20mSvを基準として、来年3月まで留まると20mSvを越える可能性があるとして避難を勧奨。 住民が復帰し、生活できる条件 ・ 年間の被ばく線量が1~20mSv範囲であること。 ・ 耕作、牧畜等を行うためには、セシウムによる土壌汚染を5000ベクレル/kg以下にすること。 住民が復帰し、生活するために成すべきこと ・ 住民が村に復帰し、あるいは避難せずに生活できる条件を達成するためには、住居、田畑、山林等   の放射能を除去し、放射能濃度を下げ、年間の被ばく線量を20 mSv以下にすること。 ・ 子供等のことを考慮すれば、被ばく線量は20 mSvから出来るだけ下げることも必要。 当面は、実被ばく線量として、成人や従事者の3分の1程度、5mSvを目指すのが現実的。 ・ 土壌等の放射能汚染は、Cs-137(半減期30年)、Cs-134(半減期2年)によるものであり、自然の減   少はほとんど期待できない。 ・ 従って、放射線量率や土壌等の放射能濃度を下げて、住民が村に復帰し、生活できるようにするた   めには、セシウムを積極的に除去する必要がある。

  11. 2.伊達市富成小学校・幼稚園の放射能除染 ○ 目標    子供・幼児の学校、幼稚園での年間積算線量1mSv(放射線量率:0.1~0.2μSv/h)以下。    (文部科学省の目標値) ○ 人員 7月2日、3日:除染準備(約50名) 7月9日-15日:除染実施(約20~30名/日) 7月16日、17日:除染実施(地域住民、ボランテイアを含む) ○ 除染の方法   ・土壌、草地については剥取り(刈払いは父兄の協力)    土手、校舎周囲の剥ぎ取りは、地域住民およびボランテイアの協力   ・窓などのルーズな汚染はふき上げ(父兄の協力)   ・コンクリート、アスファルト、レンガ等については、セシウムが表面の孔などに吸着されているので、サンドブラスト法や電気カンナ等を利用して表面を薄く剥離(約1ミリ厚)   ・排水溝等については、土壌、コケを除去し、高圧水洗浄。   ・プールの除染は、溜まっている水、アオコなどのセシウムを除去処理して排水。その後、プール内、周囲の除染   ・幼稚園については、屋根、雨樋、プール、プール周囲、玄関先(化粧レンガ)の除染 ○ 廃棄物   ・廃棄物は、学校の裏手(体育館)にまとめて保管。表面線量を測定して適宜遮蔽をした上で    近接防止のロープを設置。

  12. 学校での被ばく線量を下げるためには広範囲の除染が必要!学校での被ばく線量を下げるためには広範囲の除染が必要! 校舎の除染 窓やサッシの除染 校庭の除染 (既に実施済みで今回の対象外) アスファルトの除染 埋設地 表面:0.25μSv/h 1m:0.5 μSv/h 表面:2-3 μSv/h →0.7-1μSv/h 割れ目:6-8μSv/h 校舎裏、周囲の除染 土手(法面)の除染 土手:3-5μSv/h→1-1.5μSv/h 5 μSv/h → 1μSv/h

  13. 放射能除染の方法 父兄による刈払い コンクリート等(ブラスト法による剥離) ボランテイアによる草(根)の剥取り 中央階段(電気カンナによる剥離) 真空吸引法による放射能除去

  14. プールの除染 プール水は検出限界以下(<7Bq/kg) 周囲の空間線量率 0.7-0.8μSv/h ・ プール水:650Bq/kgを50Bq/kg以下まで浄化排水 ・ プール周囲、脱衣所屋根(コンクリート)、排水溝の除染 7月19日プール開き実施! プール側溝:6-8μSv/h→1μSv/h以下

  15. 富成小・幼稚園の除染廃棄物 (手前の土嚢は放射線遮蔽用) 或る小学校の校庭の除染廃棄物(約50mx20mx2m深さ) 重機による除染は、除染廃棄物が多量に発生し、 かつ除染効果が小さい

  16. 3.飯舘村長泥地区での放射能除染試験 ○ 家屋、屋敷の除染 雨樋、屋根の除染 ・ ポリイオン溶液を注ぎ、Csの飛散防止をしてから土、枯葉を除去 ・ 屋根は全体を高圧水洗浄 ・ 雨樋は屋根の洗浄後、高圧水洗浄 屋敷表 ・ 砂利(砕石)の土壌にポリイオン溶液を散布(Csの飛散防止) ・ 雨水ピットの土壌を除去 ・ スポット状の汚染土壌を剥離 ・ 花壇の土、石苔は移植ベラで簡単に除去、また常緑樹については一部剪定 屋敷裏 ・ ポリイオン溶液を散布後、土壌を剥離(雨樋下近傍:3~4cm程度) ・ 裏手、横の草地は、1cm程度の厚さで杉林の境界まで剥離 ・ 屋敷近傍の杉の枝、枯葉を林の奥に移動 ・ スポット状の汚染土壌を剥離 ・ 家近傍の杉、もみの木を伐採、枝打ち ○ ビニールハウス(ビニール無し)、水田、牧草地の除染 ・ 一定の試験面積に複数の成分をもつポリイオン溶液を散布(5月20日) ・ 併せて、コアサンプリングによる分析用サンプルを採取 ・ 剥離し、除染効果を確認(5月26日)

  17. 民家周囲の線源 屋敷杉 前庭・花壇、畑 物置・牛舎(屋根、雨樋) 母屋(屋根、雨樋) 杉の枝 草地 車庫 もみの木(葉) 雨樋 杉の落葉 屋敷表・横側 空間線量率:13~15μSv/h 表面線量率:20~170μSv/h 地面 屋敷裏側

  18. 屋根、雨樋の除染 除染準備 (ポリイオン水注入) ① ② 170 μSv/h 屋根の除染(高圧水洗) 雨樋(裏):最後に高圧水洗  除染前 40-50kcpm  除染後 10kcpm以下 雨樋(表)         線量率(μSv/h)            除染前        除染後 落口①近傍  45 ~ 65 落口②近傍  50 ~ 17014 全体       10 ~ 35

  19. 屋敷裏の除染 草地(スコップで漉取り)    除去前:全面15kcpm~30kcpm    除去後:全面 <6kcpm カヤの木:伐採 上方向が高い 屋敷の裏側は、土壌、草地を剥離除去 線量率 (μSv/h) 8.8 6.5 6.0 5.8 線量率 (μSv/h) 9.3 8.3 7.8 8.0 3.8m 3m 2m  雨樋下の土壌(cpm) 除染前  10 k ~ 41k 剥離後  < 8.0k 1m 高さ方向の線量率変化

  20. 屋内線量率を下げるためには、屋敷周囲の木々の伐採、剪定が必要屋内線量率を下げるためには、屋敷周囲の木々の伐採、剪定が必要 杉の枝打ち カヤの木伐採 花壇:剪定(常緑樹) 周囲の樹木からの放射線の寄与が大きく、屋内の線量率は床より天井が20%から50%高い

  21. 除染による屋内線量率の変化 ⑥ ④ ② 物置・牛舎 母屋 二階 ① ⑤ ③ ⑨ ⑧ ⑦ 玄関 コンクリート叩き 雨樋ピット 100cm(床面)高さでの線量率(μSv/h)        除染前   除染後(床面)  除染後(床面) 5月19日   5月20日      5月26日 ① 3.9 3.7(3.2) 3.1(2.8) ② 9.6 4.7(3.3) 3.9(3.2 ③ 4.2 4.1(3.6) 3.2(3.0) ④ 8.6 4.8(4.4) 4.3(3.9) ⑤ 4.2 4.2(3.0) 3.0(2.7) ⑥ 6.5 4.6(3.3) 3.6(3.0) ⑦ 4.8 4.7(3.7) 3.3(2.8) ⑧ 5.2 4.7(4.5) 3.1(2.8) ⑨ 7.1 6.6(5.3) 3.7(3.5) 車庫

  22. ビニールハウス(畑)の除染 ・10mx4mにポリイオン溶液を散布(5月20日) ・乾燥後剥離(5月26日) 草刈鎌で剥取り ポリイオン溶液の散布    (10mx4m) 天然ポリイオンと合成ポリイオンを散布 ポリイオンで固化した土壌 GM測定値                  剥取り前        剥取り後(3~4cm厚) 鉛コリメータ無し     15k ~23k cpm1.6k~1.7kcpm 固化土壌のみ剥取り(0.5~1cm厚) 鉛コリメータ付き      13.5k~17.5kcpm3k~4.7kcpm 除去率:89%~93%

  23. 牧草地の除染 除染前 除染後 牧草地(5mx5m) ③ ① ② ① ③ ポリイオン散布   剥取り後のGM測定値(鉛コリメータ無し) 2.6kcpm ~ 2.7kcpm ポリイオン溶液で草の根まで固定化されており、剥取りが 容易(3cm~4cm厚)    GM    NaI(μSv/h) (cpm) 表面 100cm ① 37k 20.0 11.8 9.3 5.5 ② 42k 20.012.6 10.0 5.8 ③ 49k 21.1 12.8 9.7 5.8    下段;鉛コリメータ付き 除去率= (43-2.65)kcpm/43kcpm = 94%

  24. 水田の除染 除染後 除染前 水田(5mx5m) ① 剥取り後のGM測定値(鉛コリメータ無し) 2.5kcpm ~ 5kcpm 稲株は藁にはセシウムが多量に付着しており、 土壌の除去は稲株も一緒に除去すること。 ② ③ ポリイオン散布 •    GM    NaI(μSv/h) • (cpm) 表面 100cm • 17k 15.1 10.3 • 6.8 4.5 • ② 14k 14.89.8 • 6.9 4.6 • 17k 15.4 10.3 • 7.0 4.7 •    下段;鉛コリメータ付き 除去率 = (16-2.5)kcpm/16 kcpm = 85% = (16-5)kcpm/16 kcpm = 69%

  25. 試験結果のまとめ ☆屋内線量率は、3.9~8.6μSv/hが3.1~4.3μSv/hに低下。さらなる低下のために   は、家屋の周囲50m~100mの範囲の除染が必要。 ☆ ビニールハウス(畑)、牧草地、水田の放射能(セシウム)の濃度は、耕作制限値の 5分の1~2分の1に低下。 ビニールハウス(畑): 89%~93%(暫定値)      牧草地: 93%~95%(暫定値)                    水田: 69%~85%(暫定値)   この値は、測定器のBG補正をすれば、さらに除去率は5%から10%良くなると推測。 根気良く適切な努力すれば、放射能の除去(除染) は可能である。

  26. 4.特定避難勧奨地点を解除するための除染試験4.特定避難勧奨地点を解除するための除染試験 特定避難勧奨地点   ・伊達市の特定避難勧奨地点は、霊山町下小国地区約100世帯(全体約420世帯)、月舘6世帯(全体10世帯)   ・今回の試験は、下小国地区の3軒を対象に実施 目標   ・年間の被ばく線量が20mSvを十分に下まわり、子供の被ばく線量が5mSv程度であること。                                            → (空間線量率:約1~1.5μSv/h) 放射性物質の除去(除染)   ・放射能汚染は、Cs-137(半減期30年)、Cs-134(半減期2年)によるものであり、自然の減少はほとんど期待でき    ないので、セシウムを物理的に除去。 除染の方法   ・屋根は高圧水による洗浄し、雨樋は樋の中の土、枯葉を洗浄除去。   ・畑や庭などの土壌は、表面から1-2cmを除去。   ・畑、道路脇などの草地については長く伸びた草を刈払いしたあと、地面から1cm深さ程度を目処に根を切り    取るように剥取り。   ・住居周囲のコンクリート、アスファルト、レンガ等については、ブラスト法や電気カンナ等を利用して表面を薄く    剥離(約1ミリ厚)   ・排水溝等については、土壌、コケを除去し、高圧水洗浄。道路については、縁石や端の草や土を除去し、洗浄。   ・常緑樹はできるだけ深く剪定、枯葉は腐葉土まで除去。   ・周囲50mぐらいまの範囲を除染することが望ましい。 実施体制 ・伊達市除染プロジェクトチーム、民間専門会社、(独)原子力機構、地元建設業者、住民、ボランテイア 除去廃棄物(放射性廃棄物)   ・除染により排出される様々な種類廃棄物は、一般廃棄物として処理できないセシウム濃度であり、当面は町内    の空き地等に仮置。

  27. 農家等の除染作業 アスファルトの剥離 土壌の入替え 庭・植込みの土、コケ等の剥離 雨樋・屋根の掃除 土壌の剥離(手作業) 側溝の清掃

  28. 下小国の除染試験の結果 全て避難基準以下を達成 玄関前1~2μSv/h、 室内(1階)0.5~0.9μSv/h、(2階)0.7~1.1μSv/h 庭(アスファルト)2~3μSv/h、雨水の流れている庭部分は 30μSv/h-97μSv/h 玄関前 0.7~1.3μSv/h 室内(1階)0.3~0.5μSv/h    (2階)0.6 ~1.0μSv/h 玄関前:~2μSv/h 室内(1階)0.5~0.9μSv/h、(2階)0.6~0.9μSv/h 庭(アスファルト)2~3μSv/h、 雨水の流れている部分、側溝:10~40μSv/h 垣根(つげ):3.5μSv/h 玄関前 0.8-1.2μSv/h 室内(1階)0.5~0.8μSv/h    (2階)0.6~0.7μSv/h 玄関前:3.7μSv/h 室内(1階)0.6~0.7μSv/h、(2階)1.0~1.6μSv/h 雨水の出口:8~60μSv/h、 家屋の裏:3μSv/h 垣根(伽羅):3.5μSv/h 玄関前 0.6-1.2μSv/h 室内(1階)0.4~0.5μSv/h    (2階)0.5~0.8μSv/h

  29.   放射能に汚染された土壌、瓦礫   等の処分(管理型集積処分場)

  30. 除染には廃棄物の処分場が必要! 富成小の廃棄物(ブルーシート) 飯舘村民家からの廃棄物 手前の土嚢は遮へい 校庭に埋めた放射能を含む土壌 民家3軒の除染廃棄物(小国)

  31. 実績のある埋設処分場(東海村) 事前準備 トレンチ 埋設 ③ ② セシウムは、土壌中の粘土成分と結合し、動きは非常に緩慢な性質に着目 ① 地表のレベル ⑤ 埋戻し 放射能の影響 • 地下水の少ない場所に、 • 遮水性及び閉じ込め能力の高い土(粘土など)で囲んで、 • 十分な厚さの土砂で覆う。 • 放射性物質の地下の挙動をシュミレーションで予測するとともに、 • 周りへの影響が無いことを十分な期間モニタリングする。 日本原子力研究開発機構での 放射性物質の埋設処分場 土壌等回収残渣 時間 ④

  32. 管理型集積処分場が必須! ☆土壌、草、樹木、コンクリート屑、汚泥など、様々な廃棄物がでる   ので、これを集積して安全に処分できる場所の確保が必要であ   る。 ☆その量は膨大であり、各自治体で数10万トンから数100万トン、   福島県全体では数千万トンに達すると予測。 ☆廃棄物のセシウム濃度は、キログラム当たり数万ベクレル~数 10万ベクレルである。 ・放射性廃棄物は、放射能が減って安全になるまでは管理するのが鉄則である。 ・校庭に埋めるのは無管理状態になり、その後の安全が担保できない。 ・管理処分場で常に放射能の監視を続ければ、安全は担保できる。特に、セシ  ウムはベントナイトやゼオライトに吸着されると動かないので、管理が容易で  ある。

  33. 廃棄土壌管理処分場(全体イメージ) 保有水等 集排水管 浸出液調整槽 (放射能監視) 地下水 集排水管 放射能監視井戸 ベントナイト 遮水シート ・ベントナイト中でのセシウムの300年間の移動距離は0.1mm    ⇒ 数mmのベントナイト層を設ける事でセシウムの閉じ込めが可能。 ・排水中のCs-137濃度を連続モニターで監視 ・排水中のCs-137濃度が基準を上回った時には、ゼオライト吸着塔などを用いて排水を処理 ・覆土を100cmすれば、放射線量は0.001μSv/h以下(自然放射線量の数10分の1)

  34. 放射能汚染下での生活と放射線ABC(住民の疑問・不安)放射能汚染下での生活と放射線ABC(住民の疑問・不安) 福島県民は、長期間にわたって通常と比べて高い放射能環境下で生活することを余儀なくされる。こうした状況では、放射能の除染と合わせて、不安や精神的ストレスを軽減する知恵を身につけることが大事である。

  35. 住民の疑問(不安) • 内部被ばくが恐ろしい。 • 幼児・子供が心配。子供を助けて欲しい。 • 家の周りで作った野菜を食べても大丈夫ですか。 • 大人と子供が同じものを食べても影響はありませんか。 • マスクや長袖シャツを着なくて大丈夫ですか。プールは大丈夫というが裸になるのが不安です。 • 放射線と放射能の違いが分からない。 • 誰の云うことを信じればよいのか分からない。 • 被ばく線量は低い方がよいというが、なぜ20mSvでよいの? • ヨウ素やセシウムが体に入るとどんなことが起こるの? • 子供を産んでも大丈夫ですか。 • 放射能(セシウム)を体から減らす方法はありませんか。 • 畑のセシウムを取り除くのにゼオライトは有効ですか。

  36. 身の回りの放射能除染 屋根(枯葉、コケ) 雨樋(土、枯葉) 雨水の流れる場所 庭などの草、コケ 放射能の溜まりやすい場所

  37. シーベルトで評価したセシウムの被ばくは、内部被ばくも外部被ばくも人体への影響は同じ。シーベルトで評価したセシウムの被ばくは、内部被ばくも外部被ばくも人体への影響は同じ。 食物摂取基準値 飲食物摂取制限に係る基準          制限値(Bq/kg)       摂取限度(5mSv)  日本      欧州 ――――――――――――――――――――――――――――――― ヨウ素    飲料水、牛乳、乳製品   300 500           野菜類      2000    2000    セシウム     飲料水、牛乳、乳製品     200 1000     野菜類、穀類、肉、卵、魚、その他500   1250            保守的な仮定(日本の基準は厳しい) ・ 年平均濃度とピーク濃度の比をEUでは1/10に対して、1/2を仮定 ⇒ 5倍 ・ Sr-90/Csの比を0.1と仮定(実際は、0.01以下) ⇒ 5% ・ 食品摂取量について調査結果1365g/日を1600g/日と仮定 ⇒ 17% ・ 全ての食品が汚染されていると仮定 ⇒ 非現実

  38. セシウムは特定の臓器に蓄積しないので、シーベルトで計算した被ばく線量による体への影響は内部被ばくでも外部被ばくでも同じです。セシウムは特定の臓器に蓄積しないので、シーベルトで計算した被ばく線量による体への影響は内部被ばくでも外部被ばくでも同じです。 セシウムを72000ベクレル吸入した時の内部被ばく量は、1ミリシーベルト(1000マイクロシーベルト) 伊達市の空気中の放射能は、5月以降は全く検出されていないので、呼吸から吸い込むことはありません。 食べ物、飲み物には、少し含まれている可能性があります。 ★ 伊達市のキロ当たり580ベクレルの梅を一年間に10kg食べた場合の被ばく量は、75μSv。 ★ 神奈川県のキロ当たり570ベクレルの足柄茶を一年間に1kg食べた場合の被ばく量は、8μSv。 ★飯舘村のキロ当たり247ベクレルしいたけ(ハウス)を一年間に10kg食べた場合の被ばく量は、 34μSv。 ★ 飯舘村のキロ当たり406ベクレルのわらびを一年間に10kg食べた場合の被ばく量は、56μSv。

  39. 内部被ばくの実像 人体:7,000 ベックレル/60 kg     年間 0.29 mSv の放射線 食品から(ベックレル/kg)   お米: 30 ベックレル   ほうれん草: 200 ベックレル   バナナ: 200 ベックレル   干ししいたけ: 700 ベックレル   コンブ: 2,000 ベックレル 大部分が放射性カリウムによる 放射性セシウムは   カリウムと同じ放射線を出す 39

  40. 一般人における体内セシウム-137 大気圏核実験によるもの 0.12 0.1 0.08 0.06 年線量 (mSv) 0.04 0.02 0 1945 1955 1965 1975 1985 1995 2005 Year • 環境に放出された人工放射線のなかで最大 • 世界の線量は 1963年に最高値 = 0.11 mSv • 現在の世界平均線量値 = 0.005 mSv • 特定地域では –高レベルの被ばく • 地下核実験 – 被ばくはほとんど無視できる 国連科学委員会報告 40 40 40 Norman Gentner, Chairman of UNSCEARVisit to Japan November 2008

  41. 放射能と放射線 放射能は電灯 放射線(γ)は光 137Csはガンマ線(667keV)を放出して137Ba(安定)に変換 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆放射能(ベクレルBq):放射線を放出するもの Cs137 、1Bqは毎秒1回崩壊し、その度に1個の    ガンマ線を出す。 放射線(光)

  42. Cs-137ガンマ線の遮蔽 赤外線、紫外線、X線、ガンマ線は、すべてエネルギーの大きさが違う光の仲間です。 ほとんど減らない 距離が離れると放射線の量は 小さくなる。(光は弱くなる) ガラス窓(1cm厚) ☆ 約半分以下になる コンクリートの建物の中は線量が低くなるが、ガラス戸や雨戸では効果がない。洋服は遮へい効果はありません。 コンクリート壁(10cm厚)

  43. 誰の云うことを信じるか? 国際機関の科学的なデータを信頼すべき。 放射線防護に関する国際機関 UNSCEAR(国連科学委員会) ICRP(国際放射線防護委員会) 非営利組織 IAEA(国際原子力機関) WHO(世界保健機構) 国際機関が世界中のデータを半世紀以上に渡って、収集、分析した結果を信用することをお勧めします。

  44. 放射線の人体に対する影響の科学的知識 ・原爆投下 広島・長崎 ・原水爆実験 マーシャル群島(ビキニ環礁、Bravo Test)ネバダ(米国)、   セミパラチンスク(ソ連)、英国、フランス、中国、インド、   パキスタン ・原爆製造中事故 ハンフォード(米国)、南ウラル(ソ連) ・原発事故 スリーマイルズ、チェルノブイリ、JCO(東海村) ・職業被ばく ウラニウム鉱山、蛍光塗料業者、原発従事者 ・医療被ばく 各種の診断・治療(PET,CT,がん治療など) ・医療事故世界各地(IAEA、WHOに報告) 頻度が高い

  45. 広島・長崎の原爆被爆者の長期追跡調査(人)広島・長崎の原爆被爆者の長期追跡調査(人)  ・寿命調査(1950-) 120,000  ・成人健康調査(1958-) 20,000(2年に1回受診)  ・胎内被ばく(1950-) 3,300  ・被爆二世(1946-) 88,000 国連科学委員会 2006 (2009) 報告書 〇放射線と癌の疫学的研究による放射線の生涯の死亡リスクは   1シーベルトで4.3-7.2%、 100ミリシーベルトで0.36-0.77%である。 〇胚及び胎児における放射線影響  子宮内被曝後の癌リスクは、小児期早期の被曝後のリスクと同様で、最大でも集団全体のリスクのおよそ3倍と仮定することが慎重である。 つまり、小児の被ばく線量は成人の3分の1とするのが適当

  46. DNAの損傷は日常生活で絶えず起っている 呼吸、運動、食事、薬服用等によっても体の中にはラジカルが生成され、DNAは日常的に修復、修復ミスを繰り返している。 体(水) 活性元素(ラジカル)生成 放射線 H+ラジカル H 酸素 OH-ラジカル 水素 ガンマ線が体(水)分子に衝突して 水分子を解離し、ラジカルを生成 低線量の長期被ばくは修復機能が働く ラジカルの拡散、消滅 修復 二重螺旋 (DNA) 体外に排除 (アポトーシス) 影響 修復ミス 一部のラジカルがDNAに到達し 二重螺旋と反応、切断

  47. (国連科学委員会1994年報告書より) 100mSv以下では、白血病もがんも有意な増加はみられない 放射線検査で 用いる範囲 白血病 全がん 出典:京都医療科学大学 大野和子

  48. ICRP勧告84妊娠と放射線に収載されている、複数の疫学調査結果。ICRP勧告84妊娠と放射線に収載されている、複数の疫学調査結果。 放射線を大量に使う必要があった、50年近く前の調査結果も含まれている。 100mSvの放射線を受けても小児がんにならない確率は99%以上。 mGy(mSv) お母さんの検査により お腹の赤ちゃんが受けた放射線量 出典:京都医療科学大学 大野和子

  49. 放射線の健康影響 JCO臨界事故による住民に対する 最大の影響は心的ストレスであった。 非科学的で手前勝手な情報で住民に不安と混乱を与えるのは、福島県民の生活と心を踏みにじるものである。

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