1 / 31

ジャーナリズム論

ジャーナリズム論. 第 12 回現代日本のジャーナリズムの問題点 2 ( 2012.7.26 ) 担当:野原仁. タブーと権力迎合の原因. 営利企業という構造的原因 現状の天皇制資本主義というシステムを守るため 会社の金儲けのため など  自己の私益性を優先する個人的原因 自分の金儲けや出世のため 右翼や暴力団のテロが怖いため など. カネもうけ第一主義. 視聴率がとれないドキュメンタリーは誰も見ない時間帯にしか放送しない=視聴率をとるためなら何でもやります カネをもらえれば政府のPR記事ものせます とにかく情報が売れればいいのです.

Télécharger la présentation

ジャーナリズム論

An Image/Link below is provided (as is) to download presentation Download Policy: Content on the Website is provided to you AS IS for your information and personal use and may not be sold / licensed / shared on other websites without getting consent from its author. Content is provided to you AS IS for your information and personal use only. Download presentation by click this link. While downloading, if for some reason you are not able to download a presentation, the publisher may have deleted the file from their server. During download, if you can't get a presentation, the file might be deleted by the publisher.

E N D

Presentation Transcript


  1. ジャーナリズム論 第12回現代日本のジャーナリズムの問題点2 (2012.7.26) 担当:野原仁

  2. タブーと権力迎合の原因 営利企業という構造的原因 • 現状の天皇制資本主義というシステムを守るため • 会社の金儲けのため など  自己の私益性を優先する個人的原因 • 自分の金儲けや出世のため • 右翼や暴力団のテロが怖いため など

  3. カネもうけ第一主義 • 視聴率がとれないドキュメンタリーは誰も見ない時間帯にしか放送しない=視聴率をとるためなら何でもやります • カネをもらえれば政府のPR記事ものせます • とにかく情報が売れればいいのです

  4. 記者クラブと発表ジャーナリズム • 取材対象である政府・自治体・警察・企業などから便宜供与を受ける=癒着しやすい • 取材対象からの発表ネタだけで済ませて独自取材をしなくなる • 記者クラブに所属しないフリーライターなどを排除する

  5. 取材対象との癒着 • 政治家・官僚・大企業などと密接に癒着 • 政治家の子どもや親族がマスコミにはかなりたくさんいる(コネ) • 特に幹部になればなるほど癒着の傾向が強い

  6. 取材源の秘匿の乱用 • 取材源の秘匿=ジャーナリズムの基本的な倫理 • しかし、日本では隠す必要のない取材源までも、「オフレコ」扱いで「政府首脳」などと匿名にする傾向が強い=取材対象にコントロールされる危険性

  7. 代表取材・プール取材 • 日本は、諸外国と比べて代表取材が非常に多い=効率的な反面、独自の取材ができないうえ、報道内容も画一化される • 戦争時はとくにプール取材などで政府・軍部に都合の悪い情報が隠蔽される危険性

  8. 報道協定の乱用 • 記者クラブで報道内容について「これはみんなで報道しないようにしよう」と言って、権力者に都合の悪い情報を闇に葬り去ることがある • 特に皇室関係の取材では、報道協定が乱用され、事実上自由な取材は不可能である

  9. 小切手ジャーナリズム • 取材対象に情報をもらう見返りに金銭を渡すこと • 常識の範囲内であれば許されるが、全世界的に金額が高騰している • ニュースをカネで買うことへの批判が高まりつつある

  10. リークにもとづく不確実な情報 • 意図的に取材源が流す不確実な情報を、裏取り取材をしないままタレ流すことが日常的に行われている=誤報の危険性 • 松本サリン事件などでもわかるように、人権侵害にもつながる可能性

  11. 人権侵害とは? • 名誉毀損・プライバシーの侵害・不法侵入など、法律で認められているさまざまな権利を犯すこと • 法的には許されても倫理的に許されないものは厳密には含まれない

  12. 取材による人権侵害 • 住居への不法侵入 • 無断撮影 • 集団過熱取材(メディアスクラム) • パパラッチ;取材対象をしつこく追い回し、無断撮影・不法侵入も辞さないストーカー的取材 • 被害者家族への執拗な取材

  13. 報道による人権侵害 • 名誉毀損・侮辱 • プライバシーの侵害 • 肖像権の侵害 • 差別表現 • 誤報による精神的被害

  14. 人権侵害報道の原因 • 過度の商業主義→正確さよりも視聴者・読者に「ウケて」、視聴率・部数が増えることが重要 • 記者教育の不徹底→大学時代にジャーナリズムを学んだ記者はわずか • 記者クラブ制度→官庁・企業が発表したことが記事のベースになりやすい • 視聴者・読者の姿勢→より刺激的な記事を求める

  15. 犯罪報道による人権侵害の原因 • えん罪 • 警察の秘密主義 • メディアと警察との癒着 • 裏付け取材の軽視 • 速報性・スクープの重視  など

  16. ここまでのおさらい • ジャーナリズムの取材・報道によりさまざまな人権侵害が起きている • 人権侵害報道の原因には、過度の商業主義・記者教育の不徹底・記者クラブ制度・視聴者の姿勢、などがある

  17. テレビ・メディアの特性 • 強い視覚伝達力 • 速報性&時間の問題がつねにつきまとう • マルチメディア性 • 受け手は受動的になりがち • 親しみやすい

  18. テレビ・ジャーナリズムの特徴 • 映像第一主義 • 非論評性とすりこみ性 • ソフト・ニュース化 • Nowism(ナウイズム) • センセーショナリズム • おもしろくなければテレビじゃない!?

  19. 映像第一主義 • 映像がないニュースは取り上げられにくい • 刺激の強い映像はニュースになりやすい • 刺激の強い映像は繰り返し使われやすい • イメージ操作が簡単にできる

  20. 非論評性とすり込み性 • 新聞の社説・コラムにあたるものがほとんどない=事実は伝えるが、評価はしない • 評価に関するコメントはしないが、映像の使い方・編集・BGMなどで、特定のイメージを与えることは可能(例;オウム真理教・北朝鮮・田中真紀子、…)

  21. ソフト・ニュース化 • 「わかりやすい」ニュースが好まれ、「わかりにくい」ニュースは敬遠されがち • 「グルメ・ファッション・旅行・生活の知恵」など、ソフトなニュースが好まれ、「政治・経済」など、ハードなニュースは敬遠されがち

  22. Nowism(ナウイズム) • 速報性という特徴を生かそうとするため、「いま(now)」の「新しい」話題を最優先する傾向にある • 「いま(now)」の「新しい」話題を常に追い求めるため、過去のことをかえりみない • ひとつのネタに集中しがちである

  23. センセーショナリズム • 視聴者により刺激を与えようと、できごとをセンセーショナルに取り上げる傾向が強い(とくにワイドショー) • 人物に焦点をあてて人間関係などを興味本位で描く傾向が強い

  24. おもしろイズム • 見て「おもしろい」ような演出をしがちである • 見て「おもしろい」ネタでないと取り上げられにくい • 「おもしろい」=「視聴者がアタマを使わず、笑える」と考えがちである

  25. ニュースの制作過程 • 週1回(金曜日);次の週の取材・放送予定についてミーティング • 朝;その日の取材・放送の確認 • 夕方;再確認 • ニュース終了後;翌日の取材・放送予定についてのミーティング

  26. ニュースの比較検討 • 『NHKニュース9』と『ニュース・ステーション』の比較 • 基本的には、これまで挙げた特徴をどちらも持っている • 相違点もある

  27. NHKのニュースの特徴 • 発表ネタがほとんど • 評価についてのコメントはほとんどしない • 政治的に対立している問題はできるだけ扱わない • 政府・自民党・財界に不利になるような問題はできるだけ扱わない

  28. 『報道ステーション』の特徴 • ソフト・ニュースが多い • トークなども多く、「ニュース・ショー」の色合いが濃い • 古館伊知郎キャスターのコメントが多い • 企画ネタが多い

  29. ニュース・キャスターの役割 • 番組進行 • ゲストとのトーク • ニュースについてのコメント • 注意!キャスターが自分の一存で勝手にコメントすることはほとんどないぞ!

  30. ワイドショーをどう考える? • ワイドショーの視聴者=専業主婦・高齢者の女性が圧倒的に多い • 政治や経済などのニュースを、こうした人びとにわかりやすく伝えている側面もある • センセーショナリズム • いい加減なコメンテーターたち

  31. 次回のテーマ • まとめ

More Related