1 / 49

言語研究入門 A 言語と関連分野の研究入問 ドイツ語

言語研究入門 A 言語と関連分野の研究入問 ドイツ語. 2012 年 12 月 19 日(水) 成田 節. 今日の予定. スタッフ紹介(研究領域) ドイツ 語学(○○語学)とは? ドイツ語研究のサンプル ドイツ語学の卒論について ドイツ語学の概論科目について. スタッフ紹介(研究領域). 言語・情報コース. ドイツ語学専任教員 藤縄康弘 http :// www.tufs.ac.jp/ts/personal/fujinawa/index.php 成田 節 http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/narita/.

Télécharger la présentation

言語研究入門 A 言語と関連分野の研究入問 ドイツ語

An Image/Link below is provided (as is) to download presentation Download Policy: Content on the Website is provided to you AS IS for your information and personal use and may not be sold / licensed / shared on other websites without getting consent from its author. Content is provided to you AS IS for your information and personal use only. Download presentation by click this link. While downloading, if for some reason you are not able to download a presentation, the publisher may have deleted the file from their server. During download, if you can't get a presentation, the file might be deleted by the publisher.

E N D

Presentation Transcript


  1. 言語研究入門A言語と関連分野の研究入問ドイツ語言語研究入門A言語と関連分野の研究入問ドイツ語 2012年12月19日(水) 成田 節

  2. 今日の予定 • スタッフ紹介(研究領域) • ドイツ語学(○○語学)とは? • ドイツ語研究のサンプル • ドイツ語学の卒論について • ドイツ語学の概論科目について

  3. スタッフ紹介(研究領域)

  4. 言語・情報コース ドイツ語学専任教員 • 藤縄康弘 http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/fujinawa/index.php • 成田節 http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/narita/

  5. スタッフの主な研究領域 「現代ドイツ語の文法研究」中心 • ドイツ語意味論 • ドイツ語統語論 • 日独語対照研究 • ドイツ語語法研究 • ドイツ語教材研究

  6. 成田節の自己紹介? 机上のスイッチ「聞きたい」「聞きたくない」「どちらでもいい」を押してください

  7. 自己紹介(1) • 1957年山形県生まれ。 • 浦和市在住だったらしいが記憶にない。 • 本人の意識は横浜市出身。 • 小学校,中学校,高校は横浜市内。 • 小学校1年生の時,東京オリンピック。白黒テレビで見たはずだがあまり覚えていない。 • 小学校5年生の時,メキシコオリンピックで日本がサッカーで銅メダル。

  8. 自己紹介(2) 1976年4月東京都立大学人文学部入学 1979年夏初めてドイツへ行く (初めての海外生活3ヶ月) 1980年3月東京都立大学人文学部独文卒業 (気が付いたら独文専攻になっていた) 1980年4月東京外国語大学大学院修士課程入学 1982年3月東京外国語大学大学院修士課程修了 (修士論文はもっと早く始めるべきだった)

  9. 自己紹介(3) 1982年4月東京外国語大学非常勤講師 (一般語学のドイツ語を担当,83年3月まで) 1983年4月青山学院大学非常勤講師 (一般教養のドイツ語を担当,85年4月まで) 1984年 夏ドレスデン(東ドイツ)のドイツ語教員夏季セミナーに参加 (西と東の違い少しだけ体験)

  10. 自己紹介(4) 1985年5月富山大学教養部へ (初めての専任の職.賞与がもらえる身分に) 1986年8月立山近辺の山歩きにのめり込む (ほぼ毎週末山へ。やっぱり剱岳が最高) 1991年~大学設置基準大綱化の関係で教養部将来計画委員会の会議が激増しストレス溜まる 1993年4月3月に教養部廃止で人文学部移籍 1993年4月大学入試センター出題委員(ドイツ語) (1年目は富山から2年目は大阪から出張)

  11. 自己紹介(5) 1994年4月大阪市立大学文学部へ (富山大学に8年と11カ月) 1995年1月阪神淡路大震災を堺市で体験 (自宅被害なし.惨状をテレビで見て愕然とする) 1997年4月東京外国語大学へ (3年だけでも楽しかった関西での生活) 1997年5月 三修社の月刊「基礎ドイツ語」の執筆メンバーになる (色々と勉強になりました。10年ほど前に休刊。)

  12. 自己紹介(6) 2001年夏ゲッティンゲンでのドイツ語教員夏期セミナーに参加 (なんと17年ぶりのドイツ) 2003年4月ドイツ語検定試験の出題委員 2005年3月在外研究でマンハイム滞在へ (研究の他に,料理で国際交流も) 2006年3月ドイツから帰国 (職場復帰していきなり学内の色々な仕事をさせていただく)

  13. 自己紹介(7) 2009年8月映画「剱岳」に刺激され,15年ぶりに早月尾根を歩く. (下りで滑って膝を痛める) 2011年4月4年3ヶ月に及んだ副研究科長の任期を終え,研究リハビリを誓う. (誓いは時とともに忘れ去られるもの…)

  14. 藤縄康弘先生の経歴 • ご本人のHPで見てくださいね (^_^)v http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/fujinawa/index.php

  15. ドイツ語学(○○語学)とは?

  16. ドイツ語学 • ドイツ語学とはなんだろう? • あるいはそもそも○○語学とは?  ⇒藤縄康弘ゼミ案内を見るとよくわかる。 http://www.tufs.ac.jp/insidetufs/kyoumu/course/gengojoho/g_fujinawa.html

  17. 藤縄ゼミ案内から(1) 私の専門領域である「ドイツ語学」については、誤解が多いのですが、いわゆる「語学」としてのドイツ語のことではなく、ドイツ語を対象とする「言語学」という意味です。両者の関係は、計算と数学の関係にたとえれば想像しやすいでしょうか。

  18. 藤縄ゼミ案内から(2) 計算では、足し算なり引き算なりの演算の手順を覚え、訓練を積み、即座に答えが得られるようになることを目標にします。語学でもまた、語彙や文法のルール を学び(手順)、実践を積むことで(訓練)、自分の考えを言い表したり、他人の考えを理解したりできるようになろうとします(実用的な能力の習得)。

  19. 藤縄ゼミ案内から(3) これに対し、数学では個々の演算をいかに早く正しく行うかではなく、そもそもどうして演算というものが可能なのか、自然数同士の足し算では答えも必ず自然数になるのに、引き算では必ずしもそうならないのはなぜなのかといった、より根源的な問いに向き合います。

  20. 藤縄ゼミ案内から(4) 言語学でも同様に、いわゆる「語学力」を高めることは目標ではなく(それは専攻語の授業等で磨いてください)、そもそも人はどうして言葉を使うのか、その 表現の仕方が諸言語間でどのように共通し、どのように異なっているのか、また、それはなぜなのか、といった問いに関心を向けます。その際、対象として特に ドイツ語に重点を置くのがドイツ語学というわけです。

  21. 藤縄ゼミ案内から(5) もっとも、こうした言語学(ドイツ語学)の問いは、いわば究極のものであり、それだけではあまりに広大で漠然としています。そこで実際に取り組む問いは もっと範囲の絞られた、具体的なものになります。(中略)与えられた課題に取り組めばよいというものではないので、大変に思う人もいるかもしれませんが、あまり心配しなくて結構です。

  22. 藤縄ゼミ案内から(6) 語学としてドイツ語を学習す る中で、これまでは「そういうものだから仕方ない」と割り切って覚えてきたものの、本音のところでは「どうしてそうなのだろう?」と不思議に思っているこ とはあるでしょう。 そういう「不思議だな」という気持ちを素直に解きほぐしていけば、案外、簡単にテーマは見つかるものです。(後略)

  23. 成田ゼミは? • 藤縄ゼミとほぼ同じ趣旨でやってます。 • 違いは?(よく訊かれます) • うう~ん。なんだろうね。 (A)「ドイツ語を対象とした言語学」 (B)「言語学を志向したドイツ語の勉強」 両側面のどちらに重点を置くか(微妙)

  24. ドイツ語研究の種(たね)1

  25. 日本語とドイツ語の受動文 ドイツ語初級の文法教科書で • 受動文の作り方 [werden+過去分詞(文末)] (英語は[be+過去分詞]) Er wird streng bestraft. 彼は厳しく罰せられる

  26. 日本語とドイツ語の受動文 ある母と娘の会話 ○ Mutti, darf ich dir helfen? ママ,お手伝いしてもいい? △ Wenn du willst. Bitte wasche die Hemden.    したいならね。シャツ洗ってちょうだい。 ○ Welche Hemden?    どのシャツ? △ Die im Bad sind.   バスルームにあるシャツ。 続く

  27. 日本語とドイツ語の受動文 ○ Werden die Hemden mit warmem Wasser gewaschen? シャツはお湯で洗われるの? △ Ja, natürlich. Aber ich wasche sie doch lieber selbst. Geh bitte in die Küche und räume dort auf. もちろん。でもやっぱりママが洗う方がいいね。 キッチンに行って片づけてちょうだい。 続く (日本語変じゃない?)

  28. 日本語とドイツ語の受動文 ○ Werden die Schuhe noch getragen? この靴まだ履かれるの? △ Ja, aber sie müssen geputztwerden. うん,でもまだ磨かれないといけないよ。 以下略 (日本語変じゃない?) (日本語変じゃない?)

  29. 日本語とドイツ語の受動文 • ドイツ語の受動文(werden + 過去分詞)と日本語の受動文(~される)は,対応する場合と対応しない場合がある。 • 日本語の「雨に降られた」や「妻に家出された」などに対応するドイツ語の受動文はあるのか?ないんじゃないかなあ… • ドイツ語と日本語の受動文は同じと考えていいのか?どのように違うのか?

  30. ドイツ語研究の種 (たね) 2 翻訳を見比べると色々と おもしろいこともある

  31. 知覚・認識の表現(1) ずんずん廊下を進んで行きますと,こんどは水いろのペンキ塗りの扉がありました。 (宮沢賢治「注文の多い料理店」) ⇒ 登場人物と共に動き,扉を見たように(あるいは登場人物の目から見ているように)感じられる。

  32. 知覚・認識の表現(2) Als sie den Gang entlang weitergingen, kamen ~とき 彼らが 廊下をたどって 先へと行った   来た sie diesmal an eine hellblau angestrichene Tür. 彼らは 今度は水色に塗られたドアのところに 彼らが廊下をたどって先へと行くと,彼らはこんどは水いろに塗られた扉のところに来ました。 (ドイツ語風日本語)

  33. 知覚・認識の表現(3) 彼らが廊下をたどって先へと行くと,彼らはこんどは水いろに塗られた扉のところに来ました。(ドイツ語風) ⇒ 廊下を歩く登場人物を外から見ている語り手の存在が感知される。

  34. 知覚・認識の表現 • 読み手が受ける,このような感じの違いはどこから来るのか? • ドイツ語と日本語の書き手(話し手)は同じコトを違うように捉えているのか? • それとも,捉え方は違わないが,表現の形式が異なるだけなのか?

  35. ドイツ語学の卒論について

  36. 卒論 スタッフの研究テーマ(再提示) 「現代ドイツ語の文法研究」中心 • ドイツ語意味論 • ドイツ語統語論 • 日独語対照研究 • ドイツ語語法研究 • ドイツ語教材研究

  37. 卒論指導の対応範囲 「現代ドイツ語の文法研究」(前のスライド)中心 それ以外には? • ドイツ語教授法 • ドイツ語の音声 • ドイツ語の歴史 • ドイツ語の方言 • ドイツ社会言語学 • ドイツ手話 ○ ○ △ △ △ ×

  38. これまでの卒論テーマの例(1) • 完了におけるhaben支配とsein支配を決めるもの • nichtと keinの使い分けについて • 名詞の性は日本語からの借用語の場合どのように決まるのか • 日本人ドイツ語学習者の発音について • 方言と学校─バイエルン州を例に

  39. これまでの卒論テーマの例(2) • ドイツ語の機能動詞構文 • 翻訳方法の研究 • コーパスを利用したドイツ語の語法分析 • ドイツ語の分離前綴りの働き • ドイツの新聞・雑誌の文体研 究 • ドイツの新聞見出しに見られる文法的・文体的特徴

  40. これまでの卒論テーマの例(3) • スケッチの言語描写に基づく日独対照 • 小説とその翻訳の表現の対照 • 色彩語の日独対照 • ドイツ語チャットサイトの若者言葉 • ドイツ語のメールに見られる短縮語と顔文字 • ドイツ語学習ソフトの研究 • ドイツ語正書法改革とその影響

  41. ドイツ語学の概論科目について とりあえず2年の2学期から

  42. 概論科目(2年2学期・3年1学期) • 授業の目標 ドイツ語の具体的な文法事象(そこには日本語にも英語にも見られないものがある)がいかにコミュニケーショ ンに作用しているかを理解し,この認識を語学力の上達や異文化理解に生かす姿勢を身につける。

  43. 概論科目(2年2学期・3年1学期) • 授業の概要 ドイツ語の文構造とさまざまなレベルの意味を扱う。基本的には講義形式だが課題を与えて演習形式を取る こともある。

  44. 概論科目で扱う内容(2年2学期) • 語形変化 • 結合価と文型 • 複合動詞 • 動詞の態 • 動詞の時制とアクツィオーンスアルト • 不定詞と分詞 • 格と前置詞の用法 • 形容詞と副詞 • 冠詞,代名詞,テクスト • 接続詞と関係文 • スピーチアクト

  45. 概論科目で扱う内容(3年1学期) • 韻律の構造、音節の構造 • 母音、子音 • 発音と綴り字、語アクセント • 文の構造と語順 • 主題と焦点 • 文アクセントとイントネーション • 法副詞と心態詞 • 話法の助動詞 • 命令法 • 接続法

  46. 難しくないかな?(1) 大丈夫です。+ ドイツ語学習にも役立つ。 • 例1:結合価? Schenkt  贈る ein Auto 車を Hans ハンスが mir 私に

  47. 難しくないかな?(2) 例2:法副詞と心態詞? • 法副詞:「きっと」「たぶん」「あいにく」など Erkommtbestimmt. 彼は・来る・きっと • 心態詞:「じゃないか」「よね」「だろ」など Du weißt es doch selbst. 君は・知っている・それを・じゃないか・自分で

  48. 難しくないかな?(3) 例3:韻律の構造? ワラベハミタリ(野ばら)の原文 Sah ein Knab ein Röslein stehn X xX x Xx X • 聞いてみようか? • http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=2vG-gLfOk38

  49. ではまたいつかどこかの教室で 教養外国語ドイツ語もよろしく!

More Related