1 / 14

無償労働の貨幣評価

無償労働の貨幣評価. 専修大学 経済統計学・経済の世界 作間逸雄. 生産の境界の二重性と無償労働( unpaid work ). 生産の境界は、二重になっている!. 体系の生産境界 市場向けの生産プラス帰属. 帰属家賃. 主婦の家事労働. マイカーの運転. 無償労働. 一般的(本来の)生産境界  第三者基準による. 睡眠・運動・ 勉強. サテライト勘定における分析. 中枢体系とサテライト勘定. サテライト勘定は、 93SNA の新機軸である。

Télécharger la présentation

無償労働の貨幣評価

An Image/Link below is provided (as is) to download presentation Download Policy: Content on the Website is provided to you AS IS for your information and personal use and may not be sold / licensed / shared on other websites without getting consent from its author. Content is provided to you AS IS for your information and personal use only. Download presentation by click this link. While downloading, if for some reason you are not able to download a presentation, the publisher may have deleted the file from their server. During download, if you can't get a presentation, the file might be deleted by the publisher.

E N D

Presentation Transcript


  1. 無償労働の貨幣評価 専修大学 経済統計学・経済の世界 作間逸雄

  2. 生産の境界の二重性と無償労働(unpaid work) • 生産の境界は、二重になっている! 体系の生産境界 市場向けの生産プラス帰属 帰属家賃 主婦の家事労働 マイカーの運転 無償労働 一般的(本来の)生産境界  第三者基準による 睡眠・運動・ 勉強 サテライト勘定における分析

  3. 中枢体系とサテライト勘定 • サテライト勘定は、93SNAの新機軸である。 • 68SNAを直接継承する国民経済計算のコア部分=中枢体系に加え、コア部分とのつながりを保ちながら、さまざまな社会的関心領域について、自由に勘定統計を設計できる枠組みを用意した。それがサテライト勘定である。 中枢体系 環境経済統合勘定 無償労働の貨幣評価 サテライト勘定・分析

  4. 第三者基準(Hill基準)とは何か? • 「ほかのひとに代わってやってもらうことができるかどうか」が判別基準。 • 代わってもらえば、生産。そうでなければ、分業の可能性も、市場が成立する可能性も、産業が成立する可能性もないことが考慮されている。 • 炊事、洗濯、掃除などの家事、育児、介護、看護等は、だれが実行するかによって、GDPに含まれていない場合もあるが(体系の生産境界によって決まる)、この基準によれば、そうした統計慣行によらずに、それらを生産と判定できる。 • とはいっても、判別が微妙な領域も多い。妊娠・出産、身の回りの用事、園芸、通勤、マイカーの運転等々。

  5. 1997年の経済企画庁(現内閣府)推計 • 1995年の第4回世界女性会議で採択された行動綱領に基づいたもの。 • 「国民勘定でとらえられていない家事等の無償労働を定量的に測定し、中枢国民勘定とは別のものであるが、それと整合性をもったサテライト勘定やその他の公式勘定統計の中で、そうした無償労働の価値を評価し、それらに正確に反映させるための方法を研究すること」が行動綱領に盛り込まれた。 • 鵜野公郎慶応大教授を座長とする経済企画庁「無償労働研究会」で議論された。 1997.5.16『日経』

  6. 基本データは、生活時間(時間使用)統計と賃金データ基本データは、生活時間(時間使用)統計と賃金データ • 生活時間(時間使用)調査で1日24時間をどのように配分しているかを調べ、それぞれの時間使用カテゴリー(睡眠、身の回りの用事、育児、通勤等々)が生産境界図のどこに配置されるかを検討し、(一般的)生産境界内であり(体系の)生産境界外と判定されたものについて、適切な賃金データを使って評価する。

  7. 時間使用(生活時間)調査の調査票はどうなっているか?(総務省:社会生活基本調査の場合)時間使用(生活時間)調査の調査票はどうなっているか?(総務省:社会生活基本調査の場合)

  8. 無償労働の貨幣評価の方法 • OC法(機会費用法)……無償労働(たとえば、家事)をすることで失った賃金を用いる。 • RC-S法(代替費用法-スペシャリスト・アプローチ)……そのサービスと類似のサービスを市場で専門に生産している労働者の賃金(専門職種の賃金)を用いる。 • RCーG法(代替費用法-ジェネラリスト・アプローチ)……家事使用人の賃金を用いる。

  9. RCS賃金データ(1991年) 注)RCGで用いられる家政婦の賃金(1991年)は、790円

  10. OC賃金データ(1991年)

  11. 詳細な結果(1)活動種類別・男女別無償労働評価額(OC法)        単位:10億円、%詳細な結果(1)活動種類別・男女別無償労働評価額(OC法)        単位:10億円、%

  12. 詳細な結果(2)代替的方法による無償労働評価額とGDP比   単位:10億円、%詳細な結果(2)代替的方法による無償労働評価額とGDP比   単位:10億円、%

  13. 一人1日あたりの有償および無償労働時間の日本と外国の比較

  14. 意義と課題 • 無償労働が社会的協同(社会的分業)の一部であることを確認することができる。 • 経済分析の視野を広げる必要がある。 • 政策立案の基礎を提供する。 • 時間使用調査の項目のたて方が必ずしも、生産活動とそれ以外の活動とを区別するように構成されていない。 • 移動時間の処理、<ながら>時間の処理に問題がある。 • 日本政府が消極的。1998年を最後として、そのあと無償労働の貨幣評価に対する公式の数字が作られていない。

More Related