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本居宣長研究会

本居宣長研究会. ―― 私 たちは二百年後のこの社会に何を遺したいのか ――. 学問 研究の 過度 の専門 化. 各専門分野における「グローバル・スタンダード」が、日本社会の歴史的・文化的文脈から乖離しがちだという問題 アカデミックな学問研究の評価尺度に、長期的に社会を構想する視点が反映されにくいという問題.

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Presentation Transcript


  1. 本居宣長研究会 ――私たちは二百年後のこの社会に何を遺したいのか――

  2. 学問研究の過度の専門化 • 各専門分野における「グローバル・スタンダード」が、日本社会の歴史的・文化的文脈から乖離しがちだという問題 • アカデミックな学問研究の評価尺度に、長期的に社会を構想する視点が反映されにくいという問題

  3. その〔過去は現在と同時存在であり、過去は現在のうちにあるという事実を自覚するための〕仲立ちをするものが古典であります。(改行)[…]古典はそれを生きてみるべきもの、体験してみるべきものであります。それを鑑として自分を矯め、それに習熟すること、それ以外に古典とのつきあひ法はなく、それ以外に古典を理解する道はないのです。古典に接して、そこに現代に通じる道がないなどと文句を言ふことほど、無意味なことはありません。またその反対に、古典を再評価し、現代的意義を発見して喜ぶのも、同様に無意味なことです。それは全く勝手な話で、私たちの心がけなければならないことは、現代のなかに、私たち自身のなかに古典に通じる道をさがすことです。古典に強ひてはならない。自分を強ひて古典にならふことが肝要です。ならふことはなれることです。古典は無心に慣れ、習ふに限ります。その〔過去は現在と同時存在であり、過去は現在のうちにあるという事実を自覚するための〕仲立ちをするものが古典であります。(改行)[…]古典はそれを生きてみるべきもの、体験してみるべきものであります。それを鑑として自分を矯め、それに習熟すること、それ以外に古典とのつきあひ法はなく、それ以外に古典を理解する道はないのです。古典に接して、そこに現代に通じる道がないなどと文句を言ふことほど、無意味なことはありません。またその反対に、古典を再評価し、現代的意義を発見して喜ぶのも、同様に無意味なことです。それは全く勝手な話で、私たちの心がけなければならないことは、現代のなかに、私たち自身のなかに古典に通じる道をさがすことです。古典に強ひてはならない。自分を強ひて古典にならふことが肝要です。ならふことはなれることです。古典は無心に慣れ、習ふに限ります。 古典を読む 福田恆存「伝統にたいする心構」『保守とは何か』文春学藝ライブラリー、230頁(私訳)

  4. 本を読む二つのスタイル: A 「私は、著者は正しい/間違っていると考える」 • 「私」=批判的思考の自立的主体 B 「テクストは(私を通じて)…と考える」 • 「私」=テクストの思想の現実化のための媒体 福田スタイル その伝承は長期的に持続する研究の場を必要とする。 本居宣長研究会の発足へ

  5. 日本の古典を読む(本居宣長) 「日本回帰」への批判 • 「近代の超克」? • 「オリエンタリズム」? • 「ネーション」の実体化? 普遍的な知的リサーチとしての哲学、学問は特定社会の歴史的、文化的文脈から独立である。 • たしかに「ネーション」の実体化は正しくない。 • しかし社会の特定の文脈によって引き起こされる固有の問題の存在を無視することは生産的ではない。 • さしあたりはグローバルなスタンダードからの「ずれ」としてのみ知覚されている問題の固有性

  6. 漢意とは、漢国のふりを好み、かの国をたふとぶのみをいふにあらず、大かた世の人の、萬の事の善悪是非(よさあしさ)を論ひ、物の理をさだめいふたぐひ、すべてみな漢籍(からぶみ)の趣なるをいふ也。[…]そもそも人の心は、皇国も外つ国も、ことなることなく、善悪是非に二つなければ、別(こと)に漢意といふこと、あるべくもあらずと思ふは、一わたりさることのやうなれど、然思ふもやがてからごゝろなれば、とにかくに此意は、のぞこりがたき物になむ有ける[…]漢意とは、漢国のふりを好み、かの国をたふとぶのみをいふにあらず、大かた世の人の、萬の事の善悪是非(よさあしさ)を論ひ、物の理をさだめいふたぐひ、すべてみな漢籍(からぶみ)の趣なるをいふ也。[…]そもそも人の心は、皇国も外つ国も、ことなることなく、善悪是非に二つなければ、別(こと)に漢意といふこと、あるべくもあらずと思ふは、一わたりさることのやうなれど、然思ふもやがてからごゝろなれば、とにかくに此意は、のぞこりがたき物になむ有ける[…] 本居宣長『玉勝間 上』岩波文庫、34頁以下

  7. 本居宣長研究会設立に向けた計画 2014年度前期 • 設立メンバーの募集 • 設立準備会合(数回) • 研究会の進行方法、頻度 • 対象テクストの選定、中長期計画 2014年度後期 • 設立 連絡先:中野裕考 nakanokana@gmail.com

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