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百年の旅人たち

百年の旅人たち. 稲田 真一郎      佐伯 美幸      中山 博子      樋本 拓也      宗像 智 . 主な登場人物. 朴鳳石:日本名新井千太.日本人への協力          組織協和会の元副会長 . 五人の子           供がいる . 駿浩 :朴家の長男.激しいマザコンで、父親       に対して強い反抗心がある. 金春仙:鳳石の後妻.朝鮮に強く帰りたいと      思っている.. 主な登場人物. 劉根在:日本名藤本根在.旅籠屋をしており、

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Presentation Transcript


  1. 百年の旅人たち 稲田 真一郎      佐伯 美幸      中山 博子      樋本 拓也      宗像 智 

  2. 主な登場人物 朴鳳石:日本名新井千太.日本人への協力          組織協和会の元副会長.五人の子           供がいる. 駿浩 :朴家の長男.激しいマザコンで、父親       に対して強い反抗心がある. 金春仙:鳳石の後妻.朝鮮に強く帰りたいと      思っている.

  3. 主な登場人物 劉根在:日本名藤本根在.旅籠屋をしており、     三人の子を大切におもっている。                朴とは共に「死之同居」の一員であり、                     親友同士でもある.  崔牧師:皆の良き相談役.

  4. 主な登場人物 松子 :日本人で根在の妻.根在は敵うこと      できない姉御肌である. 李載吉:内淵炭鉱の元労務頭.卑劣な事を            平気で取り、送還から逃亡しようとする.

  5. 主な登場人物 朱斗洪:内淵炭鉱の元抗夫.そこで日本人を殺      害した経緯がある.無口であまり心は      開かないが、根はやさしい人である. 戸村警部補:長崎の収容所までの護送の任を      任せられる.他の日本人とは違い彼ら      に親切にあたっている.

  6. あらすじ ・1947年樺太に住んでいた朝鮮人たちがソ   連からの糾弾から逃れるため日本に渡ったところ、今度はGHQによりソ連のスパイだと疑われて日本から朝鮮に強制送還の決定がくだされる.

  7. あらすじ ・青森から長崎の針尾収容所に移送される列車の中での生活で彼らの過去の事件、樺太での生活、思想のなどの考え方が次第に明らかにされるのである.

  8. あらすじ ・収容所に着いてからは、本国の現状を聞いて驚いたり、李載吉が収容所から逃亡しようとして池に落ち死亡した事件などが起こった.

  9. あらすじ ・送還される日が近づき彼らは在日として日本に残るか、故郷に帰るか迷うことになり、日本に残るものは、佐世保のGHQから在留許可証を貰うため紛争する.

  10. あらすじ ・本の中で朝鮮戦争の未来が書かれており、  1950年少尉となった朱斗洪は逃げ遅れた     敵兵を助けようとして、敵前逃亡の理由で味  方に撃たれてしまう.

  11. 時代背景1、GHQとは? 連合軍総司令部.  1945年、日本の敗戦で朝鮮は解放. GHQは朝鮮人を解放民族と規定し、日本政府  に差別政策を訂正するための必要な政策を  取らせているが、冷戦が激化したため、GHQ  は在日朝鮮を敵国民とした。

  12. 1、GHQとは?  これは、1946年の帰国問題として  (帰国しないものは日本の法律に服す)というような  政策をとって、無理やりにでも帰国させようとした。  帰国せずに日本に在日として残ったものは日本への  帰化問題と言った政策など、当時のGHQは日本政府  にやらせたのである。

  13.        2、針尾収容所 1950年に設立した、後の大村収容所のことである。朝鮮戦争の避難民や外国人登録令に違反した在日朝鮮人を収容、朝鮮へ強制追放するために設立された。しかし、刑務所や捕虜収容所と同様な過酷で非人道的な待遇が行われていた。

  14. 3、外国人登録令 1947年4月公布・施行された、日本における外国人の居住関係及び身分関係を明確にすることを目的とした外国人管理の基本法規。

  15. 4、戦後の日本政府の対応(1) 敗戦直後、朝鮮は日本の植民地統治から解放されたが、諸般の事情より帰国できない人々は70万人ほど日本に残った。日本政府はこうした在日朝鮮人に対し就職・就学・生活面等の保障をすべきだったが、民族性を否定する「日本人への同化」という処遇を講じた。

  16. 4、戦後の日本政府の対応(2)  日本人は在日朝鮮人に対し、蔑視・差別感を持っていた。日本での在日朝鮮人の法的地位は、差別された存在であり、どのような不法な労働や強要を受けても、正当な法的保護を求めることができなかった。

  17. 4、戦後日本の対応と処理(2) GHQ占領下期間中に受けた法的処遇は、解放民族としての正当な処遇でなく、あるときは日本国籍保持者として「外国人」としての利益から排除され、あるときは外国人として「日本国民」としての利益からも排除されるという二重の権利の否定を受け、その法的地位は不明確で不安定なものであった。

  18. 協和会 • 協和とは昭和10年代に日中、太平洋戦争の下、在日朝鮮人の「天皇の臣民化」事業の名である。  つまり、まるごと日本人に改造させるということである。

  19. 六つの施策 1「皇民精神の涵養」 2「矯風強化」 3「福祉増進」 4「保護救済」 5「協和事業の調査研究」 6「協和事業趣旨の普及宣伝」                                                                                                                  

  20. 施策内容 • (1)文字どうり天皇制思想の注入。 • (2)日本式生活様式の強制。 • (3)生活改善事業の推進。 • (4)社会保障の実施。 • (5)の内容の事業研究 • (6)半島同胞と内地同胞(在日朝鮮)のそれぞれに行う。

  21. 著者略歴(1) • 1945年の敗戦後、家族で日本人引揚者に混じっ て樺太より脱出。大村の収容所まで行き、朝鮮 への帰還を図ったが果たせず、札幌に住む。こ のとき、樺太に姉を残留させたことが、その後の 作品のなかでもトラウマとして残っていたことが 語られている。

  22. 著者略歴(2) • 北海道立札幌西高等学校から、早稲田大学第一文学部露文科に進学。 • 大学時代は留学生運動の中で活動していた。大 学卒業後、最初は朝鮮語による創作をめざした が果たせず、日本語での活動を志す。朝鮮新報 社などに勤めたが、その後朝鮮総連から離れ、 1969年の群像新人文学賞受賞を期に作家生活 に入る。

  23. 著者略歴と代表作 • 1972年に『砧をうつ女』で芥川賞。代表作に『見 果てぬ夢』『百年の旅人たち』など。 • 1970年にひそかに訪韓、その後、芥川賞受賞後 の1972年に再び訪韓する。このときは〈朝鮮籍〉 のままであった。

  24. 著者略歴(3) • しかし、その後は長期にわたって韓国政府当局」 から入国を拒否される。ふたたび韓国入国がで きたのは1995年11月のことであった。その後も、 国籍問題を理由に何度も韓国当局との間で入国 をめぐるやりとりがあったが、1998年に、金大中 政権発足を機会に、韓国国籍を選択する。このと きの経験をめぐって、金石範とのあいだで論争が あった。

  25. 感想(1)   「国籍上はれっきとした「日本人」だっちゅうのに、政治の謀略にかかって、追放されようとしてるんだ。いったい、日本は本当に「民主主義」国家になったんですか?あっしらみたいな不幸な境遇の人間をふみつけておいて、なにが「民主主義」ですか。あっしらはいったい「何国人」ですかね?

  26. 感想(1)宗像 (P355 17項からP356 2項)  登場人物の一人が語ったこのセリフが印象的であった。植民地統治下時代、国籍は「日本」であったのに、敗戦後は政府が「外国人登録令」が公布したことで「外国人」扱いとなり、

  27. 感想(1)宗像  彼等は日本政府の身勝手な戦後処理の犠 牲者となった。彼等の心情を日本人の私たち が理解することは難しいことだが、このような 歴史があるということを受け止めなければなら ないと思った。

  28.    自分はこの「百年の旅人達」は樺太から収容所 の話であるが、では何故「百年の旅人達」というような題名がつけられたのか?と思いました。この本の中に「百年経たなければ、俺の考えは理解されないと言ったが、もう少し遅れて生きていれば死ぬこともなかったのに」というような言葉があります。   自分はこの「百年の旅人達」は樺太から収容所 の話であるが、では何故「百年の旅人達」というような題名がつけられたのか?と思いました。この本の中に「百年経たなければ、俺の考えは理解されないと言ったが、もう少し遅れて生きていれば死ぬこともなかったのに」というような言葉があります。 感想(2)稲田

  29. 感想(2)稲田   この言葉が印象的でした。そして、北と南に分かれるまでの約百年間の間、祖国を探すため、朝鮮人たちの家族の事を旅人たちとなずけたと思う。しかし、朝鮮半島の統一ができるまで、朝鮮人達は旅人ではないかと思いました。

  30. 感想(3)中山  朝鮮人たちは何故こんな状況に陥ってし まったのだろうか?この作品を読みながら日 本人としての「負い目」を感じさせられました。 この作品の登場するユダヤ人のロシア軍将校 や当時の朝鮮人は残酷な時代でありながらも、 生きていこうとする希望を捨てず、

  31. 感想(3)中山 祖国への帰国を断念した劉家や朴家のような小説の中の家族は、日本に残ることを選び、再び「旅人の道」を選んだということが非常に印象的でした。こういった歴史を朝鮮の人々や日本人が決して忘れてはいけない歴史上に存在する確かな「事実」としてのこっているのです。

  32. 感想(4)樋本   勝手な戦後処理に巻き込まれ流されていく 彼らを作ったのは日本人である.本のような犠 牲者を作った歴史的事実を我々は同じ日本人 として忘れてはならないと思った. また我々は互いに話し合い、告白すること大 切なのだと感じた.

  33.  感想(5)佐伯  「百年の旅人たち」の主題は「従来の彼の小 説の持っていた日本人と朝鮮人との対立、北 と南の対立、つまり、民族や国家の対立の中 に緊張し、行動する人間像の定着」だと考える。

  34.  感想(5)佐伯  この小説において重要な部分は、小説の終 わりのほうで「人間というのは、民族として存 在する限り他者にたいしては必ず排他的に なってしまう集団であることも事実なのだ。」と いう民族を越えて人間として生きていこうという 自分の思想を確かめたところである。 「民族」のありかたの難しさを考えさせられた。

  35. 参考文献 • 在日朝鮮人(歴史・現状・展望) 朴鐘鳴 • 日本社会地図 • 百年の旅人たちより(収容所地図) • 朝鮮人強制連行の記録 • 協和事業年監「復刻版」

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