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学生向け レファレンス 支援 ツールの可能性

2009 年 11 月 12 日 第 11 回図書館総合展 / 学術情報オープンサミット 2009 ミニ・フォーラム&プレゼンテーション. 学生向け レファレンス 支援 ツールの可能性. 東京大学情報基盤センター 学術情報研究部門 助教 清田 陽司 (兼 株式会社リッテル上席研究員). こんなときどうしますか?. Winny をテーマにしてレポートを書く 知的財産 ( 著作権 ) に関する法律の観点から P2P ソフトウェアの技術について 匿名掲示板独特の文化 表現の自由との関連 「日本のアニメ」を研究したい アニメ産業のあり方 ( 製作会社、分業制、 …)

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学生向け レファレンス 支援 ツールの可能性

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Presentation Transcript


  1. 2009年11月12日 第11回図書館総合展/学術情報オープンサミット2009 ミニ・フォーラム&プレゼンテーション 学生向けレファレンス支援ツールの可能性 東京大学情報基盤センター 学術情報研究部門 助教 清田 陽司 (兼 株式会社リッテル上席研究員)

  2. こんなときどうしますか? • Winnyをテーマにしてレポートを書く • 知的財産(著作権)に関する法律の観点から • P2Pソフトウェアの技術について • 匿名掲示板独特の文化 • 表現の自由との関連 • 「日本のアニメ」を研究したい • アニメ産業のあり方 (製作会社、分業制、…) • アニメ製作技術 (セル画、CG、…) • アニメの主題、キャラクターの描き方・・・ユニセックス… • アニメの国際比較…

  3. Agenda • リッテルナビゲーターとは? • Wikipediaと件名標目表の統合利用 • 学生の情報リテラシーを高めるには? • Flash版インタフェースの紹介

  4. リッテルナビゲーターとは? 「情報探索のヒント」検索システム =パスファインダー自動生成システム • さまざまな情報リソースの統合検索 • 曖昧な質問(キーワード)から具体的な探し方へのナビゲーション • Wikipediaを用いたテーマグラフの自動導出

  5. リッテルナビゲーターの主な機能 • テーマグラフの自動生成 • 分野の自動的な導出 • 分野からの情報探し • 日本十進分類法(NDC)による資料検索 →書架の特定、参考図書調べ • 関連キーワード探し • 他のサーチエンジンとのリンク • OPAC、JapanKnowledge、Google Scholarなど

  6. セキュリティへの脅威 (情報漏洩など) 著作権法改正の 議論に与えた影響は? 被害額は? ソフトウェアの開発モデルとしてのフリーウェア

  7. P2Pネットワーク 技術の観点から 特異な存在 匿名性により普及 匿名掲示板独自の 文化 ソフトウェア=創作物 創作物を公開することで逮捕されるのは表現の自由に反する?

  8. 種明かし Wikipediaを使っています • Wikipediaカテゴリと図書館キーワードリスト(件名標目表)の統合 • Wikipediaを媒体として任意のキーワードを図書館キーワードの世界に投影

  9. なぜWikipedia? 調べものの必要条件 • カバレッジ • どんなキーワードに対しても何かをお薦めして欲しい • これができないと結局使ってもらえない • 分類体系の存在 • 「これを見た人はこんな情報も見ています」では不十分! • 分類ごとにお薦めすべき情報資源には定番が存在 • 信頼性 • 「ネットでググる」だけでは不十分! • 信頼できる情報資源が必要 Web Wikipedia  図書館  システム Wikipediaを橋渡しとして、信頼できる情報資源をお薦めする

  10. Wikipedia 価格 価格(かかく)とは、有形・無形の各種の商品(サービスを含む)の取引に際して提示される金額を言う。基本的には需要と供給のバランスによって決定される。一般には、値段(ねだん)とも呼ばれる。 … カテゴリ: [マーケティング][経済学][市場] • インターネット上で共同編集されている多言語百科事典 • 各記事にはカテゴリが付与されている • フォークソノミーの特徴を有する • カテゴリにもカテゴリを付与できる(ゆるやかな階層構造) • 複数の上位概念を与えることができる(多重継承) 社会 社会科学 経済 労働 産業 ビジネススキル 商業 経営学 流通 マーケティング 経済学 市場 価格

  11. 技術(500) 自然科学(400) 社会科学(300) 地球科学(450) 建築学(520) 経済(330) 社会(360) 地震学(453) 建築構造(524) 経済史(332) 社会福祉(369) 経済史-日本 (332.1) 地震 災害 地震誌(453.2) 経済史-日本 -平成時代 (332.107) 地震災害 地震予知 耐震建築 経済史 災害 災害と防災の 歴史 日本の 経済史 地震 平成時代 地震の歴史 「地震防災の事典」(岡田恒男ほか, 2000年) 「日本被害地震総覧」(宇佐美龍夫, 2003年) 「経済学事典」(日本経済新聞社, 1996年) 図書館オントロジー (NDC, BSH) Wikipedia 震災がその後の 防災対策に 与えた影響 震災を引き起こした地震(1995年兵庫県 南部地震) 震災が日本経済に与えた影響 阪神・淡路大震災

  12. Wikipedia 対応づけ→ 深い情報探索へ 情報探索の スタート地点 Web情報資源(サーチエンジン) フォークソノミー • 図書館 • 分類体系 • NDC • BSH 情報の専門性・信頼性 • 多様な情報資源 • 入門書 • レファレンスブック • 各種データベース • 学術雑誌論文 • 過去の文献・資料

  13. 情報リテラシーとは? • 情報を有効に活用できる能力 • 人類の情報蓄積としての知識体系を基盤におく • 与えられた情報の信頼性を検証する • ≠コンピュータ・リテラシー • 「Googleに訊けば何でも見つかる」?? • 情報リテラシーの不足は多くの問題を引き起こしうる • 悪徳商法、権威への盲従、ポピュリズム… 人生を生きていくうえで不可欠の能力

  14. 図書館の存在意義 • 過去の情報の蓄積 • フローではなく、ストックとしての情報 • 時間による淘汰を経た信頼性の高い情報 • 研究・調査・教育のためのインフラストラクチャー • 有用な情報に自由にアクセスできる • 情報リテラシーを育てる場 • 調べるプロセスの体験を通じて学ぶ

  15. レファレンス・サービス 「図書館のコンシェルジェ・サービス」 • 利用者に対する人的援助サービス • 質問への回答 • 文献の提供 • 図書館利用法の援助指導 • 利用者と図書館員の対話 • 漠然とした情報ニーズを徐々に具体化

  16. 大学における現状 • 情報リテラシーを体系的に学ぶ機会が少ない • 高校までの学校教育は「与えられる情報は全て正しい」? • 情報の信頼性を検証する能力はどこで磨く? • 図書館の利用方法を学ぶ機会が少ない • レファレンス・サービスはあまり知られていない • レファレンス・ブックの使い方を知らない • 教員側も知らなかったりする • Webサービスが使いにくい • いったいどれを使ったらよいかわからない

  17. ではどうすべきか? • 各種の支援サービスの提供 • データベースのデータベース • 教材の作成 • 広報活動 • 講習会の開催 • リーフレットの配布 • Webサービスの改善 • 利用者への見せ方の工夫 • 遊んでもらえる仕掛けも重要

  18. 東京大学における事例紹介 GACoS • 約300種類のデータベースへのゲートウェイ ネットでアカデミック • 東京大学情報基盤センターが作成した学術情報へのアクセスガイド • 新入生全員に配布 • 4カ国語版を作成(日英中韓)

  19. リッテルナビゲーター Flash版(開発中) • Flashによるインタラクティブなインタフェース • テーマグラフをより見やすく • 検索キーワードと関連分野のつながりを視覚的に表現 • グラフのクリックによるナビゲーション • まずは触って体験してもらえるように • 2010年度リリース予定

  20. おわりに • Wikipediaと図書館分類体系の統合利用によって「情報探索のヒント提示」を可能とした • 情報探索の多様な「切り口」の提示 • 信頼性のある情報資源への誘導 • 「図書館かWebか」という二項対立ではなく、両者の役割を踏まえた見方が大事 • 図書館: 信頼性、組織化 • Web: どんなキーワードからでも探せる • 図書館とWebの世界を橋渡しするツールとしてお役立ていただければ幸いです • 今後も改良を続けてまいります • ご意見をください

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