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心臓を守る日常生活の過ごし方 ~ 生活習慣の改善による虚血性心疾患予防 ~

Special Medical Lecture of HAYAMA HEART CENTER in ZUSHI 2010/05/26. 心臓を守る日常生活の過ごし方 ~ 生活習慣の改善による虚血性心疾患予防 ~. 葉山ハートセンター循環器科 雨宮 浩. 左冠動脈回旋枝病変に対するステント植え込み術. 治療前. 前拡張. 治療後. ステント. 植え込み. 心臓に負担をかけない生活のポイント 病気の知識を持ち必要な注意を守れば,必ずしも病気を恐れることはない. 心臓と交感神経系ホルモン. 心臓に負担がかかる状況. 心拍数の増加. 不必要な. 血圧の上昇.

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心臓を守る日常生活の過ごし方 ~ 生活習慣の改善による虚血性心疾患予防 ~

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Presentation Transcript


  1. Special Medical Lecture of HAYAMA HEART CENTER in ZUSHI 2010/05/26 心臓を守る日常生活の過ごし方~ 生活習慣の改善による虚血性心疾患予防 ~ 葉山ハートセンター循環器科 雨宮 浩

  2. 左冠動脈回旋枝病変に対するステント植え込み術左冠動脈回旋枝病変に対するステント植え込み術 治療前 前拡張 治療後 ステント 植え込み

  3. 心臓に負担をかけない生活のポイント病気の知識を持ち必要な注意を守れば,必ずしも病気を恐れることはない心臓に負担をかけない生活のポイント病気の知識を持ち必要な注意を守れば,必ずしも病気を恐れることはない

  4. 心臓と交感神経系ホルモン 心臓に負担がかかる状況 心拍数の増加 不必要な 血圧の上昇 心筋収縮力の増強 交換神経系ホルモン (カテコラミン:アドレナリン,ノルアドレナリン・・・) 心拍数の増加 血管収縮⇒⇒⇒血圧上昇 心筋収縮力の増強 • 心臓に負担をかけない生活を送るためには・・・ • ⇒⇒⇒カテコラミンの過剰分泌を避けて生活するように心がける.

  5. カテコラミンの作用と,大量に放出された姿???カテコラミンの作用と,大量に放出された姿??? カテコラミンは,心拍数増加や血圧上昇、心筋収縮力の増加や発汗、血糖上昇、血液凝固系の亢進などの変化をもたらす。 これらは心臓や脳、筋肉への酸素やエネルギー供給を増加させたり、怪我をした場合に出血を最小限にとどめるために適した変化で、本来は強敵に出会った 瞬間に,戦闘態勢や逃避行動をすばやくとるために備わっている, 生命を守るための防御機構である。

  6. カテコラミンの過剰分泌を促す行為 *カテコラミンは交感神経が興奮すると分泌が盛んになる.心臓に負担をかけない生活を送るためにはカテコラミンの過剰分泌を避けて生活するように心がける. *寒さに曝される *熱い湯に入浴する *排便時にいきむ *重いものをグッと持ち上げる *イライラや興奮,怒り *激しい運動

  7. 日本人の死亡原因の推移 心疾患の大部分は虚血性心疾患である 資料:厚生労働省大臣官房統計情報部 「人口動態統計」

  8. 2002年12月の死因別死亡(循環器疾患)2002年12月の死因別死亡(循環器疾患) 厚生労働省「人口動態統計月報(概数)」

  9. 虚血性心疾患と心臓の構造 虚血性心疾患すなわち狭心症や心筋梗塞は,心臓に栄養を供給する冠動脈と呼ばれる血管が,動脈硬化による内腔の狭窄あるいは閉塞を起こすことにより発症する疾患であり,冠動脈疾患とも称される. 単球による細胞 外マトリックス の分解 マクロファージ の遊走 脂肪を貪食し た泡沫細胞 平滑筋 細胞の 増殖

  10. 虚血性心疾患の原因 虚血性心疾患になりやすい(冠動脈硬化を起こしやすい)遺伝的体質が,その原因と考えられている. それに加えて,虚血性心疾患の危険因子が作用することにより,発症あるいは,より進行しやすくなる.

  11. 虚血性心疾患から心臓を守るために・・・ 現在心疾患でない人が,これから心疾患になると仮定すると, その頻度から判断して,虚血性心疾患になる可能性が最も高い. 現在,虚血性心疾患でない人は,遺伝的に虚血性心疾患になり やすい体質を持っていない人なのか,なりやすい体質を持っていて,これから発症する人なのか,その判断は不可能である. 以上より,誰もが虚血性心疾患から心臓を守るための努力をす るべきである. *虚血性心疾患になりやすい体質を変えることは不可能である. *自分で出来る虚血性心疾患の予防策は,冠危険因子を排除あるいは良好にコントロールすること,または虚血性心疾患の一次予防ガイドラインに沿って,生活習慣を改善することである.

  12. 虚血性心疾患の危険因子 • 加齢(男性45歳以上,女性55歳以上) • 虚血性心疾患の家族歴 • 喫煙習慣 • 高血圧(130mmHg以上/85mmHg以上) • 肥満(BMI25以上かつウエスト周囲径が男性85cm以上,  女性90cm以上) • 耐糖能異常(糖尿病) • 高コレステロール血症(総コレステロール220mg/dl以上) • 高中性脂肪血症(150mg/dl以上) • 低HDLコレステロール血症(40mg/dl未満) • 精神的・身体的ストレス 年齢,性,家族歴は対策の立てようはないが,その他の項目は,生活の中心である 程度防ぐことが可能.そのため虚血性心疾患は生活習慣病の一つとされている

  13. 危険因子の組み合わせによる心筋梗塞発症の相対リスク喫煙のリスクが極めて大きい危険因子の組み合わせによる心筋梗塞発症の相対リスク喫煙のリスクが極めて大きい 倍 心筋梗塞の相対発症頻度

  14. BMI(Body Mass Index)と標準体重 2 2 BMI=体重(kg)÷身長(m) • 身長170cm・体重70kgなら,70÷1.7 =24.22. • BMIによって肥満度はⅠ~Ⅳに分けられる. 標準体重=身長(m) ×22 • 身長170cmの人では,1.7×1.7×22=63.6kg. • 22という数字は,体重÷身長の二乗がこの値の時,病気になる確率がもっとも低いという疫学調査から導き出された. • この値がボディマス指数(BMI). 肥満度が進むと有病率が2倍にBMI>25 高血圧BMI>27 糖尿病BMI>29 高コレステロール BMIが「25」を超えたら危険 信号!BMIが高くなると, 高脂血症や高血症,糖尿病な どの生活習慣病にかかりやす くなる. 2

  15. 心臓に良い運動と悪い運動 疲れずに続けられる有酸素運動が適している 瞬発力が必要な運動は避ける 軽い運動が狭心症や心筋梗塞症の予防となることが証明されている.具体的には上記のような有酸素運動を週3~4回・30分以上,可能であれば毎日30分程度するとよい. 図の右側のような瞬発力が必要な運動は避けるべきである.また早朝や深夜は,冠動脈が日中より収縮していることが多いので避ける方が良い.起床後すぐではなく,1時間後ぐらいが適当である.

  16. ストレスと虚血性疾患 自分を追い込むA型性格は要注意(仕事の虫,短期・攻撃的) 性格でタイプAの行動 パターンをとる人に 心筋梗塞症の発症が多い ことが知られている. このような人は,知らず 知らずのうちにストレス を受けている. A型行動パターン • 一度に多くのことをやろうとする • 絶えず動いていないと安心できない • 苛立ちをすぐに言葉や態度にあらわす • 挑戦的な言動をとりたがる • 爆発的に早口でしゃべる • 食べるスピードが速い 焦らず,怒らず, 明日できること は今日しない A型人間をやめよう のんびり着実に 精神的・肉体的ストレスがかかると,血液中の コレステロールが上昇して動脈硬化が進行しや すくなり,また血中の交感神経系ホルモンが増え, 血圧が上昇して冠動脈内皮の傷害が生じやすく なり,心筋梗塞症の引き金となる.『焦らず・怒 らない.明日できることは今日しない』という 気持ちで,のんびりと着実な生活リズムをつくる 必要がある. ストレス・過労 血液中のコレス テロールが増加 交感神経系ホ ルモンが増加 血管の収縮 内皮障害 動脈硬化の進行 心筋梗塞発症

  17. 生活習慣の管理虚血性心疾患の一次予防ガイドライン(1:目標)生活習慣の管理虚血性心疾患の一次予防ガイドライン(1:目標) 一次予防:まだ発症していない病気を予防すること 日本循環器学会:虚血性心疾患の1次予防ガイドライン

  18. 生活習慣の管理虚血性心疾患の一次予防ガイドライン(2:危険因子)生活習慣の管理虚血性心疾患の一次予防ガイドライン(2:危険因子) 日本循環器学会:虚血性心疾患の1次予防ガイドライン

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