1 / 34

インターネットの世界の 「責任」とは ガバナンスと Y2K

インターネットの世界の 「責任」とは ガバナンスと Y2K. 会津 泉 < izumi@anr.org>   アジア太平洋インターネット協会 アジアネットワーク研究所 国際大学 GLOCOM ハイパーネットワーク社会研究所. 問題の本質. 最初の本格的な智のゲーム サイバースペースの領土争い ネティズン v.s. 既存の体制 「協働」できるかの問題 ネットワークづくりが決め手 21世紀新システムへの模索. 日本企業の関わりは?. ネット関連企業も関心低い ルールづくり、参画が重要 議論をリードする人材不足 業界団体、不在 政府もローキー

Télécharger la présentation

インターネットの世界の 「責任」とは ガバナンスと Y2K

An Image/Link below is provided (as is) to download presentation Download Policy: Content on the Website is provided to you AS IS for your information and personal use and may not be sold / licensed / shared on other websites without getting consent from its author. Content is provided to you AS IS for your information and personal use only. Download presentation by click this link. While downloading, if for some reason you are not able to download a presentation, the publisher may have deleted the file from their server. During download, if you can't get a presentation, the file might be deleted by the publisher.

E N D

Presentation Transcript


  1. インターネットの世界の「責任」とはガバナンスとY2Kインターネットの世界の「責任」とはガバナンスとY2K 会津 泉 <izumi@anr.org>   アジア太平洋インターネット協会 アジアネットワーク研究所 国際大学GLOCOM ハイパーネットワーク社会研究所

  2. 問題の本質 • 最初の本格的な智のゲーム • サイバースペースの領土争い • ネティズン v.s. 既存の体制 • 「協働」できるかの問題 • ネットワークづくりが決め手 • 21世紀新システムへの模索 インターネットの世界の「責任」とは?

  3. 日本企業の関わりは? • ネット関連企業も関心低い • ルールづくり、参画が重要 • 議論をリードする人材不足 • 業界団体、不在 • 政府もローキー • アジアからの期待は強い インターネットの世界の「責任」とは?

  4. ドメインネーム問題の経緯 • 商用利用の爆発→需要急増 • NSIの課金開始→独占への批判 • 企業の商標との摩擦 • インターネット・コミュニティの取組み • MoU(97.5)成立 • 内部批判・強い確執 • 米国政府の「干渉」 インターネットの世界の「責任」とは?

  5. 問題の所在 • 誰が責任をもって管理運用? • 法的正統性の根拠は? • ドメインネームシステム管理 • IPアドレスの割り当て • 標準プロトコルの制定 • 誰がどう意思決定するのか インターネットの世界の「責任」とは?

  6. 米国政府の戦略 • Eコマース基本政策(97.7) • 「グリーンペーパー」(98.1) • 「ディジタルエコノミー」(98.4) • 「ホワイトペーパー」(98.6) • ICANNを条件付認知(98.9) • ICANNへの移管完了(2000.9) インターネットの世界の「責任」とは?

  7. ホワイトパーパー(98.6月) • グリーンペーパー批判に対応 • EU政府、ネティズンからの批判 • 米国中心主義 • 国際・民間・非営利組織の創出 • 法的根拠をもった組織 • オープンで透明な手続き、説明義務 • グローバルに公平な代表で構成 インターネットの世界の「責任」とは?

  8. ホワイトペーパーの原 理 • インターネット運用の安定性の確保 • 競争、選択を推進 • 民間主導、ボトムアップでの調整 • 規制/国際機関ではない • 実務的、グローバルな代表構成 インターネットの世界の「責任」とは?

  9. WPの「限定作戦」 • インターネット・ガバナンス全体を対象にはしていない • 技術分野(ドメインネーム、IPアドレス、プロトコル標準)に限定 • ただし、Eコマース、セキュリティ、コンテンツ規制などの前例になる可能性は高い インターネットの世界の「責任」とは?

  10. IFWPプロセス • 業界団体が「自発的」に形成 • 内容と組織の枠づくりを切り離す • 内容には触れない • 原則オープン • 「落としどころ」なし インターネットの世界の「責任」とは?

  11. ICANNの成立 • ジョン・ポステルの死 • 役員選出の経緯が不透明と批判 • 日本からは村井純氏 • 暫定組織、暫定認定 • 一年で会員組織に(米政府の条件) • ハーバード大が実務サポート インターネットの世界の「責任」とは?

  12. ICANN組織構成 IPRC GAC 役員会 18+1 RSAC MAC PSO (プロトコル) 3 ASO (IPアドレス) 3 DNSO (ドメインネーム) 3 ALM (一般会員) 9 Names Co 特定地域が 過半数を越えないこと 7グループ インターネットの世界の「責任」とは?

  13. ICANNシンガポール会議(99年3月) • アジアのプロトコルを再三無視 • 途上国の実態を理解していない • 政府(GAC)の関わりも問題 • アジア・日本からの参加、少ない • DNSO合意成立 • ベルリン会議(99年5月)に持越し インターネットの世界の「責任」とは?

  14. ベルリン会議 99.5 • DNSO の承認 • 6グループがほぼ形成 • MAC大枠のみ承認 • 他のSOを待つ? • IRPCの形成 • WIPO提案一部承認 • Boardへの疑問、深まる • 基本的な方法論、意識の問題 • GAC、WIPO案支持決定(強引に) インターネットの世界の「責任」とは?

  15. 本当にグローバル? • 現状は違う • 意図と現実のギャップ • 今後のプロセスが重要 • 日本の責任と権利 インターネットの世界の「責任」とは?

  16. インターネットのY2K問題 1 問題意識・取組みの遅れ 2 技術上の問題 3 情報の開示・共有 誰が誰に責任をもつのか? インターネットの世界の「責任」とは?

  17. これまでの経緯 • Internet Y2K Campaign - • 98年12月開始 • www.nety2k.org • FCCキヤノン氏に会う(1月) • 問題の重要性を認識 • 関係者に取組みを訴え • 郵政・通産省訪問 インターネットの世界の「責任」とは?

  18. ワシントン非公式会議 - 99年2月17日 • 主催: • CIX, APIA, ISOC, CSIS, GLOCOM, ANR • 参加: • ホワイトハウス 商務省/NTIA  FCC  NIST • 郵政省, NTT, KDD, 富士通IETF, ISPs, IBM, LucentE-Commerce 協会, AMEX • 地域ISP協会から問題点の指摘 • 13 DNS ルートサーバーは大丈夫? インターネットの世界の「責任」とは?

  19. APIAでの取組み • BoF の開催 • APRICOT/ICANN(シンガポール) • FCCキヤノン氏招待 • 「DNSルートサーバーはテストする」(委員会決定) • APEC Tel WG 会議(宮崎) • APEC Y2K シンポジウムに提起 • 「ロードショー」の実施提案 インターネットの世界の「責任」とは?

  20. 「技術者の常識」を疑う必要あり “UNIX は大丈夫” → BIOS,RTCは? “プロトコルは大丈夫”→実装は? “ルーターは大丈夫” → IOSv.10は? “インターネットは大丈夫” →複雑系? “インターネットの問題ではない” →  では誰の問題?  フリーソフト、ツールは? インターネットの世界の「責任」とは?

  21. 必要な対策 1 機器一式を確認・リストアップ 2 評価・優先順位の決定 3 バグの修正 4 テスティング 5 危機対応計画 6 情報の開示 インターネットの世界の「責任」とは?

  22. どこがポイントか • すべての NIC (country domain) • エクスチェンジポイント (ISP同士) • 国際・国内 • すべてのISP(非営利ネットも) • アクセスポイント、専用線も • Eコマース、ウェブホスティング • 政府・自治体のホームページは? インターネットの世界の「責任」とは?

  23. 対策の進捗状況 • 主要プロバイダー:対策中 • ISP 米国に6000、日本に3300社 • DNS ルートサーバー:テストを予定 • NSIのサーバー、遅れている? • NSPIXP2:テストを予定 • 機器メーカー(シスコ、サンなど) • 情報開示まだ不十分 インターネットの世界の「責任」とは?

  24. 規模が小さいほど、対策に遅れ • 中小企業、地方、発展途上国… • 有力顧客を優先? • 有償アップグレードも問題 • ユーザーからの問合せ待ち? • 法律問題も絡む インターネットの世界の「責任」とは?

  25. 情報の開示・共有を • 情報開示がきわめて重要 • 利用者に信頼を保証するために • Y2K対策を進めるヘルプを • 共通の技術ガイドラインの必要 • ハンドブック • インターネットはオープンなネットワーク インターネットの世界の「責任」とは?

  26. 他のインフラ分野より明らかに遅れ • 「業界」としての取組みの不在 • 個別バラバラ • 関係者多数の協調行動が必要 • 複合レベルでの取組みを • 地 方 • 全 国 • 地 域 • グローバル インターネットの世界の「責任」とは?

  27. 時間切れ? • まだ間に合うはず • ほとんどのアプリケーションは、オフザシェル • 対策は充分可能なはず インターネットの世界の「責任」とは?

  28. 政府にも役割がある • 認識の遅れ • 独立した分野として認識されていない • インターネットは立派な社会インフラ • 多くの社会的利害がインターネット上に • 民間を「支援」することはできるはず インターネットの世界の「責任」とは?

  29. APIAInternet Y2Kアジアロードショー • アジア各国に専門家を派遣 • 意識啓発 • 技術的アドバイス • ワークショップの開催 • 情報の共有 インターネットの世界の「責任」とは?

  30. Internet Y2K コーディネーションセンター • 危機対応計画の一環として • 障害対策サポートチームを配置 • できれば一国に一カ所ずつ インターネットの世界の「責任」とは?

  31. APIA • アジア地域のインターネット業界団体 • シスコ、アセンド、NTT、 INET • 東京インターネット、KDD、テルストラ、AMI • 設立満2年 まだまだ弱小 • もっと日本からの参加を インターネットの世界の「責任」とは?

  32. 日本の行動・支援が必要 • 今後の経済利害に大きくかかわる • 地域への貢献として • 日本のインターネットに直接影響 • ヒト、金、技術支援を • 途上国援助として インターネットの世界の「責任」とは?

  33. 「人」の不足 • 育てる仕組づくりが先決 • 新しい智のゲームのプレーヤー • 経済/情報政策の専門研究者 • 国際法律実務経験も重要 • 土俵づくり=後で効いてくる • 「教える」人がいない? インターネットの世界の「責任」とは?

  34. Thank you www.apia.org izumi@anr.org

More Related