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画像計測 講義. (第3巻). 3年次後期2単位選択 担当: 玉野 和保. 単元5(1/23). 第5単元 画像の圧縮. 講義で話したいこと. 圧縮の必要性. 圧縮法. ラスタ走査順符号化 ブロック分割符号化 画像中の物体に注目する符号化 統計的符号化. 単元5(2/23). 画像の情報量. 1画面の情報量. 圧縮できないものか. サイズ : 縦256×横256 輝度 : 8ビット 色 : カラー( RGB). 256×256×3色×8ビット [ビット] =157万2864 [ビット] ≒0.197 MB.
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画像計測 講義 (第3巻) 3年次後期2単位選択 担当: 玉野 和保
単元5(1/23) 第5単元 画像の圧縮 講義で話したいこと 圧縮の必要性 圧縮法 ラスタ走査順符号化 ブロック分割符号化 画像中の物体に注目する符号化 統計的符号化
単元5(2/23) 画像の情報量 1画面の情報量 圧縮できないものか サイズ : 縦256×横256 輝度 : 8ビット 色 : カラー(RGB) 256×256×3色×8ビット [ビット] =157万2864 [ビット] ≒0.197MB ほとんどが同じ色、明るさの連続=冗長度が大きすぎる
単元5(2/23) 画像の情報量 1画面の情報量 サイズ : 縦256×横256 輝度 : 8ビット 色 : カラー(RGB) 256×256×3色×8ビット [ビット] =157万2864 [ビット] ≒0.197MB DCT符号化で1/20 = 10KB
単元5(3/23) 画像圧縮のニーズ 画像データベース 静止画像の保存・検索 動画像の保存・検索 画像コンテンツ複製配布 ケイタイで注目 画像データ通信 静止・動画像の伝送・表示
単元5(4/23) 講義で話したいこと 圧縮の必要性 圧縮法 ラスタ走査順符号化 ブロック分割符号化 画像中の物体に注目する符号化 統計的符号化
単元5(5/23) 画像圧縮法の分類(1) ランレングス符号化法 ハフマン符号化法 予測符号化法 • ラスタ走査順符号化 • ブロック分割符号化 • 画像中の物体に注目する符号化 • 統計的符号化 FFT,離散コサイン変換(DCT) JPEG、MPEG符号化法 ベクトル量子化法 フラクタル符号化法 MPEG符号化法 エントロピ符号化法 隠れマルコフモデル符号化法
線形予測符号化法 多項式近似法 フラクタル法 ハフマン符号化法 算術符号化法 レンペル=ジブ(LZ)法 デルタ変換法 PCM法DPCM法 ベクトル量子化法 サブバンド法 ウェーブレット変換法 フーリエ変換法 DCT法、KL変換法 単元5(6/23) 画像圧縮法の分類(2) • モデル方式 統計的手法 損失なし 一般的手法 • 波形方式 空間領域 損失有り フィルタ方式 周波数領域 変換方式
単元5(7/23) 損失なし圧縮法 圧縮、復元操作で、情報が変化しない 可逆圧縮ともよばれる 記号とコードの対応を確率的モデルで決定 確率モデルの適切さで、圧縮率が変化 ランレングス符号化法 ハフマン符号化法 予測符号化法(DPCM)
単元5(8/23) ランレングス符号化法(Wyle符号化法) 2値画像データ ランレングス 4 1 3 2 8 2進数表現 100 1 11 10 1000 Wyle符号 元のランレングス: 4 1 3 2 8 n-1 : 3 0 2 1 7 2値化 : 11 00 10 01 111 Wyle符号 : 011 000 010 001 10111 最終符号列 : 011 000 01000110111 およそ元データを15%程度まで圧縮できる
単元5(9/23) 損失なし圧縮法 圧縮、復元操作で、情報が変化しない 可逆圧縮ともよばれる 記号とコードの対応を確率的モデルで決定 確率モデルの適切さで、圧縮率が変化 ランレングス符号化法 ハフマン符号化法 予測符号化法(DPCM)
シンボル 出現率 符号 0 : 20/32 32/32 1 3 : 7/32 12/32 01 1 : 3/32 5/32 001 2 : 2/32 000 単元5(10/23) ハフマン符号化法 • 出現率の高い順に並べる • 最も小さい出現率の2つの記号、右例では、“2”、“1”に最下位ビットを割り付ける • 2つの記号を1つにまとめる。 • 2/32+3/32=5/32 • (4) つぎに出現率の低いシンボルに次のビットを割り付け、出現率をまとめる。 • 5/32+7/32=12/32 2bitの数値の入力データ(たとえばランレングス) 0、1、0、2、0、3、3、0、0、2、・・・・・ いま全データ数が32個で、上の数字の出現頻度 0 : 20/32 1 : 3/32 2 : 2/32 3 : 7/32 最下位かr確率を加え、上位より低ければ順に符号を与える。 加算値が逆転すると準位を入れ替え、下位に新たな符号を付与する 対応させ2進数で表現 およそ元データを70%程度まで圧縮
単元5(11/23) 損失なし圧縮法 圧縮、復元操作で、情報が変化しない 可逆圧縮ともよばれる 記号とコードの対応を確率的モデルで決定 確率モデルの適切さで、圧縮率が変化 ランレングス符号化法 ハフマン符号化法 予測符号化法(DPCM)
予測に用いる画素 予測に用いる画素 A B C D E X 符号化する画素 単元5(12/23) 予測符号化法(DPCM) • 予測した画素値と真の画素値の差分を送信 • (右図で説明) • A、B、C、Dなどの画素で、Xの位置の画素をつぎのいずれかで予測 • X=E • X=(B+E)/2 • X=B-A+E • X=(C+E)/2 • X=2E-D 画面走査上での画素
単元5(13/23) 損失あり圧縮法 圧縮、復元操作で、情報が減少する 非可逆圧縮ともよばれる 標本に基づく方法とブロックに基づく方法がある DCT符号化法 JPEG符号化法 MPEG符号化法
単元5(14/23) DCT符号化による圧縮法 DCT変換 DCT逆変換 (IDCT変換) u=0でC(u)=1/√2 u≠0でC(u)=1 2次元画像(N、M画素ブロックに分割)では COSは画像データの分布によく適しているので採用された
単元5(15/23) DCT符号化による変換事例 周波数が最も低い成分(直流)を表す 周波数が最も低い基底関数を掛けて平均化した、画像の直流成分を表す 周波数が最も高い成分を表す f(x,y)を1とした、cosだけの関数: 基底関数 周波数が最も高い基底関数を掛けて平均化した値を表す
単元5(16/23) DCT符号化による圧縮 画像をDCT変換 ランレングス符号化 ハフマン符号化 高 倍 率 圧 縮
単元5(17/23) 損失あり圧縮法 圧縮、復元操作で、情報が減少する 非可逆圧縮ともよばれる 標本に基づく方法とブロックに基づく方法がある DCT符号化法 JPEG符号化法 MPEG符号化法
非可逆符号化 ベースラインシステム非可逆符号化 ベースラインシステム (DCT) シーケンシャル・ビルドアップ方式 ハフマン符号 拡張システム プログレッシブ・ビルドアップ方式 ハフマン/算術符号 可逆符号化 可逆システム (DPCM) シーケンシャル・ビルドアップ方式 ハフマン/算術符号 単元5(18/23) JPEG符号化法 JPEG: Joint Photograph Experts Group ユーザの要望で選択可 ユーザの要望で選択可
単元5(19/23) GIF符号化法 GIF: Graphic Interchange Format 米Unisysの特許「Lempel Ziv Welch(LZW)圧縮・伸張アルゴリズムを利用GIFは可逆性、JPEGは不可逆性 色は256色のインデックスカラーと256階調の画像を対象。 256色以内のロゴやイラストに適。 圧縮・伸張アルゴリズム 辞書方式圧縮法 3名の考案者の名前 ランレングス例: 「0111010111010」 テーブルNo.0=「0」 テーブルNo.1=「011101」 圧縮後のデータは「110」と圧縮されて表現 少ない色種で繰り返し模様で描かれた画像では効果的 符号対応辞書
単元5(20/23) 損失あり圧縮法 圧縮、復元操作で、情報が減少する 非可逆圧縮ともよばれる 標本に基づく方法とブロックに基づく方法がある DCT符号化法 JPEG符号化法 MPEG符号化法
Iピクチャー: フレーム内符号化画像 Pピクチャー: フレーム間符号化画像 直前のIまたはPピクチャーで予測した画像との 差分画像を符号化 Bピクチャー: 双方向予測符号化画像 前後のIまたはPピクチャーで予測した画像との 差分画像を符号化 単元5(21/23) MPEG符号化法 MPEG: Moving Picture Experts Group CDなど蓄積メディアへの動画記録方式の符号化規格で発達 構 造
Iピクチャー: フレーム内符号化画像 Pピクチャー: フレーム間符号化画像 直前のIまたはPピクチャーで予測した画像との 差分画像を符号化 Bピクチャー: 双方向予測符号化画像 前後のIまたはPピクチャーで予測した画像との 差分画像を符号化 単元5(22/23) MPEG1符号化法 構 造 時間経過 符号化・復号化の順序 I1 B2 B3 P4 B5 B6 P7 B8 B9 I10
単元5(23/23) MPEG2符号化法 表: (水平画素数)×(垂直ライン数)×(フレームレート) 主な符号化フォーマット 高画質 I:Iピクチャ P:Pピクチャ B:Bピクチャ 高機能 放送、通信など広く応用するための符号化規格で発達 SNR:データ転送で画質を変化、空間スケールラブル:HDTVを段階的に符号化
単元6(1/14) 第6単元 画像の解析(濃度の解析) 講義で話したいこと 画像の質の変換 コントラスト調整特徴の明確化 濃度解析によるパターン計測 明度の閾値処理の前処理 2値化処理
単元6(2/14) 画像の質の変換 画素の濃度分布: ヒストグラム ヒストグラムの形状を変える → コントラスト調整 見えないものが明確に見えるようになる ヒストグラムの形状が物体パターンの特徴を現す 物体の特定化 コントラスト調整 特徴の明確化 濃度解析によるパターン計測
単元6(3/14) 画素の濃度分布(ヒストグラム) 分布をヒストグラムと呼ぶ 画素数 0 128 255 濃度値(各画素の明度の値)
単元6(4/14) コントラスト調整 明瞭な画像: 濃度値が幅広い 濃度値 濃度値 コントラストの悪い画像 コントラストが改善された画像
単元6(5/14) 濃度変換法 コントラスト変換曲線 変換後の輝度値 濃度値 濃度値 元の輝度値 コントラストの悪い画像 コントラスト変換後の画像 出 力 入 力
単元6(5/14) コントラスト変換曲線の事例 変換後の輝度値 変換後の輝度値 変換後の輝度値 元の輝度値 元の輝度値 元の輝度値 暗化変換 高照明化で撮影の 画像から明部の 明暗差を明確化 明部の図形認識 明化変換 低照明化で撮影の 画像から暗部の 明暗差を明確化 暗部の図形認識 コントラスト改善 濃度分布を広げ、 明暗差を明確化 極端な高低照明下での 撮影画像の改善
単元6(6/14) 濃度変換の実験例 変換後の輝度値 元の輝度値 コントラスト改善 濃度分布を広げ、明暗差を明確化 極端な高低照明下での撮影画像の改善
単元6(6/14) 濃度変換の実験例 コントラスト改善 濃度分布を広げ、明暗差を明確化 明暗部の均一化 画像全体の濃度を平均化 明、暗部の集中をなくす 明部、暗部の画像を明確化
単元6(7/14) 画像の質の変換 画素の濃度分布: ヒストグラム ヒストグラムの形状を変える → コントラスト調整 見えないものが明確に見えるようになる ヒストグラムの形状が物体パターンの特徴を現す 物体の特定化 コントラスト調整 特徴の明確化 濃度解析によるパターン計測
単元6(8/14) 濃度変換の実験例 コントラスト改善 濃度分布を広げ、明暗差を明確化 明暗部それぞれの画像を明確化 明部、暗部の画像を明確化
単元6(9/14) 画像の質の変換 画素の濃度分布: ヒストグラム ヒストグラムの形状を変える → コントラスト調整 見えないものが明確に見えるようになる ヒストグラムの形状が物体パターンの特徴を現す 物体の特定化 コントラスト調整 特徴の明確化 濃度解析によるパターン計測
単元6(10/14) 濃度解析によるパターン認識例 スズキとサケ種別を 鱗の輝きで分類 平均濃度差で類別
単元6(10/14) 濃度解析によるパターン認識例 スズキとサケ種別を 鱗の輝きで分類 平均濃度差で類別 類似した明るさの個体があり、区別が明確でない結果もある!
単元6(11/14) 講義で話したいこと 画像の質の変換 コントラスト調整特徴の明確化 濃度解析によるパターン計測 明度の閾値処理の前処理 2値化処理
単元6(12/14) 明度の閾値処理 白黒の2値で画像を表示 物体の有無の検出 傷や穴、文字などの有無の検査 物体の形状の計測 輪郭の計測 形状面積の計測 形状長の計測 すべての画素を最小値(00h)に すべての画素を最大値(FFh)に 濃度値 閾値で白か黒の2値に変換
単元6(13/14) 明度の閾値処理法 固定閾値法 p-タイル法 画像内の対象物の専有面積pに白黒の割合を一致させる モード法 濃度分布の2つの山の谷で2値化 判別分析法 濃度分布で2クラス分離で分離距離を最大にする値で2値化 画素毎または小領域で最適閾値を決定 移動平均法、部分画像分割法 可変閾値法
単元6(14/14) 参考書 5,6単元を作るに当たって、つぎの書物を引用させて頂きました。 ここに厚く御礼申し上げます。 • 八木伸行、井上誠喜、林 正樹、奥井誠人、合志清一:「C言語で学ぶ 実践ディジタル映像処理」、オーム社 • 長橋 宏:「信号画像処理」、昭晃堂 • 安居院猛、長尾智晴:「C言語による画像処理入門」、昭晃堂 • 酒井幸市:「ディジタル画像処理入門」、コロナ社 • FEST Project編集委員会編:「実践画像処理」、シュプリンガーフェアラーク 東京 • R.O.Duda他、尾上守夫監訳:「パターン識別」、John Wiley & Sons-新技術コミニュケーションズ