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人に迫るコンピュータ

人に迫るコンピュータ. 明治大学理工学部 情報科学科 向殿政男. 昨年は, 鉄腕アトムの誕生日でした. 2003 年 4 月 7 日 1952/04-1968/03 「少年」 ( 光文社 ) 連載 西欧人ロボット観 日本人のロボット観 アトムは,人間とロボットの対立から人間とロボットの共生への視点を転換させた。 ウランちゃんの方は?. コンピュータの 10 年後 を予想する. 10 年前( 1992 年)にインターネットの商用が認められて,現在の発展を見るに到る 10 年後くらいならば予想ができるだろう??

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人に迫るコンピュータ

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Presentation Transcript


  1. 人に迫るコンピュータ 明治大学理工学部 情報科学科 向殿政男

  2. 昨年は,鉄腕アトムの誕生日でした • 2003年4月7日 • 1952/04-1968/03 「少年」(光文社)連載 • 西欧人ロボット観 • 日本人のロボット観 • アトムは,人間とロボットの対立から人間とロボットの共生への視点を転換させた。 • ウランちゃんの方は?

  3. コンピュータの10年後を予想する • 10年前(1992年)にインターネットの商用が認められて,現在の発展を見るに到る • 10年後くらいならば予想ができるだろう?? • 将来へ向けての芽:今,芽の有ることしか予想は出来ない

  4. 今,芽のあるコンピューティング ・モバイルコンピューティング ・ウエアラブルコンピューティング ・ユビキュタスコンピューティング ・ホームコンピューティング ・自律コンピューティング ・インテリジェントコンピューティング ・ソフトコンピューティング ・グリッドコンピューティング ・バイオコンピューティング ・量子コンピューティング

  5. 何を予測するのか? コンピュータの機能の諸側面(超・・化) ・コンピューティング(小型化,高速化,ソフトの高機能化,高知能化,高ディスプレイ化,・・・・・) ・コミュニケーション(高速化(ブロードバンド化),低廉化,高信頼化.高度ネットワーク化,無線化,携帯/I-モードの進化,・・・・) ・データベース(テラビット化,小型化,分散化,高機能化,・・・・)

  6. 何を予測するのか? コンピュータの応用分野の側面 • ・個人(道具,身体,心) • ・家庭,地域(ホームコンピューティング,コミュニティ,ゲーム,SOHO) • ・企業(経営,経済,工場,情報産業,ニュービジネス) • ・社会(制度,教育,法律,商取引,サイバースペース:電能空間) • ・国家(電子政府,国家観) • ・文化(西欧的か東洋的かイスラム的か,アナログ文化かデジタル文化か)

  7. 何を予測するのか? 個別テーマ • ・ロボット • ・インターネット • ・情報融合(マルチメディア) • ・バイオインフォマチックス • ・セキュリティ • ・人工知能 • ・ナノテクノジー • ・・・・・・・・

  8. 予想したいこと • ・如何に便利になるか? • ・如何に社会や生活を変えるか? • ・如何なる産業が儲かるか? • ・如何なる高度な機能が実現できるか? • ―――如何に人間に迫るか?----- • コンピュータの知的処理 • 人工知能の歴史を振り返る

  9.  人工知能研究の過去・現在・未来 人工知能 (AI:Artificial intelligence)

  10. 人工知能(AI)の起こり • コンピュータの出現と同時:1945年ごろ • 人工頭脳 • 人間のように知的に振る舞う(思考,行動) • 人間を追い越す? • 1956年ダートマス会議:Minsky, Shannon, Simon, McCarthy(AIの命名者)

  11. サイモン(H. A. Simon) の予想 コンピュータは10年後には、 • (1)チェスの世界一になる、 • (2)新しい数学の定理を証明する、 • (3)人間の心理を読む

  12. おもちゃの世界 --成功したがおもちゃの世界—失望へ— ・論理的な問題を解く---一般問題解決器(GPS) ・幾何学定理証明  ・チェッカープログラム:1952  ・ニューラルネット---パーセプトロン :1962 ・積み木の世界

  13. 応用の世界---知的ソフトウエア • --次々と新しい分野を作っていく:AIから独立して行く--- • 自然言語処理 • 画像処理 • 音声処理 • パターン認識 • ロボット工学 • ヒューマンインタ-フェース --その時点では,人間のほうがよりうまく実行出来る知的な仕事を機械に実行させる方法を研究すること---Rich:1983—

  14. AIの復活 • 知識工学 • エキスパートシステム • ニューラルネットワーク:BP手法 • ファジィ理論(あいまい情報処理 • カオス理論(複雑系理論

  15. AIの構成 • 知識表現/知識獲得 • 論理推論/高次推論 • 探索・検索 • 機械学習 • 認知・認識 • 意図/理解 • 知覚

  16. AIの現在 • 知識獲得 • ルール抽出 • データマイニング • GA(遺伝的アルゴリズム) • 創発 • エージェントシステム • ソフトコンピューティング---ファジィ,AI,       ニューロ,GA,カオスの融合 •   オントロジー

  17. これからのAI? ---個別技術は新しい分野として独立し, AIは見果てぬ夢を追う--- • 脳科学との連携 • 心の科学,認知科学との連携 • 日常言語コンピューティング

  18. これからのAI? ---個別技術は新しい分野として独立し, AIは見果てぬ夢を追う--- • 脳科学との連携 • 心の科学,認知科学との連携 • 日常言語コンピューティング

  19. 人工知能の最近の応用例 インターネットと人工知能

  20. WWW上の問題点 1 --以下の問題すべてがAIの研究対象-- • 通信問題:品質,トラフィック管理,回線容量不足,サーバの過負荷 ---トラフィックの測定・評価・分析,負荷分散,ミラーサイト,混雑情報提供,,ルーティング(特にマルチルーティング)技術--- • 機密保護問題:如何にセキュリティを守るか ---暗号技術,認証技術—

  21. WWW上の問題点2 • 情報更新問題:頻繁な情報更新に如何に追従するか ---ネットワークロボット,ロボット協調問題--- • 情報過多問題,情報洪水問題:ネットサーフィンで情報の海で溺れる • 情報検索問題:膨大な情報から如何に必要な情報を見出すか ---情報検索技術,重要度・重み付け技術,情報ナビゲーション技術,コンテンツレイティング,フィルタリング---

  22. WWW上の問題点3 ,* 情報提供問題:膨大なユーザの中から如何にター  ゲットを絞るか ---広告のターゲッティングとその自動化---  * HMI問題:如何に簡単にやさしく使いやすく  するか,情報を如何に分かりやすく表示するか ---対話的インターフェース,マルチモーダル,抄録,パーソナル化,表示方法,表示順序---

  23. ネット上のAI技術 •  自然言語処理---文書理解,キーワード抽出, 日本語の形態素解析ツール • 知識情報処理 • 音声情報処理 • 感性情報処理 • インターフェース技術 •  情報検索技術---WWW上の情報検索技術,  ネットワークロボット,検索エンジン

  24. ネット上のAI技術(続き) • 情報選択技術---コンテンツレイティング, フィルタリング •  エージェント—電脳空間内の代理人 • データマイニング(知識発見,データ発掘)

  25. まとめに代えて • ミクロ---(コンピューター) • マクロ---(心,精神,知能,認知)                     との間のギャップ • このギャップは,数十年のオーダーでは埋められないだろう

  26. 橋渡しは可能なのか? 心,精神,知能,認知 ------マクロの現象 ・・・・・・・・・・キャップ・・・・・・・・・・ 脳科学                                                人工知能  生体の各種生理現象         大規模情報システム 生命科学     コンピュータ ----ミクロからの理解,構築

  27. コンピュータは人間の脳に勝てるか? *もう既に超えている? •  計算のスピード •  記憶の容量 •  ・・・・・ *偉大なる馬鹿   ルール(アルゴリズム)のないところは駄目   認知能力は赤ん坊並み   ・・・・・・

  28. 人間とコンピュータとは根本原理が違う? •  現代のデジタルコンピュータと,人間とは思考   法方が根本的に違う •  比較すること事態が意味がない •  論理的に明確であれば,コンピュータの方が人  間よりは強い •  曖昧さがある場合には,人間の方が強い •  論理的に明確なことは,現実の近似である • (人間にとって不自然でない論理的(コンピュータで可能)な処理方法を考える)

  29. コンピュータチップによる生体機能の拡大? • 生体へのコンピュータチップの埋め込み • 障害者には,機能回復等で利用される     (医療の現場での利用) • 一般の人は?? • -----倫理問題をはらむことになる • 技術的に可能でも,受け入れるか否か,普及するか否かは別

  30. 鉄腕アトムの実現? • 工場や危険なところでロボットの活躍は間違いない • やわらかいロボットは,看護,福祉の世界に入る可能性大(ただし,安全性問題あり) • 癒し型,ペット型は普及する • 鉄腕アトムそのものは,不可能

  31. 人間型ロボットは人間の友達? • 人間とコンピュータとの共存を目指して, • 人間とコンピュータはお互いに得意なところを出し合って, • 人間の幸せのため、社会の安全のため, • 地球環境を守るため, • 人間とコンピュータとが友達になれることが目標---鉄腕アトムの原理

  32. コンピュータの発展と人類の選択 • 事前予測(アセスメント)と自主規制の重要性 • 便利さの追求:得るものと失うもののバランス • 地球的規模での影響:グローバル化を選ぶか否かは人類の選択 • 画一化か個別化か:どちらも可能

  33. 21世紀の技術 • 情報問題,環境問題,安全問題,エネルギー問題 • コンピュータの発展が社会を如何に変えていくか? • 利便性と危険性の妥協点の摸索(リスクアセスメントーー事前の評価):不便を選ぶ道もある • 鉄腕アトムの目指すところ:人間とコンピュータとの共存 • ウラン(原子力)を安全に使う方法を見出しているのか? • 人類は,まだ,安全とリスクに関する考え方を決めかねている!

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