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性の身体コミュニケーション 情報コミュニケーション学D

性の身体コミュニケーション 情報コミュニケーション学D. 2010年10月26日 平山満紀担当 Ⅰ 性を原理的に考える  Ⅱ 日本の性の身体コミュニケーションの変遷  Ⅲ 実践的結論. 簡単な自己紹介. 平山満紀(ひらやままき) 文(&情コミ)兼任講師 「身体コミュニケーション A 」(駿河台) 江戸川大学社会学部人間心理学科 専任教員 専門:社会学、身体論   テーマ:コンピュータ時代の身体と身体文化 個人サイト 「平山身体文化研究室」 http://www.hirayama-body.com/ 大学生の広い意味での性教育をてがける.

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  1. 性の身体コミュニケーション情報コミュニケーション学D性の身体コミュニケーション情報コミュニケーション学D 2010年10月26日 平山満紀担当 Ⅰ性を原理的に考える  Ⅱ日本の性の身体コミュニケーションの変遷  Ⅲ実践的結論

  2. 簡単な自己紹介 平山満紀(ひらやままき) 文(&情コミ)兼任講師 「身体コミュニケーションA」(駿河台) 江戸川大学社会学部人間心理学科 専任教員 専門:社会学、身体論   テーマ:コンピュータ時代の身体と身体文化 個人サイト 「平山身体文化研究室」 http://www.hirayama-body.com/ 大学生の広い意味での性教育をてがける

  3. 大学生世代の性教育の重要性 その理由 ①セックスの体験率 1999NHK調査(無作為抽出 全国調査) 大学生くらいの年代で大きく上昇する現状。  男16~19歳36% 20代79% 30代97%  女16~19歳36% 20代87% 30代96% 『日本人の性行動・性意識』NHK出版 2002年 正しい知識とサポートを得ることが重要 ②⇔大人世代 「若者の性の乱れ」を嘆くだけ→若者「セックスはなんとなく悪いこと (感染症、妊娠、心理不安)」 ③思春期の終わりの時期 心身の性的機能は28歳くらいまで、大きく成長可能。問題があるならこの時期に解決。

  4. Ⅰ人間の性の特性 • 水生動物の性行動は産卵。陸生動物の性行動はセックス。セックスは海を作り出す行為。 • 人間は動物と異なり、発情期がない。     四六時中性欲が湧き上がる(性欲の分散を           しなければならない)     発情期でないのにコミュニケーションにより             セックスができる。生殖のためだけでない • 性的コミュニケーションの充実度高い。時間は長く、快楽に満ちる。(信頼、愛情、遊び、神秘。)生殖につながらない部分も多い。

  5. 性エネルギーとは • 精子と卵子→受精卵 個体の原点  受精卵はひとつひとつ、エネルギーが異なる • 有性生殖の生物なら     生命エネルギー=(広い意味の)性エネルギー • 性エネルギーが他のエネルギーに昇華 • 人間を含めた生物は性エネルギーの、ごく一部のみセックスに使う。しかしその全行動は性エネルギーに源をもっている。その痕跡が、どんな生物の行動にもある。人間行動にも。

  6. 性の身体コミュニケーションの秘訣 性行為以前に • 身体の交流だが、物理的身体の交流より先に • 気の交流(気になる、気が合う、気がひかれる・・)     このような感覚を育てていくこと。 物理的身体でも、同時に気の交流がある。     相手の求めるところに手をあてること     相手の求めることを感じられるようになること 男性:緊張の快・火の性 女性:弛緩の快・水の性 ●女性が心身ともリラックスするよう ●女性の快を主とするよう、男女ともつとめる

  7. セックスと身体状態の関係 • よいセックスの後 身体がゆるみ、骨盤開閉の可動性が大きく。(特に女性。心身の健康状態への影響大。) • セックス未経験の身体、しばらくしていない身体は 全身がゆるみにくい、骨盤開閉小さい。 • 性欲・・・睡眠欲、物欲、食欲、おしゃべり欲にも転換。 だがそれらの活動では身体のゆるみは小。 • 特に女性には、恋愛、セックス、妊娠、出産等の性体験の、心身への影響大きい。 • 男性 いい社会活動しているだけでも心身健康。勃起力を失うと自信、活力全般を失う。

  8. Ⅱ日本の性の身体コミュニケーションの変遷   1伝統的な性の民俗Ⅱ日本の性の身体コミュニケーションの変遷   1伝統的な性の民俗 • 「恋愛、結婚、性」の三位一体とは遠い。 • 第二次性徴が始まったら成人式「ふんどし祝」「お歯黒祝」 信頼できる大人が手ほどきを始める。 • 子どもが性から遠ざけられず、子どもの性体験も。 • 夜這い  • 祭り 厄落とし 御詠歌講 出稼ぎなど多くの行事はセックスの機会 • 性は聖(⇔西洋:性は汚わしい。生殖のための必要悪) • 豊富な体験により身体で覚えた

  9. 性のアジワイ 技能+人格的熟成 単に好色、上手をこえた、男として女としてのあじに価値。性のアジワイ 技能+人格的熟成 単に好色、上手をこえた、男として女としてのあじに価値。 • 生まれた子は誰かが育てる。 • 闇も深かったが、旺盛な生命力、幸福感の元。 • 色道、浮世絵春画、艶句、民謡・・・ 性の文化 • 明治以降 夜這いの取締まり。純潔教育。婚外セックスの罪悪視。教育程度の高い層ほど、性の文化衰退。 • 西洋の性科学(えせ科学)が、純潔と貞操の堅持、自慰の忌避を説き、多くの人を神経症的な不安に陥れた。

  10. 2現代日本人の性の身体コミュニケーション ●90年代以降、性行動は全体に鈍化 • 目や頭の酷使で性的機能衰える人が多い。 • 「セックスレス」「妻だけED」問題化。 • ここ数十年間、初体験年齢低下(国際的には平均) • 若者世代 性意識、性行動で二極分化しつつ、全体には低下。 • 性情報の氾濫 生身の相手なしの性欲解消。ゲーム・アニメのキャラクターに恋愛と性の相手を。 渡部伸『中年童貞』扶桑社新書 2007年 玄田有史・斎藤珠里『仕事とセックスのあいだ』朝日新書 2006年

  11. 若い世代 身体的未成熟ふえる • 成人年齢でも幼児体型の人増加。腰椎1番しか機能していない。性的なことを考えるが、性行動困難。 • 不潔恐怖、潔癖症も。 • 女性は骨盤の開閉の幅が狭まる(目と頭の酷使のため)    生理不順など増加  女性の性感も鈍化。  「モア・リポート」   『MORE 2007年5月号』     オーガズムを得たことがある   1980年54。0%→2007年39.6%     オーガズムを得たことがない   1980年5.0%→2007年35.8%激増 身体的快感をベースに女性が生殖、子育てするのは重要!

  12. 腰椎1 性的なことを考える機能腰椎2 性的な行動を考える機能                   腰椎3 性的な行動の機能                   腰椎4 生殖器を働かせる機能                   腰椎5 快感を得る機能 腰椎1 性的なことを考える機能腰椎2 性的な行動を考える機能                   腰椎3 性的な行動の機能                   腰椎4 生殖器を働かせる機能                   腰椎5 快感を得る機能 

  13. 子どもの脊椎(参考)

  14. 腰椎3番=性的行動の機能をになう         身体のすべての運動の中心 ・ 腰椎を育てるには・・・腰椎の後ろに枕を入れて寝る。腰椎や後頭部に手当て。 ・ とくに女性 性機能を育てるには・・・目や頭をつかわずポカンとする時を。快感ベースの生活を。首筋をなでる。足の内と外の両くるぶしへの手当て。

  15. 3国際比較にみる日本人の性 • DUREX社 世界26カ国調査(2007-8年) http://www.durex.com/jp/ • 日本は国際的にみると稀なほど セックス回数が少ない    セックスが重要だと考える人が少ない    セックスが刺激的ではない    セックスに満足している人が少ない    セックスがウェルビーング(健康と幸せと満足)に比例すると考える人が少ない しかし、日本人が考えているよりも、セックスは心身の幸福との関連は大きいのでは?

  16. コンドームの重要性(性の健康調査 2007年18~29歳女性)よりコンドームの重要性(性の健康調査 2007年18~29歳女性)より •   妊娠、性感染症は、特定のパートナーとの間のほうが危険性が大きいのが現状。

  17. Ⅲ幸せな性のための実践的な結論 • セックスレスの多い、幸福感の乏しい、上の年代の性意識の影響から脱する。 • 近代化以前の日本の性の文化から学ぶ。 • 幸福感の高い外国の性の文化から学ぶ。 • 情報の洪水から身を守り、生身のコミュニケーションにつとめる。まずはアイコンタクトから。身体コミュニケーションの機会を増やす。 • 身体的未成熟の人は20代のうちに身体を育てる。 • 男女とも性的アプローチをすることを恐れない。 • 感染症を防ぐためコンドームは初めからつける! • 性は存在の原点。生涯追究しつづける課題。性の身体コミュニケーションも、上達し続けるように。

  18. 参考文献 • 蛭川立『性・死・快楽の起源』福村出版1999年 • 池田弥三郎『性の民俗誌』講談社学術文庫 1958、74年→2003年 • 白倉敬彦『春画で読む江戸の性愛』洋泉社2005年 • 岡島瑞徳『12のからだ 12のセックス』木楽舎2001年 • 赤松啓介『夜這いの民俗学、夜這いの性愛論』ちくま学芸文庫 1994→2004年 • 川村邦光『性家族の誕生 セクシュアリティの近代』ちくま学芸文庫 1996→2004年 • サイト『せくすばっ』http://www.sexba.jp/

  19. レスポンス課題 以下2点を両方 1授業の理解にもとづき、国際比較、日本の歴史的変遷にふれながら、日本人の性の身体コミュニケーションの現状をまとめてください。 2授業内容に関連して、自由な考察を書いてください。 • 質問がある方は書いてください。 • 平山個人サイトで、みなさんのレスポンスの紹介、質問への回答をおこないます。(11月15日頃の予定。)是非見てください。

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