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特定健診・特定保健指導について

平成 19 年 6 月 16 日. 兵庫県医師会館. 郡市医師会特定健診・特定保健指導担当役員連絡協議会. 特定健診・特定保健指導について. 兵庫県医師会         副会長  松 永 剛 典. 特定健診・特定保健指導について. (1)特定健診・特定保健指導実施に至る経過. (2)標準的健診・保健指導プログラム(確定版)について     特定健診項目     保健指導対象者の選定と階層化     特定保健指導     費用の計算     受託パターン. ( 3 )特定健康診査等実施計画の策定     健診・保健指導実施数の推計

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特定健診・特定保健指導について

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  1. 平成19年6月16日 兵庫県医師会館 郡市医師会特定健診・特定保健指導担当役員連絡協議会 特定健診・特定保健指導について 兵庫県医師会         副会長  松 永 剛 典

  2. 特定健診・特定保健指導について (1)特定健診・特定保健指導実施に至る経過 (2)標準的健診・保健指導プログラム(確定版)について     特定健診項目     保健指導対象者の選定と階層化     特定保健指導     費用の計算     受託パターン (3)特定健康診査等実施計画の策定     健診・保健指導実施数の推計 後期高齢者支援金 アウトソーシング (4)医師会の取り組み

  3. ヒトは進化によって何を得たのか? 人 類 の 進 化 数百万年 50年 最近の50年が現代日本にもたらしたもの ・テレビ ・洗濯機 ・冷蔵庫 ・自動車 ・エレベーター ・交通網の発達 ・TVゲーム ・ファーストフード ・インターネット ・飽食 etc..... 肥満 メタボリックシンドロームの増加 (高血圧、高血糖、脂質代謝異常) 運動不足 脂質過剰摂取 血管障害

  4. 生活習慣病の現状 <患者数> 糖尿病 :有病者 740万人/予備群 880万人 高血圧症:有病者 3100万人/予備群 2000万人 高脂血症:有病者 3000万人 <死亡者数> 脳卒中 :13万人/年 心筋梗塞: 5万人/年 が ん :31万人/年      (例:胃5万人、大腸4万人、肺6万人)

  5. メタボリックシンドロームの有無と 心血管系疾患の累積危険度 《端野・壮瞥町研究》 0.3 メタボリックシンドローム患者 累積危険度 メタボリックシンドロームでない患者 0.2 ■メタボリックシンドローム診断基準は日本に   おけるメタボリック診断基準を用いた 1.8倍 0.1 0 (年) 0 1 2 3 4 5 6 フォローアップ期間 対象:高血圧、糖尿病、高脂血症治療を行っていない男性808名 エンドポイント:急性心筋梗塞、狭心症、うっ血性心不全、心血管死 日本内科学会雑誌,94(4),188,2005.

  6. 脳・心臓疾患に至る前に保健指導を行うことが重要脳・心臓疾患に至る前に保健指導を行うことが重要 血管障害を起している職員ほとんどがこのような経過を辿っている 肥満以外のリスクがない状態(情報提供) A氏 54歳 脳梗塞 リスクが重なり始めた状態(積極的支援) リスクが出始めた状態(動機づけ支援) B氏 57歳 心筋梗塞 (生活習慣病健診・保健指導の在り方に関する検討会 尼崎市野口緑氏提出資料より一部改変)   

  7. 各種取組と医療費適正化の関係 <慢性期> 在宅での 看取り推進 <急性期> 長期入院高齢者 の病床の転換  急性期→回復期→  療養期・在宅に至る  機能分化・連携 退院時 連携 医 療 費 の 伸 び の 抑 制 + 入院医療費 在宅(訪問) 医療の充実 平均在院日数の短縮 自宅以外の 在宅・住まい の充実  重症化防止による入院患者の増加率の減少 生活習慣病予防 (医療保険者が実施する健診・保健指導などによる) 入院外医療費 患者の増加率の減少 重複頻回受診者へ の訪問指導

  8. 内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための 健診・保健指導の基本的な考え方について

  9. 特定健診・特定保健指導内容や実施方策等に関する検討体制特定健診・特定保健指導内容や実施方策等に関する検討体制 「標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会」(座長:久道 茂) ○ 平成18年2月~ 19年3月 ・ 標準的な健診・保健指導プログラムの策定 (健診・保健指導の委託基準、人材育成体制の整備、  最新の知見を反映した健診・保健指導内容の見直しのための体制整備、  健診・保健指導の実施・評価のためのデータ分析を含む)         等 連携 連携 「保険者による健診・保健指導の円滑な実施方策に関する検討会」(座長:辻 一郎) 「労働安全衛生法における定期健康診断等に関する検討会」(座長:和田 攻) 連携 ○ 平成18年8月~ ○ 平成18年10月~19年3月 ○ 特定健診等実施計画(案)を19年3月の検討会で了解 ○ 平成19年3月とりまとめ。その後、労政審分科会で審議 ・ 被用者保険の被扶養者に対する健診・保健指導  の実施体制 ・ データ送受信・決済システムの確立 ・ 特定健診・特定保健指導の評価方法     等 ・ 労働安全衛生法における定期健康診断の健診  項目の検討 ・ 労働安全衛生法における保健指導の検討  等

  10. 各種保健事業の取扱について(総括図) これまでの取扱い 平成20年度からの取扱い 老人保健法による健診等 健康増進法による保健事業 「健康増進計画」 /「健診の実施等に関する指針」による総合調整 歯周疾患検診 骨粗鬆症検診 健康教育、健康相談等 市町村 基本健診・健康手帳        (40歳以上)          市町村 がん検診 (胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がん) 市町村 歯周疾患検診 骨粗鬆症検診 健康教育、健康相談等         市町村 高齢者医療法による健診・保健指導・健康手帳 ◎健診の実施責任者の明確化 (特に手薄だった被扶養者の健診の強化) ◎保健指導の重視          がん検診 ※平成10年度に一般財源化した後は、法律に    基づかない事業として市町村が実施 糖尿病等の生活習慣病に着目した 特定健康診査・特定保健指導・健診通知(健康手帳)              (40歳以上) ※ 他の保健事業も医療保険各法により努力義務 医療保険者 医療保険各法による健診等      健診等の努力義務 医療保険者(市町村国保・被用者保険) 保健指導の実施に 当たって連携 労働安全衛生法による健診等 労働安全衛生法による健診等        健診の実施義務     その他の保健事業の努力義務        事業者(雇用主)         健診の実施義務      その他の保健事業の努力義務         事業者(雇用主)

  11. 生活習慣病対策の具体的スケジュール 都道府県健康増進計画改定ガイドライン 標準的な健診・保健指導プログラム 【国】 【都道府県】 ○保健医療科学院に よる計画策定担当者の 養成研修 ○国民健康・栄養調査 の実施 ○都道府県健康増進 計画改定ガイドライン (確定版)の策定 ○都道府県での先行 準備事業の実施 ○都道府県健康・栄養 調査等の実施 ○地域・職域連携推進 協議会の設置 標準的な健診・保健指導プログラム(暫定版)の策定 (委託基準を含む) 平成18年度 いくつかの都道府県での先行準備事業において実施、 評価 特定健康診査等実施計画に関する基本指針案の呈示 平成19年度 全ての都道府県での健 康増進計画の改定作業 (医療費適正化計画 関連は必須) ○標準的な健診・保健指導プログラム(確定版)の 策定(委託基準を含む) ○医療保険者において準備(特定健康診査等実施 計画の策定を通じた体制整備) 都道府県での 計画改定の支援 平成20年度 ○新健康増進計画の施行 ○医療費適正化計画の施行 医療保険者において実施

  12. 特定健診・特定保健指導について (1)特定健診・特定保健指導実施に至る経過 (2)標準的健診・保健指導プログラム(確定版)について 特定健診項目     保健指導対象者の選定と階層化     特定保健指導     費用の計算     受託パターン (3)特定健康診査等実施計画の策定     健診・保健指導実施数の推計 後期高齢者支援金 アウトソーシング (4)医師会の取り組み

  13. 特定健康診査項目(老健事業との比較) ○・・・必須項目 □・・・医師の判断に基づき選択的に実施する項目 ■・・・いずれかの項目の実施で可

  14. 特定健康診査項目(老健事業との比較)

  15. 特定健康診査項目(老健事業との比較)

  16. 特定健康診査項目(老健事業との比較)

  17.  ○ 質問票(服薬歴、喫煙歴 等)  ○ 身体計測(身長、体重、BMI、腹囲)  ○ 理学的検査(身体診察)  ○ 血圧測定  ○ 血液検査    ・ 脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)    ・ 血糖検査(空腹時血糖又はHbA1c)    ・ 肝機能検査(GOT、GPT、γーGTP)  ○ 検尿(尿糖、尿蛋白) 特 定 健 康 診 査 の 項 目 必 須 項 目 詳細な健診の項目 •  ○ 心電図検査 •  ○ 眼底検査 •  ○ 貧血検査(赤血球数、血色素量、ヘマトクリット値) • 注)一定の基準の下、医師が必要と認めた場合に実施 17

  18. 健診データ等の電子化 国が統一的なフォーマットを決めたもので実施 ①健診機関から各保険者に送られるデータ ②保険者間からのデータのやり取り 仕事場は東京、住まいは兵庫県といった健保組合の場合、被扶養者が東京まで健診を受けに行くのではなく、兵庫県国保にて健診・保健指導を委託するパターン ③人間ドック等の健診データも、この電子的標準様式で収集できるようにする ④収集された電子情報はバックアップのために、安全性の確保された複数の場所に保存することが望ましい

  19. 特定健診結果等データの流れ(イメージ図) 支払基金 国・都道府県 特定健診等の実績を 報告(法152条) 必要に応じ、蓄積された健診結果等データとレセプトデータの分析を実施することにより、健診・保健指導の計画評価、保健指導内容の改善、アウトソーシング先の選定の参考とするなど、健診・保健指導事業の改善を行うことが可能となる。 後期高齢者支援金の割当額 の算出(法120、139条) 特定健診等の実績を報告(法142条) 健診データ管理システム(20年度~) 健診等データ の蓄積 医療保険者 健診結果等データ 健診結果の通知 健診結果データ 健診結果等データ 代行機関 事業者 健診機関等 健診結果等データ  健診結果の通知  健診結果の通知 労働安全衛生法等 による健康相談 特定健康診査 特定保健指導 被保険者・被扶養者

  20. ① 利用するレセプトの抽出による突合     ・高額レセプト;(200万円以上)     ・長期レセプト     ・重複疾病レセプト ② 集団の疾患特徴の把握 ③ 集団の健康状況の把握 ④ 健診・保健指導の総合的評価に関するデータ ※健診・保健指導の費用と医療費の削減効果が比較できる体制 健診・保健指導データとレセプトの突合

  21. レセプト分析対象となる生活習慣病の病名と治療の一覧レセプト分析対象となる生活習慣病の病名と治療の一覧 1 糖尿病          11 高血圧性腎症 2 インスリン療法      12 脳血管疾患 3 高血圧症           13 脳出血 4 高脂血症           14 脳梗塞 5 (高尿酸血症)        15 その他の脳血管疾患 6 肝機能障害        16 虚血性心疾患 7 糖尿病神経障害     17 動脈閉塞 8 糖尿病網膜症      18 大動脈疾患                  (大動脈解離、大動脈瘤等) 9 糖尿病性腎症      19 人工透析  10 (痛風腎)         20 (心不全)

  22. 保健指導判定値と受診勧奨値                  判定値     勧奨値     • 血圧(収縮期)       130       140 •  同(拡張期)         85        90 • 中性脂肪          150       300 • HDLコレステロール     39        34 • LDLコレステロール    120       140 • 空腹時血糖         100       126  • HbA1c           5.2       6.1 • AST(GOT)         31        61 • ALT(GPT)          31        61 • γGTP           51       101 • 血色素量         13.0(男性)  12.0(男性)                  12.0(女性)  11.0(女性)

  23. 特定健診・特定保健指導について (1)特定健診・特定保健指導実施に至る経過 (2)標準的健診・保健指導プログラム(確定版)について     特定健診項目 保健指導対象者の選定と階層化     特定保健指導     費用の計算     受託パターン (3)特定健康診査等実施計画の策定     健診・保健指導実施数の推計 後期高齢者支援金 アウトソーシング (4)医師会の取り組み

  24. レベル2 特定保健指導 生活習慣病の程度と特定保健指導のレベル 以下、全てを満たす場合 ①血糖 ・空腹時血糖 <100mg/dl ・HbA1c <5.2% ②脂質 ・中性脂肪<150mg/dl ・HDL-C ≧40mg/dl ③血圧 ・収縮期 <130mmHg ・拡張期 <85mmHg *④喫煙歴あり(質問票より把握) 以下、どれか1つ以上該当 ①血糖 ・空腹時血糖    100≦[ ]<126mg/dl ・HbA1c5.2≦[ ]<6.1% ②脂質 ・中性脂肪 150 ≦ [ ]<300mg/dl ・HDL-C 35≦[ ]<40mg/dl ③血圧 ・収縮期 130≦[ ]<140mmHg ・拡張期 85≦[ ]<90mmHg *④喫煙歴あり(質問票より) 以下、どれか1つ以上該当 ①血糖 ・空腹時血糖≧126mg/dl ・HbA1c≧6.1% ②脂質 ・中性脂肪≧300mg/dl ・HDL-C<35mg/dl ③血圧 ・収縮期 ≧140mmHg ・拡張期 ≧90mmHg *④喫煙歴あり(質問票より把握) (隣の枠より、こちらの枠の値を優先する) 生活習慣病予備群 腹囲 生活習慣病 リスクなし 男性≧ 85 女性≧ 90 血糖・血圧・ 脂質のリスク注) - - 情報提供 リスク数0 - リスク数1 (内臓脂肪症候群の 予備群等) 保健指導 動機づけ支援 保健指導 動機づけ支援 - 保健指導 積極的支援3ヶ月~6ヶ月     ↓ 改善がなければ医療機関受診  リスク数2以上 (内臓脂肪症候群の該当者等) 保健指導 積極的支援 ○腹囲が該当せずBMI25以上では、動機付け支援はリスク数が1又は2の場合、積極的支援はリスク数3以上の場合である ○服薬中の者は特定保健指導の対象にならない *①血糖②脂質③血圧はメタボリックシンドロームの判定項目、④喫煙歴はその他の関連リスクとし、④については①から③のリスクが1つ以上の場合に のみカウントする。 注)リスク ①血糖 空腹時血糖≧100mg/dl 又は HbA1c≧5.2%  ②脂質 中性脂肪≧150mg/d 又はHDL-C ≦35mg/dl      ③血圧 収縮期≧130mmHg 拡張期≧85mmHg   (④喫煙歴あり)

  25. 健診から保健指導実施へのフローチャート レベル2グループ健診から保健指導実施へのフローチャート レベル2グループ 生活習慣病の程度と階層化による保健指導レベル (1) 特定保健指導の対象とならないのは次のいずれかの場合です ○高血圧、糖尿病、高脂血症で薬物治療中の人 ○腹囲も、BMIも引っかからない人 腹囲 男85cm以上、女90cm以上 ステップ1 肥満の タイプ (2) 腹囲は該当しないがBMIが25以上 ステップ2 ※血糖、HbA1cの判定値は「メタボリックシンドローム予備群」検討のためのワーキングループ報告による 個 0個の人 情報提供 ①~③合計リスク個数   A 1個以上の人 リスク A 1個以上に④のリスクを合計 B 個 ステップ3 情報提供:健診を受けていただき、ありがとうございます。        来年もぜひ受けてくださいね 動機づけ支援:1度お話しましょう 積極的支援:半年間おつきあいしましょう ステップ4 出典:徳島県国民健康保険団体連合会作成資料

  26. 保健指導対象者の選定と階層化(その1) ステップ1  ○ 内臓脂肪蓄積に着目してリスクを判定  ・腹囲 M≧85cm、F≧90cm    →(1)  ・腹囲 M<85cm、F<90cm かつ BMI≧25     →(2)   ステップ2  ①血糖a 空腹時血糖100mg/dl以上 又は b HbA1cの場合 5.2% 以上 又は c 薬剤治療を受けている場合(質問票より) ②脂質a 中性脂肪150mg/dl以上 又は b HDLコレステロール40mg/dl未満 又は c 薬剤治療を受けている場合 (質問票より) ③血圧a 収縮期血圧130mmHg以上 又は b 拡張期血圧85mmHg以上 又は c 薬剤治療を受けている場合(質問票より) ④質問票 喫煙歴あり (①から③のリスクが1つ以上の場合にのみカウント) ステップ3  ○ ステップ1、2から保健指導対象者をグループ分け (1)の場合      ①~④のリスクのうち                 追加リスクが  2以上の対象者は    積極的支援レベル                            1の対象者は       動機づけ支援レベル                            0の対象者は       情報提供レベル         とする。 (2)の場合      ①~④のリスクのうち                  追加リスクが  3以上の対象者は   積極的支援レベル                            1又は2の対象者は   動機づけ支援レベル                            0の対象者は       情報提供レベル         とする。 27

  27. 保健指導対象者の選定と階層化(その2) ステップ4  ○服薬中の者については、特定保健指導の対象としない。 (理 由)   ○継続的に医療機関を受診しており、栄養、運動等を含めた必要な保健指導については、医療機関に     おいて継続的な医学的管理の一環として行われることが適当であるため。  (参 考)   ○特定保健指導とは別に、医療保険者が、生活習慣病の有病者・予備群を減少させるために、必要と     判断した場合には、主治医の依頼又は、了解の下に、保健指導を行うことができる。 ○市町村の一般衛生部門においては、主治医の依頼又は、了解の下に、医療保険者と連携し、健診     データ・レセプトデータ等に基づき、必要に応じて、服薬中の住民に対する保健指導を行う。 ○前期高齢者(65歳以上75歳未満)については、積極的支  援の対象となった場合でも動機づけ支援とする。  (理 由)   ①予防効果が多く期待できる65歳までに、特定保健指導が既に行われてきていると考えられること、   ②日常生活動作能力、運動機能等を踏まえ、QOLの低下に配慮した生活習慣の改善が重要である こと等 28

  28. 特定健診・特定保健指導について (1)特定健診・特定保健指導実施に至る経過 (2)標準的健診・保健指導プログラム(確定版)について     特定健診項目     保健指導対象者の選定と階層化 特定保健指導     費用の計算     受託パターン (3)特定健康診査等実施計画の策定     健診・保健指導実施数の推計 後期高齢者支援金 アウトソーシング (4)医師会の取り組み

  29. 標準的な保健指導プログラムについて 1.生活習慣病の予備群に対する保健指導 ・対象者が、自らの生活習慣における課題に気づき、行動変容の方向性を自らが導き出せるように支援する   ・行動変容に関する情報を提示し、自己決定できるように支援する。そのことによって、対象者が健康的な           生活を維持できるよう支援する 2.対象者ごとの保健指導プログラムについて ・保健指導の必要性ごとに「情報提供」「動機づけ支援」「積極的支援」に区分。                   ・各保健指導プログラムの目標を明確化。 30

  30. 動機づけ支援の内容 31

  31. 積極的支援の内容 ○初回時の面接による支援 動機づけ支援における面接による支援と同様。 ○3ヶ月以上の継続的な支援 ○6ヶ月後の評価 32

  32. 積極的支援における支援形態のポイント数 ○支援形態ごとのポイント数 ※1回の支援におけるポイント数には、一定の上限を設ける。 33

  33. ○面接による支援   個別支援(30分以上) 個別支援(20分以上) 個別支援(20分以上) グループ支援(90分以上) グループ支援(80分以上) グループ支援(80分以上) または または または ○2週間後   電話、またはe-mailによる支援 ○1ヶ月後   電話、またはe-mailによる支援 ○2ヶ月後   電話、またはe-mailによる支援 ○3ヶ月後(中間評価による体重・腹囲等の測定から必要時6ヶ月後の評価までの行動目標・行動計画の修正を含む) ○4ヶ月後   電話、またはe-mailによる支援 ○5ヶ月後   電話、またはe-mailによる支援 ○6ヶ月後の評価 ・次回の健診までに確立された行動を維持できるような支援を行う。 望ましい積極的支援の例 ・生活習慣と健診結果の関係の理解や生活習慣の振り返り、行動計画や行動目標の設定等動機づけ支援の内容を含む支援とする。 ・食生活については、食生活の中で、エネルギーの過剰摂取につながっている要因を把握し、その是正のために料理や食品の適切な選択等が自らできるスキルを身につけ、確実に行動変容できるような支援とする。 ・運動については、生活活動、運動の実施状況の確認や歩行前後の把握などを実施し、確実に行動変容できるような支援とする。 34

  34. 特定健診実施施設の要件 • ・ 医師・看護師の質・量、常勤の管理者 • ・ 受診者のプライバシー保護、応急処置、受動喫煙防止措置 • ・ 内部精度管理、外部精度管理 • ・ 電子的標準様式、保存・管理、個人情報の管理の徹底 • ・ 利用者の利便性、事業者の各種情報の公開(ホームページ、   健診の概要を施設内の見やすい場所に掲示する)  ・ 委託基準、モニタリング

  35. 特定保健指導の実施者の範囲について 1 特定保健指導実施者のうち保健指導事業の統括者の範囲  ○ 医師、保健師、管理栄養士注)一定の研修の修了者であることが望ましい。 2 特定保健指導実施者のうち初回面接、対象者の行動目標・    支援計画の作成、保健指導の評価に関する業務を行う者の    範囲 ○医師、保健師、管理栄養士 ○一定の保健指導の実務経験のある看護師(ただし、施行後     5年間に限る)注)一定の研修の修了者であることが望ましい。 36

  36. 特定保健指導(栄養指導) 学習教材集より ○1日必要カロリー:標準体重×25~30kcal 標準体重=〔身長(m)〕2×22 ○主食(米・パンなど)を制限し、間食を多く食べる傾向に注意 ○副食の脂肪を制限 ○朝食を食べる習慣を取り戻す ○寝る前の摂食習慣の修正 ○間食習慣の修正 ※腹囲1cmを減らす(=体重1kgを減らす)のに、7,000kcalの消費が必要

  37. 特定保健指導(運動指導) 学習教材集より ○内臓脂肪の減量の効果大 ○毎日一人で続けられる有酸素運動 ○1週間まとめてするより、毎日の通勤で歩行 ○週23エクササイズ(うち4エクササイズは活発な運動) ※腹囲1cmを減らす(=体重1kgを減らす)のに、7,000kcalの消費が必要 ※体重60kgの場合:1メッツ・時=63kcal   (標準体重の場合:1メッツ・時≒体重×1.05kcal)

  38. 健康づくりのための運動指針2006「エクササイズガイド2006」健康づくりのための運動指針2006「エクササイズガイド2006」 ①「メッツ」(強さの単位) 身体活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表す単位で、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当。 ②「エクササイズ(Ex)」(=メッツ・時)(量の単位) 身体活動の量を表す単位で、身体活動の強度(メッツ)に身体活動の実施時間(時)をかけたもの。 3メッツの身体活動を20分行えば1エクササイズ。 • 身体活動量の目標は、 • 週23エクササイズ(メッツ・時)の活発な身体活動(運動・生活活動)  • そのうち4エクササイズは活発な運動を!

  39. 無理なく内臓脂肪を減らすために 腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上の人は、次の①~⑤の順番に計算して、自分にあった腹囲の減少法を作成してみましょう。  ①あなたの腹囲は? ①cm  ②当面目標とする腹囲は? メタボリックシンドロームの基準値は男性85cm、女性90cmですが、それを大幅に超える場合は、無理をせず段階的な目標を立てましょう。 ②cm ③目標達成までの期間は? ÷ 確実にじっくりコース:   = ③   か月 ①-②  cm 1cm/月 ÷ 2cm/月 急いでがんばるコース:     ①-②  cm = ③   か月 ④目標達成まで減らさなければならないエネルギー量は? ※ × = ④kcal ①-②   cm 7,000kcal 1日あたりに 減らすエネルギーkcal ÷ ÷ ④kcal ③   か月 = 30日 ※腹囲1cmを減らす(=体重1kgを減らす)のに、7,000kcalが必要 ⑤そのエネルギー量はどのように減らしますか? 運動で kcal 1日あたりに 減らすエネルギーkcal 食事で kcal

  40. 特定健診・特定保健指導について (1)特定健診・特定保健指導実施に至る経過 (2)標準的健診・保健指導プログラム(確定版)について     特定健診項目     保健指導対象者の選定と階層化     特定保健指導 費用の計算     受託パターン (3)特定健康診査等実施計画の策定     健診・保健指導実施数の推計 後期高齢者支援金 アウトソーシング (4)医師会の取り組み

  41. 特定健診の費用の考え方 診療報酬をもとに試算 43

  42. 特定保健指導の費用の考え方 必要な資源の提供に係る経費として試算したもの 人件費、設備費、通信費、材料費、評価のための血液  検査費を含む 44

  43. 45

  44. 46

  45. 特定健診・特定保健指導について (1)特定健診・特定保健指導実施に至る経過 (2)標準的健診・保健指導プログラム(確定版)について     特定健診項目     保健指導対象者の選定と階層化     特定保健指導     費用の計算 受託パターン (3)特定健康診査等実施計画の策定     健診・保健指導実施数の推計 後期高齢者支援金 アウトソーシング (4)医師会の取り組み

  46. 健診・保健指導の受託パターン例 地域医師会 保健指導機関 地域医師会 健診機関 【保健指導受託パターン例】 各市町村国保 診療所 病院 診療所 病院 地域医師会 医師会検査・ 健診センター 医師会検査・ 健診センター 運動施設 健保連等 地域の資源 ・保健師    ・管理栄養士 ・健康運動 指導士等 代行機関 糖尿病対策推進会議 被扶養者等 健診・保健指導機関情報

  47. 特定保健指導の受託パターン例(1) <地域医師会による受託例> 49

  48. 特定保健指導の受託パターン例(2) <健康増進施設に対する協力例> 50

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