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環境融資の将来性

環境融資の将来性. 近畿大学経営学部 足立ゼミ. 目次. 環境ＣＳＲの重要性と銀行の現状 滋賀銀行の事例と検証 環境融資が社会に定着するために. １．環境ＣＳＲの重要性と現状. 環境ＣＳＲの高まり. 地球環境問題への関心の高まり. 環境ＣＳＲ の重要性が 高まっている！. 企業に対しても、 環境配慮行動 を求める声が 高まっている. 銀行における環境配慮行動. ① 本業を通じて 環境に優しい事業を 推し進めるべき。 ② 金融が持つ「 社会への広汎な影響力 」 を利用して、環境配慮行動を普及 させていくべき。 ③ 持続可能な社会の形成は、

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環境融資の将来性

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Presentation Transcript

  1. 環境融資の将来性 近畿大学経営学部 足立ゼミ

  2. 目次 • 環境ＣＳＲの重要性と銀行の現状 • 滋賀銀行の事例と検証 • 環境融資が社会に定着するために

  3. １．環境ＣＳＲの重要性と現状

  4. 環境ＣＳＲの高まり 地球環境問題への関心の高まり 環境ＣＳＲの重要性が 高まっている！ 企業に対しても、 環境配慮行動を求める声が 高まっている

  5. 銀行における環境配慮行動 ①本業を通じて環境に優しい事業を 推し進めるべき。 ②金融が持つ「社会への広汎な影響力」 を利用して、環境配慮行動を普及 させていくべき。 ③持続可能な社会の形成は、 自らの持続可能性を高める。 銀行でも環境ＣＳＲは、 重要性を高めている！ 国連環境計画金融イニシアティブ ＵＮＥＰ・ＦＩ 「金融機関声明」(1997)で、 次のような事が宣言された！

  6. 銀行における環境配慮行動 日本の銀行は 環境配慮行動が遅れてきた。 • 不良債権処理→資金不足 • 公的資金注入→経営の自由度低下 • 株主中心主義→配当重視 特に、地方銀行 (第二地方銀行を含む)は 環境配慮行動が 遅れている。

  7. 銀行における環境配慮行動 地方銀行の16％がISO14001を 取得せずにエコ商品を 取り扱う ISO14001取得済みでエコ商品を取扱い11％ (出典)中央信金研究所HP

  8. 銀行における環境配慮行動 銀行の環境配慮行動として、 環境融資が注目を浴びている

  9. 環境融資が注目 環境配慮行動を積極的に行っている 　企業に有利な融資を行い間接的に環境 　配慮行動を推し進めていく融資。 環境融資とは・・・ 先進的な取り組みを行っている 　　　　　　　　「滋賀銀行」を検証する。　　　　　　

  10. ２．滋賀銀行の事例と検証

  11. 滋賀銀行と地域の環境意識 1．企業に対しても環境配慮行動を 　　求める傾向が強い。 2．伝統的に近江商人の 　　「三方よし(売り手よし、 　　買い手よし、世間よし)」 の考え方 • 滋賀県民の環境との関わり • 昭和54年 • 昭和55年 琵琶湖の富栄養化防止に関する条例 新琵琶湖環境保全対策 (琵琶湖ABC作戦)

  12. 滋賀銀行の事例 １．本業において地域への環境配慮行動 　　を、組み込んだ生産・販売・サービス基準 ２．環境配慮行動とビジネスチャンスを両立 ３．滋賀銀行と取引先の双方が環境リスクマ 　　ネジメントに必要不可欠な情報の共有。 コミュニケーション活動を推進することに 　　より環境リスクを軽減 • 「しがぎん琵琶湖原則 (PLB 原則) 【PrincipalsforLake Biwa】」 • 地域資源環境の象徴となっている琵琶湖湖畔に展開する地方銀行として、「持続可能な企業と地域社会」を実現するために作られた三原則

  13. ①ＰＬＢに賛同 ②ＰＬＢ格付審査・付与 ③ＰＬＢ格付融資

  14. 滋賀銀行の事例 約30倍に！ • ６つのプランが用意されており、融資先のニーズや使用目的などにあわせて融資され、融資先がPLB原則を遵守し発展できるようにしている。 平成20年度８月末実績で、 賛同企業3,148件・実行件数528件・ 実行金額77億円

  15. 金額・件数　約６倍！

  16. 滋賀銀行の事例検証 デフォルトが ほぼゼロ％ また、 これから環境融資を受けたい企業に 対しても、ＩＳＯ取得コンサルティングや 土壌浄化のための資金融資を行う。 環境配慮企業を 選別しているため、 このような問題を 起こす事が少ない。 • 銀行側のメリット • 環境ブランドの向上 • 優良な新規取引先 • 環境リスクへの対応 • 土壌汚染(担保)リスク • 環境風評リスク 優良な法人取引先を 作り出す！！！

  17. 滋賀銀行の事例検証 優遇金利による借入 融資先のメリット 設備投資が容易に！ 優良取引先の開拓！

  18. 滋賀銀行の事例検証 • 産・学・官・金の連携が重要。 • 銀行が中心となり、大学・行政の協力 環境配慮コストの削減を目指す。 ・金(銀行)→環境コンサルティング、 　　　　　　　　取得資金の融資 ・学(大学)→環境配慮技術・システムの開発 ・官(行政)→行政面からのサポート ・産(企業)→環境配慮への積極的取り組み デメリット • 融資先に環境配慮コスト • (例)ISO14001の取得コスト • 事務局編成、環境側面・環境影響の評価、環境関連法規則、マニュアル化、運用、文書審査、予備審査、本審査など 認証取得のための費用、時間、 人材などに大きな問題がある。 独自で取得できる企業は限られる。

  19. 滋賀銀行の事例検証 「5年10年という長いスパンで融資を考えないといけない。共存共栄のために、目先2年3年の金利がマイナスになったとしても、3年5年のスパンで考えると、必ずプラスになる。それによって、今の取引がどんどんふくらんでいく。 短期の利益など追求していては、環境金融などできない。 長期的な目線で企業や地域と共に 成長していくことに重点を置いている。 エコ商品に販売目標をたてていない。 滋賀銀行ＣＳＲ室長

  20. 滋賀銀行の事例検証④ エコスタイルでの株主総会 長期的視野から環境融資に対して 理解をしてもらう 投資家心理の問題 環境融資に資金を使うなら、配当を増額するべきだ！！ ＣＳＲレポート・ディスクロージャー誌の充実 （ＩＲ活動） 環境報告書の作成 (出典) 滋賀銀行CSRレポート2008

  21. 滋賀銀行の事例検証④ 他の銀行と比較して 外的環境に影響していない！ 他の銀行と比較しても 遜色は無い 滋賀銀行 東証銀行ETF 日経平均株価

  22. ３．環境融資のあるべき姿とは

  23. 環境融資のあるべき姿 • 「持続可能な社会形成」とともに、 　自らも成長できるビジネスモデル • 「地域」「銀行」「企業」がとともに 　成長するビジネスモデル • 産・学・官・金の四者が協力して、 　このビジネスモデルの育成 • 環境融資は長期的スパン

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