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数学科教育法Ⅰ. 数学科教育法Ⅰ 学生番号 136157 横井 翔 131064 児玉 慶太 152701 佐藤 寛晃. 発表の流れ. 学習指導要領 「昭和40年代の学習指導要領改訂までの歴史」 1.文部省学習指導要領の役割 2.「生活単元学習」とはどんな物か、なぜ 導入されたか 3.系統学習 4.「現代化」指導要領とはなにか [スプトーニショック]. 1.文部省学習指導要領の役割. 学習指導要領 とは 全国どこにいても一定の教育水準の教育が受けられるようにするため . 学校が教育課程を編成する基準として
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数学科教育法Ⅰ 数学科教育法Ⅰ 学生番号 136157 横井 翔 131064 児玉 慶太 152701 佐藤 寛晃
発表の流れ 学習指導要領 「昭和40年代の学習指導要領改訂までの歴史」 • 1.文部省学習指導要領の役割 • 2.「生活単元学習」とはどんな物か、なぜ 導入されたか • 3.系統学習 • 4.「現代化」指導要領とはなにか [スプトーニショック]
1.文部省学習指導要領の役割 • 学習指導要領 とは 全国どこにいても一定の教育水準の教育が受けられるようにするため 学校が教育課程を編成する基準として 文部科学大臣が告示する学校教育の 教育課程の基準である。
昭和20年代 ドイツ式の教育からアメリカの教育体系であった生活単元学習開始 • 1947年(昭和22年)3月20日 『学習指導要領 一般編(試案)』 アメリカのコース・オブ・スタディにならって作成され特にバージニア州とカルフォニア州の学習指導要領が、生活経験カリキュラムや問題解決学習に影響を及ぼした。 • 1951年(昭和26年)7月10日 『学習指導要領一般編(試案) 昭和22年 改定版』 教育目標の決定原理として「必要」をとらえ、生活経験の目標に向かっての発展を学習の目的とし、教科もその目的に応じて学習経験の組織として性格づけ、生活経験を中核とする内容であった。
昭和30年代 生活単元学習での学力低下により 系統学習へ • 1955年(昭和30年)12月5日 『学習指導要領 一般編 昭和31年 改訂版』 小学校・中学校の社会科編は歴史、地理教育等の改訂を主とし、高等学校の改訂では高等学校教育を完成教育とし生徒の進路、特性に応じて分化した学習を行い、学校が定める類型を生徒に選択履修させるようにした。そして(試案)の文字ははずされた。
1958年(昭和33年) 小学校学習指導要領・中学校学習指導要領 第二次改訂1958年(昭和33年) 小学校学習指導要領・中学校学習指導要領 第二次改訂 道徳教育の徹底、科学技術の向上などを揚げて、小学校・中学校の学習指導要領の全面改訂を行った • 1958年9月1日 「学校教育法規則の一部を改正する省令」が施行 「小学校の教育課程については、この節に定めるもののほか、教育課程の基準として、文部大臣が別に公示する小学校学習指導要領によるものとする」と規定
昭和40年代 スプートニック打ち上げ成功、高度経済成長によりさらに系統性が重視された。 • 1969年(昭和44年)小学校学習指導要領 改訂 • 1970年(昭和45年)中学校学習指導要領 改訂 • 1971年(昭和46年)高等学校学習指導要領 改訂 改訂の目的は「日常の事象を数理的にとらえ、筋道をたてて考え、総合的、発展的に考察し、処理する能力を育てる」ということであった。
昭和50年代 1978年 基礎基本の時代(ゆとりと充実の時代) • 学力差の拡大。「落ちこぼれ」の生徒が増加した。生徒のゆとりの減少を改善、学力格差の反省。 平成年代 1989年 多様化への対応時代 • 「学校教育の廃墟」 • 個別への対応
平成10年代 学校週5日制の時代「ゆとり」の中で 「特色ある教育」を展開 • 小・中学校第6次改訂(平成10年) • 高等学校第7次改訂 (平成10年)
2.「生活単元学習」とはどんな物か、なぜ導入されたか2.「生活単元学習」とはどんな物か、なぜ導入されたか 2.1 生活単元学習導入の歴史的背景 • 生活単元学習 とは 生活上の課題処理や課題解決のための一連の目的活動を組織的に経験させることにより自立的な生活に必要な事柄を実際的・総合的に学習させようとする指導の形態である。当時アメリカで行われていた「コア・カリキュラム」を導入したものである。
「コア・カリキュラム」とは • 1930年代のアメリカで行われていたカリキュラム構造に与えた名称。コア(core)とは「中心」「中核」を意味する。 • アメリカ市民の教育として必要な、必修の教育内容を、社会問題を中心とした統合的な単元学習の系列によって構成し、関連諸教科の内容も、出来るだけこれに統合し中心課程(core-course)という。 • 例としては、「郵便ごっこ」「八百屋ごっこ」 などが挙げられる。
2.2 なぜ導入されたか? 実践的な生活主体の形成をめざすこの学習理論は,戦後の新しい民主教育のあり方を模索していたわが国の教育界に決定的な影響を与えた。
2.3 生活単元学習導入の 歴史的背景2.3 生活単元学習導入の 歴史的背景 • 敗戦後、教科書は廃棄か墨で塗りつぶされた。 • 「国防、軍備を強調させる内容、国際の和親を妨げる内容」を削除した。 • 学童は疎開先の劣悪な環境におかれた。 • 「墨ぬり教科書」により授業は再開され、1946年3月にはアメリカから教育使節団が招かれ新しい民主教育の提案がなされた。
2.4 生活単元学習の概要(数学) • 1947年3月「教育基本法」「学校教育法」制定 • 理数科が解体、「算数」が独立の教科になった。 • 総司令部民間情報教育局(CIE)の指導のもとに教科書が発行されこれまでの国定教科書のように絶対的権威をもったものではなかった。 戦前の詰め込み式教育とは違い現場の教師は戸惑いながらも教育改革に取り組んだ。
生活単元学習のメリット • それまでの詰め込み形学習から、子どもの興味を尊重した学習形態になった。 • 子どもの個性が尊重される。 • 子どもが楽しく学習に望むことができる。
生活単元学習のデメリット • 生活単元学習を行うには、それまでの教科書の内容では高度すぎたため、内容が簡単にされ、計算練習は軽視された。 教師の指導力に影響される部分が大きい。 子供の数学的学力の低下がおき 系統学習へと移行することとなった。
3.系統学習 3.1 系統学習とは 系統学習とは,知識や技術を一定の筋道にそって段階的に教授または学習させる形態ないし方法をいう。
生活単元学習から系統学習重視へ • 国立教育研究所の久保舜一は1951年に、戦前の1928年、田中寛一が行なった同じ学カ調査を実施 1951年の児童の学力は、1928年に比べて2年はおくれているという結果 がでた
系統学習のメリット • 各教科、特に数学は論理体系としての性格が重要であり、学習形態も系統的な積み重ね方式で学習することができる。 • 系統学習は単元ごとのつながりができる。 • 数学と密接に結びついた形で発展してきた自然科学上の問題が取り上げられるようになる。 • 数学の重要な公式や内容が抜け落ちることがなく、計画的に作偽的に指導することによって子供の知的レベルを高めることができる。 • 生活単元学習よりはるかに能率的で、中身の濃い授業ができうる。
数学教育協議会の批判 • 数学教育協議会は生活単元学習は妥当ではないことを遠山啓が中心に批判した。
資料5 昭和33年発表の指導要領に 基づいた検定教科書資料5 昭和33年発表の指導要領に 基づいた検定教科書
系統学習のデメリット • 数学を学ぶ子供の系統性を統一させることが難しい。 • 学習指導を組織、展開していくことが難しい。 • 学習の主体である児童生徒の興味関心、経験などの心理的系統が持ちにくい。 • 系統学習は教材が一貫しているため科学技術が急速に進化している今日、対応がしにくい
4.「現代化」指導要領とはなにか[スプトーニクショック]4.「現代化」指導要領とはなにか[スプトーニクショック] 4.1 スプトーニクショックによる教育の見直し • 人類初1957年にソ連により打ち上げられた人工衛星スプトーニクの成功により、アメリカではスプートニクショックがおこる。 • 人工衛星打ち上げを一歩出遅れたアメリカは、それ以降科学技術の振興に全精力を傾けた。 • また終戦後日本に生活単元学習を推進していたアメリカの数学教育は当時極めて立ちおくれていた。その時に取り上げられた運動の一つに数学教育の現代化であった。 • 戦後、各国ともに産業および科学技術の振興策をとってきたため、科学者、技術者の需要が急速に増大し、スプートニック・ショックにより、これまでの科学教育、数学教育の見直しをせまられ、結果、数学教育の現代化が叫ばれはじめたのである。 • またコンピューターの発達によって膨大な計算はコンピューターにまかせ、コンピューターに入力するまでの過程を重視する新しい数学教育が必要となってきた。
「現代化」指導要領の特徴 • 現代化教育の運動の高まり • 「現代化」指導要領 • 「現代化」指導要領の目標 • 「現代化」指導要領の導入内容
※ 資料7 昭和43年発表の指導要領に基づいた検定教科書※ 資料7 昭和43年発表の指導要領に基づいた検定教科書
「現代化」指導要領のメリット • 現代の数学自体の非常な発達、科学技術の非常な発達に対応するために生徒自身が自ら考える力が養われる。 • 理解が早い生徒にとっては計算技術よりも考え方を重視するために、公式の考え方などがわかるようになる。 • 数学の抽象化に伴い数学の応用範囲が広まってきたために生徒の数学的視野が広くなった。
「現代化」指導要領のデメリット • 理解が早い生徒とそうでない生徒との学力差が広がり、「落ちこぼれ」が生まれる結果となった。 • 授業のスピードがはやすぎ、生徒が授業についていけない(新幹線授業)となった。 • 教育改革の成否による教師の対応の負担が大きい。