
古代の製鉄 • BC 3000年頃 ←鉄隕石(隕鉄)を利用 エジプトのピラミッドに鉄環の首飾りが出土 • BC 1500年頃 トルコのヒッタイト族が鉄製の武器を製作 • BC 900年頃 エジプトで熱処理(焼き入れ,焼き戻し)開始 • BC 430年頃 ギリシャ人が巨大な鉄の鎖を製作
中世の製鉄法 • AD 300年頃 中国 鉄鉱石を木炭などで溶融した銑鉄(溶鉄) を鋳型に流して鋳鉄(ちゅうてつ)を製作 武器や農具などに使用→日本へ(弥生時代) • AD 300年頃 インド 巨大な鉄柱を錬鉄炉でできた錬鉄を加熱し ハンマーで叩いて鍛造により接合させて製作 • 700年頃 日本 砂鉄と木炭を用いたたら製鉄で釘などを生産
日本古代のたたら製鉄 ノロ(砂鉄に含まれる不純物)
銑鉄の大量生産へ • 中世のイギリス 多くの錬鉄炉で,錬鉄から鉄製品を製作 木炭を使用したために森の木が消失 • 1709年 イギリス ダービーが木炭の代わりに石炭を使用して 鋳鉄の製作を実用化 → コークスを使用 • 1779年 イギリス コールブルックディール 世界で最初の鉄製の橋が完成
コールブルックディールの鉄橋 1779年に完成 鋳鉄スパン約30m
錬鉄の大量生産へ • 1784年 イギリス ヘンリー・コートがパドル炉を発明。 銑鉄から錬鉄だけを棒で掻き回して取る • 1754年 イギリス ヘンリー・コートが圧延機を発明,錬鉄製品 として,レールや橋梁,列車などを大量生産 • 1860年頃のイギリス 3,400ものパドル炉で年間160万トンもの 錬鉄を製造
製鋼法の出現と大量生産 • 1855年 ヘンリーイギリス ヘンリー・ベッセマーが転炉を開発し, 銑鉄からベッセマー鋼を大量に生産 • 1948年 アメリカ 連続鋳造法が開発され,溶鋼から半製品 までを一度に製作 • 1955年 ドイツ アルゴンを用いて鋼中の有害なガスを除去
ヘンリー・ベッセマーの転炉 二酸化炭素(CO2)ガス 溶けた銑鉄 溶けた鋼
1851年 水晶宮(クリスタル・パレス) ロンドンの万国博覧会
1889年 エッフェル塔 錬鉄製 高さ 324m
1895年 リライアンスビル(シカゴ) 鋼製,14階建
オーストリア郵便局の内部 建築家: オットー・ ワグナー
1909年 丸善ビル(日本橋) 建築家: 佐野利器 鉄骨構造で レンガの壁
エンパイアステートビル 1931年 102階 381m (443m) ニューヨーク
レイクショアドライブアパートメント 1951年 シカゴ ミース・ファンデルローエ マリオン
1964年 国立屋内総合競技場 建築家:丹下健三
超高層建物の構造 1972年 413m
束ねチューブ構造 1973年 442m(512m) シアーズタワー
メガ・ストラクチャー構造 香港上海銀行ビル 横浜ランドマークタワー