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近代経済史. ヨーロッパ世界の拡大と近代世界システムの成立. 2006 年度後期( 10 月~ 2 月). 目次. はじめに-問題設定- ガイダンスとアンケート Ⅰ ヨーロッパ経済の拡大 15 世紀までのヨーロッパ経済 大航海時代とその担い手 16 ~ 17 世紀前半の貿易構造 Ⅱ 消費生活の変化とイギリス商業革命の展開( 17 世紀後半~ 18 世紀) アジア物産の流入 アメリカでの農業経営の開始 アメリカ物産の流入 生活革命 イギリス商業革命 Ⅲ 綿工業の展開とその影響 衣料革命と綿工業の勃興 綿工業の波及効果 「世界の工場 」 に向かって.
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近代経済史 ヨーロッパ世界の拡大と近代世界システムの成立 2006年度後期(10月~2月)
目次 • はじめに-問題設定- • ガイダンスとアンケート • Ⅰ ヨーロッパ経済の拡大 • 15世紀までのヨーロッパ経済 • 大航海時代とその担い手 • 16~17世紀前半の貿易構造 • Ⅱ 消費生活の変化とイギリス商業革命の展開(17世紀後半~18世紀) • アジア物産の流入 • アメリカでの農業経営の開始 • アメリカ物産の流入 • 生活革命 • イギリス商業革命 • Ⅲ 綿工業の展開とその影響 • 衣料革命と綿工業の勃興 • 綿工業の波及効果 • 「世界の工場」に向かって • Ⅳイギリス産業革命をめぐって • 世界経済論的視点 • 国民経済論的視点 • 地域経済論的視点 • 「世界の工場」の実像 • Ⅴイギリス産業革命の影響 • ヨーロッパ各国への影響 • 日本への影響 • ガーシェンクロンの見解 • Ⅵ 産業革命の進展と影響 • 経済覇権の多極化 • 世界資本主義体制の再編 • おわりに • まとめとアンケート
はじめにー問題設定ー 分析の単位と経済活動の指標
1. 分析の単位と経済活動の指標 一国史的観点での分析は可能だろうか? (1)国それとも地域?それとも? 枠組をどう設定すべきか? (2)地域とは? (3)経済活動の指標 分離 生産部門 主たる産業は? その制度的枠組は? 3つのレベルは? その担い手は? その要因は? 担い手における専門化の違いは? 流通部門 交易の場は? 決済の方法は?
休憩-統合と分裂のヨーロッパ- 現在、ヨーロッパ統合が進展しているにもかかわらず、国家内に分散傾向を認めることのできる国が複数存在しているという現象 この背景にあるものは? 具体的には?
フランスにおける言語分布 田中克彦『ことばと国家』(岩波新書)80ページより。
Ⅰ ヨーロッパ世界の拡大 15世紀までのヨーロッパ経済 大航海時代とその担い手 16~17世紀前半の貿易構造
1.15世紀までのヨーロッパ経済 • 市場 • 都市と交通路 • ヨーロッパ商業を先導した地域 • 地中海交易:イタリア諸都市 • ハンザ交易:ハンザ諸都市 • 2つの交易圏の中間地点としてのフランドル
2 大航海時代とその担い手 (1)ポルトガルの動き ①大西洋の島々への注目 ( )、( )、( )諸島の発見 ( )栽培 ②アフリカ航路の開拓 コンゴ地方まで到達(1485年) (3)イングランド、フランス、オランダなどの動き ①各国の略奪行為⇒狙いは? ②アメリカへの進出を目指して ③植民地領有の推移 どのような地域を? どのような目的で? (2)スペインのアメリカ進出 ①レコンキスタ ②ジェノヴァ人のイベリア半島進出 この背景は? ③カナリア諸島の領有権をめぐる争いと植民の開始 ④コロンブスのアメリカ「発見」(1492年) 当時の地理的知識は? この背景は?②との関連は? ⑤初期のアメリカ経営(⇒エンコミエンダ制) (4)アジアへの進出 ①ポルトガル・スペインの進出 特徴は? ②オランダとイギリス ①との違いは? ③アジアの文化的・経済的優位 どのような点に?なぜ? ④アジア物産の優位<=なぜ?
何を求めて? 3 16~17世紀前半の貿易構造 (1)ヨーロッパ内貿易 ①ロンドンとアントウェルペン この組み合わせはなぜ? ②ネーデルラント独立戦争 アントウェルペンの陥落(1585年)の持った意味は? ③バルト海-地中海貿易 当時のヨーロッパ貿易の特徴は? (2)アジア貿易 ①ポルトガルと東インド貿易 ②オランダと東インド貿易 オランダ東インド会社(1602年) ③イギリスと東インド会社(1600年) オランダ=イギリス東インド会社合併交渉 イギリス東インド会社のクロムウェルによる改組 ④フランスその他の東インド会社 この特徴は? (3)対アメリカ貿易 ①スペインのアメリカ経営 植民地規制と航海規制,植民地交易 ②イギリス・フランス・オランダの動き この特徴は? 商品は?
Ⅱ 消費生活の変化とイギリス商業革命の展開(17世紀後半~18世紀)Ⅱ 消費生活の変化とイギリス商業革命の展開(17世紀後半~18世紀) アジア物産の流入 アメリカでの農業経営の開始 アメリカ物産の流入 生活革命 イギリス商業革命
1 アジア物産の流入 (1)貿易品目の変化 その理由は? (2)流入量の推移 オランダ東インド会社による( A )と( B )及び(B)業の原料購入の全輸入量に占める割合の変化 A 1619-21年 74.0% 1698-1700年 22.9% B及びB業用の原料 1619-21年 16.1% 1698-1700年 54.7% 木綿布(キャラコ)と絹糸布の比率 1670年 36% 1700年 55% キャラコ輸入量の推移 1664-70年 平均198,815反 1691-1700年 平均295,755反 1690年代頃には、アジアからの輸入量の86.6%以上を占める
表5イギリス東インド会社の主要輸入品(全輸入額中の%)表5イギリス東インド会社の主要輸入品(全輸入額中の%)
2 アメリカでの農業経営の開始 タバコの栽培 需要の飛躍的拡大 奴隷の使用と奴隷貿易 ①労働形態の変化 どのように? その要因は? ②奴隷貿易の起源と展開 ③アシエント制 ①ブラジルで栽培(16世紀半ば以前) ②カリブ海で栽培 サトウキビ栽培 この背景にあるのは? 農業経営開始の意義は?
表6 カリブ海・ブラジルにおける砂糖の生産単位:1000トン表6 カリブ海・ブラジルにおける砂糖の生産単位:1000トン
3 アメリカ物産の流入 (1)流入品目 (2)流入量の増大 植民地物産の大量輸入とその波及効果は? ① ②
4 生活革命 (1)衣料革命 「キャラコ熱」・「インド熱」 家具用から衣類としてのキャラコ着用へ ⇒衣料革命へ (2)食生活の変化 砂糖の消費量の増加 紅茶の消費量の増加 砂糖の輸入量の増加 紅茶の輸入量の増加
5 イギリス商業革命 (1)貿易規模の拡大(表1参照) どのような意義を持つことになったのか? (2)貿易相手地域の変化(表2参照) (3)取り引きされる商品の変化(表1、表3、表4参照) 具体的には? 注意が必要なのは、 雑工業製品 内容とその意義は? 再輸出
表7 イギリスにおける輸出入額の推移 (単位:£000ポンド)表7 イギリスにおける輸出入額の推移 (単位:£000ポンド) • 註)①L:ロンドン港のみ、E:イングランドとウェールズ • A=a+b+c、( )ないはイギリス人のみによる取引。 • [出所] R. Davis, “English Foreign Trade, 1660-1700”, Econ. H. R., 2nd ser., Vol. VI, 1954; id., “English Foreign Trade, 1700-1774”, Econ. H. R., 2nd ser., Vol. XV, 1962; その他。
図1 イギリスにおける輸出入額の推移(費目別)図1 イギリスにおける輸出入額の推移(費目別)
表9 主要輸入品構成 (単位:£000)表9 主要輸入品構成 (単位:£000)