1 / 32

高速フーリエ変換 (fast Fourier transform)

高速フーリエ変換 (fast Fourier transform). 高速フーリエ変換とは? 簡単に言うとフーリエ変換を効率よく計算する方法 アルゴリズムの設計技法は分割統治法に基づいている 今回の目的は? 多項式の積を求める問題を取り上げ、高速フーリエ変換のアルゴリズムを用いた解法を導いて、計算時間を驚くほど短縮できることを示す. 多項式の積の計算の例1. 以下のような 2 次多項式のp(x)とq(x)をかける   この場合2次式のため簡単に出来たが、一般的に N-1 次多項式の時は、このような方法では大変時間      がかかる . どうすればよいのか?.

egan
Télécharger la présentation

高速フーリエ変換 (fast Fourier transform)

An Image/Link below is provided (as is) to download presentation Download Policy: Content on the Website is provided to you AS IS for your information and personal use and may not be sold / licensed / shared on other websites without getting consent from its author. Content is provided to you AS IS for your information and personal use only. Download presentation by click this link. While downloading, if for some reason you are not able to download a presentation, the publisher may have deleted the file from their server. During download, if you can't get a presentation, the file might be deleted by the publisher.

E N D

Presentation Transcript


  1. 高速フーリエ変換(fast Fourier transform)

  2. 高速フーリエ変換とは? • 簡単に言うとフーリエ変換を効率よく計算する方法 • アルゴリズムの設計技法は分割統治法に基づいている • 今回の目的は? • 多項式の積を求める問題を取り上げ、高速フーリエ変換のアルゴリズムを用いた解法を導いて、計算時間を驚くほど短縮できることを示す

  3. 多項式の積の計算の例1 • 以下のような2次多項式のp(x)とq(x)をかける   この場合2次式のため簡単に出来たが、一般的にN-1次多項式の時は、このような方法では大変時間      がかかる.どうすればよいのか?

  4. 多項式の積の計算を高速化するには? • N-1次の多項式はN個の異なる点における関数値で完全に決まるという事実を利用する(N-1次式の項の数は定数も含むからN個) ⇒2つのN-1次多項式同士の積は2N-1個の点でその多項式の値が分かっていれば、その積を完全に決定できる

  5. 2つのN-1次多項式の積を求める             基本的な手順2つのN-1次多項式の積を求める             基本的な手順 • 評価:入力された多項式の値を2N-1個の    異なる点で計算する • 乗算:各点でえられた値を掛ける • 補間:上で求めた2N-1個の値を補間する • 補間とは、多項式のN個の異なる点における値が与えられた時、その多項式の係数を求めること

  6. 2つのN-1次多項式 P(x)Q(x) 2N-1次の多項式 R(x)=P(x)Q(x) 乗算 評価 補間 フーリエ変換 分割統治法を用いて 効率よくしたのが高速フーリエ変換 逆フーリエ変換 乗算

  7. 例2)

  8. ラグランジュの公式

  9. 例2の場合、評価と補間それぞれで  の計算時間がかかってしまう • しかし、多項式の値を計算する2N-1個の点はどこの点を選んでもよいことに注目すると、多項式の積の計算を簡単にする点集合を選べば、効率のよく計算時間を短縮できるのでは?

  10. 1の複素累乗根 • 多項式の積の計算をする点として、1の複素累乗根を用いると計算を高速化できる

  11. N-1次多項式の値を        1のN乗根において計算するN-1次多項式の値を        1のN乗根において計算する • 1のN乗根における値をそのまま計算したのではあまり意味がない • 分割統治法を用いる • 低次の項から順に交互にとって2つに分ける • N-1次多項式の値をN個の点で計算するために、まずN/2個の係数の2つの多項式に分割する。そしてそれぞれの多項式の値をN/2個の点で計算して全体のN点における値を求めればよい

  12. なぜ分割統治法がいいのか? • 根を2乗すると別の根が得られる • 特にNが偶数の時は、   1のN乗根を2乗すると、1のN/2乗根が得られる 例) 実際にN=8で考えてみる

  13. 1の累乗根の関数値の補間 • 1の累乗根を用いて高速で多項式の値が得られた ⇒その値を高速で補間すれば、高速で多項式の積が求まったことになる. 補間する点集合が1の累乗根ならば、 関数値を計算する手順で補間多項式も求まる! フーリエ変換とその逆変換を使っているから!! なぜなら

  14. 性質41.21のN乗根における値が与えられたN-1次多項式の係数を、約NlgN回の乗算で求めることが出来る.性質41.21のN乗根における値が与えられたN-1次多項式の係数を、約NlgN回の乗算で求めることが出来る.   これは補間の計算は多項式の値の計算の逆であるから性質41.1より乗算は約NlgN回となる.  多項式の値の計算と補間の計算の乗算の回数は NlgN回であるが、あくまで1のN乗根に対してだけ  あてはまる

  15. eval(p, outN, 0); eval(q, outN, 0); for (i = 0; i <= outN; i++) r[i] = p[i]*q[i]; eval(r, outN, 0); for (i = 1; i <= N; i++) { t = r[i]; r[i] = r[outN+1-i]; r[outN+1-i] = t; } for (i = 0; i <= outN; i++) r[i] = r[i]/(outN+1); ・大域変数outNに2N-1が与えられている. ・p,q,rは添字の範囲が0から2N-1の複素数の配列 と仮定されている. ・多項式p,qはN-1次であり、N次より上位の係数は0に 初期化されている.

  16. 手続きeval • 1番目の引き数 • 多項式の係数を、1の累乗根における多項式の値に書き換える • 2番目の引き数 • 多項式の次数(係数の数、1の根の数より1少ない) 手続きevalの目的 N+1個の係数が連続して入っている配列を入力と して、同じ配列にN+1個の関数値を入れて返すこと

  17. しかし、再帰呼出しでは連続していない偶数番目と奇数番目の係数の配列を入れかえなければならない.⇒ここで用いられるのが、完全シャッフルしかし、再帰呼出しでは連続していない偶数番目と奇数番目の係数の配列を入れかえなければならない.⇒ここで用いられるのが、完全シャッフル • 完全シャッフルをすることにより配列の前半に連続して偶数番目の係数を入れ、後半に奇数番目の係数を入れることが出来る.

  18. 完全シャッフル P[0] P[1] P[2] P[3] P[4] P[5] P[6] P[7] P[0] P[2] P[4] P[6] P[1] P[3] P[5] P[7]

  19. 高速フーリエ変換のプログラム • 実際計算する時の1のN乗根の値は、 • 配列wに1の(outN+1)乗根が入っている   上のことも考慮すると次のような高速フーリエ変換のプログラムとなる.

  20. eval(struct complex p[], int N, int k) { int i, j; if (N == 1) { p0 = p[k]; p1 = p[k+1]; p[k] = p0+p1; p[k+1] = p0-p1; } else { for (i = 0; i <= N/2; i++) {j = k+2*i; t[i] = p[j]; t[i+1+N/2] = p[j+1]; } for (i = 0; i <= N; i++) p[k+i] = t[i]; eval(p, N/2, k); eval(q, N/2, (k+1+N)/2); j = (outN+1)/(N+1); for (i = 0; i <= N/2; i++) { p0 = w[i*j]*p[k+(N/2)+1+i]; t[i] = p[k+i]+p0; t[i+(N/2)+1] = p[k+i]-p0; } for (i = 0; i <= N; i++) p[k+i] = t[i]; } }

  21. 性質41.32つのN-1次多項式の積は2NlgN+O(N)回の複素数の計算によって求められる.性質41.32つのN-1次多項式の積は2NlgN+O(N)回の複素数の計算によって求められる.  性質41.1と性質41.2より、N-1次多項式を1のN乗根の値への変換と補間の乗算の回数はそれぞれNlgN回である.また1のN乗根に変換した値を掛け合わせるのにO(N)の乗算が必要だから、積の回数は2NlgN+O(N)回となる.

More Related